妊娠の確率を上げる方法は?どうしたら妊娠できる?

監修医師 産婦人科医 藤東 淳也
藤東 淳也 日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長... 監修記事一覧へ

「妊娠したい」と思っても、すぐに妊娠できるとは限りません。タイミングや年齢、生理周期、ストレス、体調の良し悪しといった様々な要因が、妊娠の確率に影響を与えます。妊娠を望むカップルにとって、妊娠率を上げることは大切ですよね。そこで今回は、妊娠の仕組みを再確認するとともに、妊娠する確率を上げるためにできる方法をご紹介します。

どうしたら妊娠できるの?

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妊娠とは、排卵から受精を経て、子宮内膜に受精卵が着床して発育するまでの状態やその過程のことを指します。妊娠する確率を高めるには、排卵された卵子と精子が出会う(受精する)タイミングを揃える必要があります。

卵子の寿命は排卵後約24時間、精子の寿命は腟内に入ってから約72時間です(※1)。そのため、排卵日当日だけでなく、排卵日3日ほど前から性交をすることで、妊娠の確率が上がります。

妊娠する確率はどのくらい?

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妊娠する確率を上げるためには、まず排卵日を予測し、前述のように排卵日3日程度前から当日に性交することが大切です。

しかし、赤ちゃんを望む健康なカップルがタイミングを合わせたときに妊娠する確率は、20代前半で約30%、30歳で約20%、35歳で約10%といわれています(※2)。回数を重ねれば妊娠する確率は上がりますが、1周期あたりの妊娠確率は決して高くありません。

また、上記の数字を見てわかるように、女性の年齢が上がるにつれて妊娠する確率は下がります。

どのくらいの期間妊娠しないと不妊なの?

妊娠する確率を上げるために排卵日やその前を狙って定期的に性交をしていても、なかなか妊娠しないと、不妊なのではないかと思うこともありますよね。

不妊とは、健康なカップルで避妊をせずに定期的に性交を行っているにも関わらず、1年を経過しても妊娠に至らない場合を指します(※3)。

ただ、できるだけ早く妊娠を望むのであれば、1年を待たずに不妊外来のある産婦人科か不妊治療専門のクリニックで検査を受け、妊娠確率を上げる方法を探していくのもいいでしょう。

妊娠の確率を上げるためにできることは?

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妊娠確率をあげるためには、まず、妊娠しやすい体作りをすることが大切です。

ストレスの解消

女性ホルモンは視床下部という脳の部位から分泌指令が出ていますが、視床下部はストレスに弱いといわれています。そのため、ストレスを過度に受けると正常な指令を出せなくなり、生殖ホルモンの分泌が滞ってホルモンバランスが崩れる可能性があります。

ホルモンバランスが崩れてしまうと、生理周期が乱れたり排卵機能が低下したりするため、不妊につながることもあります(※4)。

仕事の疲労や睡眠不足などの身体的ストレス、職場や家庭の人間関係による精神的ストレスなど、人によってストレスは様々ですが、できるだけストレスをためないように、趣味やリフレッシュできる時間を確保して発散しましょう。

冷えの解消

「冷えによって妊娠する確率が下がる」と必ず言えるわけではありませんが、子宮や卵巣の働きが悪くなると、黄体機能や卵巣機能の低下、卵子の発育悪化、排卵障害、着床障害などを引き起こす可能性があります。

特に、首や手首、足首など大きな血管が通っている部位は温めるように意識しましょう。

適度な運動

冷えや生活習慣の乱れなどによる血行不良を解消するには、適度な運動が大切です。ウォーキングのような穏やかな運動を毎日30~40分することは、妊娠の確率を上げることにつながるといわれています(※5)。

パートナーと一緒に会話を楽しみながら、ウォーキングやサイクリング、ストレッチなど、手軽な運動から始めてみてくださいね。

栄養バランスの整った食事

過度なダイエットや食べ過ぎは、妊娠の確率を下げるといわれています(※5)。栄養バランスのとれた食事を適量食べることを心がけましょう。

妊娠確率を上げる方法はあるの?

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前述のように生活習慣を見直すことで、自然妊娠する確率を上げることができます。しかし、それでもなかなか妊娠しないときは、産婦人科や不妊治療専門クリニックを受診して、下記のような方法を試すという選択もあります。

タイミング法

タイミング法は、「妊娠しやすいタイミングにあわせて性交を行う」方法です。基礎体温や排卵検査薬、超音波検査、ホルモン検査などによって排卵日を予測し、医師から効果的な性交のタイミングがアドバイスされます。

排卵誘発法

うまく卵子が排卵できていないなど、排卵に問題があるときは、排卵誘発法を検討します。内服薬や注射によって排卵を促し、タイミング法を組み合わせて妊娠をめざします。

人工授精

タイミング法で妊娠にいたらなかったときや、男性側に不妊の原因があるときには、人工授精による妊娠をめざします。男性の精子を採取し、女性の腟内に直接流し込む方法で、妊娠する確率を上げていきます。

体外受精・顕微受精

タイミング法や人工授精で妊娠にいたらなかったときには、体外受精や顕微授精に切り替えます。

体外受精と顕微授精は、女性の卵巣内から取り出した卵子と男性から採取した精子を体外で受精させ、受精卵をある程度成長させてから、子宮のなかに戻す方法です。

体外受精では受精を自然に任せて行いますが、顕微受精では、顕微鏡とガラス針を用いて卵子と精子を人工的に授精させます。

どちらも妊娠する確率を高めることはできますが、時間も費用もかかるので、パートナーとよく話し合った上で取り組んでくださいね。

妊娠確率を上げるために健康的な生活を目指そう

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妊娠する確率を上げるためには、排卵のタイミングを知り、ストレスのない生活を送ることが大切です。どうしても子供がほしいと躍起になってしまうと、その思いがストレスとなり、逆に自分の体や心を痛めてしまう結果になることもあります。

まずは、生活習慣を見直すことやタイミング法から始めて、パートナーとも相談しながら、妊娠する確率を上げていけるといいですね。

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