妊娠2週目!妊婦の症状は?受精後に体の変化はあるの?

監修専門家 看護師、助産師 河井 恵美
河井 恵美 看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。様々な診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わっていました。助産師の仕事が大好きで、25年以上この仕事をしています。青年海外協力... 監修記事一覧へ

妊娠2週目は、卵子と精子が出会い、受精卵が作られる時期です。しかし、妊娠が成立するのは受精卵が子宮内膜に着床して根を張ったときなので、妊娠2週目の時点ではまだ妊娠していません。妊娠2週目にも、すでに妊娠に関わる症状や体の変化が現れることはあるのでしょうか?今回は、妊娠2週目の妊婦さんの状態や妊娠兆候の現れる可能性についてご説明します。

妊娠2週目の体の状態は?

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妊娠週数は、妊娠前の最後に生理が来た日を「妊娠0週0日」として起算するので、妊娠2週目は生理が終わって1週間が過ぎた頃を指します。生理周期が28日で安定している人なら、生理開始日の約2週間後に排卵が起こるので、ちょうどその時期に重なります。

卵管内での卵子の寿命は約8~12時間、精子の寿命は約48~72時間なので、排卵日の1~2日くらい前に性交渉を行うと妊娠しやすいといわれています(※1)。生理周期が安定している人であれば、妊娠2週目前後がもっとも妊娠しやすいタイミングですよ。

妊娠2週目の間に受精卵は子宮へ向かう

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前述した通り、卵子が精子と受精できる期間は、6~8時間しかないといわれています。一方で、精子の寿命は2~3日程度だと考えると、妊娠2週目に受精が起こるのはとても奇跡的なことといえますね。

それでは、排卵日に卵子と精子が出会って受精したら、妊娠2週間でどこまで妊娠が進むのでしょうか?

受精卵は、着床するために卵管を通って子宮へと向かいます。受精卵ができたら、着床するために6~7日間かけて子宮へむかい、12日後に着床が完了します(※2)。

そのため、妊娠2週目の間は、主に子宮に向かって卵管を移動しています。その間も受精卵は細胞分裂を繰り返し、「桑実胚」「胚盤胞」と姿を変えながら、着床するための準備を着々と進めています。

妊娠2週目の受精後の変化は?妊娠兆候や症状は現れるの?

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妊娠初期症状は、受精卵が子宮内膜に着床して、体内のホルモンバランスが変化することで初めて起こるものです。着床時期は妊娠3週目頃なので、妊娠2週目ではまだ妊娠初期症状が現れることはありません。

妊娠2週目は体の変化を気にしすぎず、普段通りに生活してくださいね。

妊娠2週目に赤ちゃんの性別が決まる?!

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赤ちゃんの性別は、精子と卵子が受精した瞬間に決まります。成長の過程でどちらかになると思っている人も多いと思いますが、精子がもつ「染色体」に左右されています。

そもそも染色体とは、細胞内に存在し、人間の遺伝情報を担っている物質です。男女ともに23対、全部で46本あり、このうち22組目までは男女ともに同じですが、23組目だけが異なります。

男性は「X染色体」と「Y染色体」の組み合わせで、女性は「X染色体」と「X染色体」の組み合わせになっており、これが性別を決めています。

卵子はX染色体しかもっていませんが、精子にはX染色体を持つX精子と、Y染色体を持つY精子の2種類があります。そのため、どちらの精子が受精するかで、性別が決まるのです。卵子がX精子と受精すると女の子、Y精子と受精すると男の子になります。

性別はすでに決まっていても、性別が確認できるようになるのは妊娠17〜18週を過ぎた頃なので、わかる日を楽しみに待ちたいですね。

妊娠2週目で受精しても着床しないこともある?

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受精しても、その後必ず着床まで進むわけではありません。受精卵に何らかの問題があって着床できないケースや、一度は着床したものの、持続できずに成長が中断してしまうケースもあります。

このように、着床後、成長を始める前の妊娠5週目頃までに成長が中断してしまうことを「生化学妊娠」や「化学流産」といいます(※2)。

従来であれば妊娠したことにも気づかないまま、何事もなく次の生理が来る場合がほとんどだったので、化学流産は認識されていませんでした。しかし最近は、妊娠検査薬の進歩によってより早い段階で妊娠が分かるようになったため、化学流産に気づくようになりました。

ただし、化学流産の原因のほとんどは胎児の染色体異常で、受精の際に偶然起こるものです。病気というわけではなく、気をつけていても防げるものではありませんし、医学的にも流産としては扱われません。

また、腹痛や出血などの症状もなく、後遺症の心配や医療処置も必要ありません。「流産」と聞くと重く考えてしまいそうになりますが、あまり心配しすぎないようにしましょう。

妊娠2週目までにはクラミジア検査を受けておこう

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クラミジアは、若者の間で感染者が増加している性感染症の1つです。16~25歳の男女の5~6%が感染しているといわれており、特に女性に多い感染症です(※1)。

クラミジアは性器から体の内部に進行し、卵管に達すると卵管炎を起こして卵管閉塞や癒着を招くことから、不妊の原因になります。

また、クラミジアに感染したまま妊娠すると、クラミジアによる炎症によって受精卵が子宮まで運ばれず、卵管内に着床してしまうことがあります。これは「異所性妊娠(子宮外妊娠)」と呼ばれ、放っておくと卵管が破裂して、命にかかわることもあります。また、妊娠を継続し、出産することもできません。

異所性妊娠以外にも、妊娠初期には流産や早産を招く危険性が高まります。胎児に感染すると、10~20%の確率で新生児肺炎を、25~50%の確率で新生児結膜炎を引き起こすリスクもあります。

クラミジアは男女ともに自覚症状がほとんどなく、気がつきにくい病気です。妊娠中でも治療はでき、早期に治療を行えば様々なリスクが回避できるので、将来生まれくる子供のためにも、早めに検査を受けておきましょう。

クラミジア検査は妊婦健診に組み込まれていることも多いですが、できれば妊娠を意識する前に受けることをおすすめします。

妊娠2週目の受精後から10ヶ月の旅へ思いを馳せよう

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妊娠2週目では妊娠の自覚症状はありませんが、お腹の中で精子と卵子が出会い、結びつくという神秘的な出来事が起こっています。妊娠2週目でできた受精卵が無事に着床すれば、妊娠が成立しますよ。

お腹にきてくれた赤ちゃんにたっぷり愛情を注ぎながら、妊娠生活を楽しめると素敵ですね。

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