着床時期の過ごし方は?着床しやすくする方法はあるの?

記事監修 産婦人科医 間瀬 徳光
間瀬 徳光 2005年に山梨医科大学(現 山梨大学)医学部を卒業。板橋中央総合病院を経て、現在は沖縄県立中部病院 総合周産期母子医療センターに勤務。産婦人科専門医、周産期専門医として、一般的な産婦人科診療から、救... 続きを読む

赤ちゃんがほしいと考えている人にとって、妊娠しやすい夫婦生活のタイミングだけでなく、着床時期の過ごし方も気になるところではないでしょうか。妊娠成立の仕組みを100%コントロールできるわけではありませんが、着床しやすくするためにできることはしておきたいですよね。今回は、なかなか着床しない場合に考えられる原因のほか、着床しやすくする方法についてご説明します。

着床時期とは?

精子 卵子 卵子 受精 核分裂

精子と卵子が受精して誕生した受精卵が、子宮の内側にある子宮内膜にくっつき、完全に子宮内膜に埋もれるまでの過程を「着床」といいます。

受精した時点ではなく、着床が完了してはじめて「妊娠」が成立したことになります。

卵管膨大部で受精が起こったあと、受精卵は細胞分裂を繰り返し、「桑実胚」の状態で子宮にたどりつき、受精から4~6日ほどで「胚盤胞」という状態になります。そのあと、受精卵は子宮内膜にくっついて根を張る準備をし、受精卵発生から12日頃で着床が完了、つまり妊娠が成立します(※1)。

つまり、夫婦生活を行ってから約2週間弱の期間が、いわゆる「着床時期」ということになります。

なかなか着床しない原因は?

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排卵のタイミングにあわせて夫婦生活を行っているのに、なかなか妊娠しないという人もいるかもしれません。その原因の一つとして、受精はしているものの、受精卵が子宮内膜に着床できない「着床障害」が起こっている可能性も考えられます。

着床障害の主な原因は、以下のとおりです(※2)。不妊で悩まされている場合は、これらの原因が隠れていないかどうか、婦人科を受診して調べてもらうことをおすすめします。

子宮に異常がある

子宮筋腫やポリープ

子宮の内側に向かって子宮筋腫が突き出ていたり、子宮内膜にポリープができていたりすると、大きさや場所によっては受精卵の着床の邪魔になってしまい、妊娠しにくくなります。

子宮奇形

先天的に子宮に奇形がある場合、着床しにくくなることがあります。ただし、子宮奇形でも問題なく妊娠できる女性もいます。

子宮内膜が薄い

受精卵が着床するためには、子宮内膜に十分な厚さがあることが必要です。しかし、クロミフェンなどの排卵誘発剤を長期間服用することによって、子宮内膜が薄くなっていると、妊娠しづらくなることがあります。

ホルモン分泌に問題がある

受精卵が着床しやすいように、子宮内膜をフカフカで厚い状態に維持しているのは、「黄体ホルモン(プロゲステロン)」という女性ホルモンの作用です。

しかし、黄体ホルモンを分泌する卵巣内の「黄体」という組織がうまく機能しないと、黄体機能不全に陥り、受精が起こっても妊娠が成立しない、もしくは妊娠が継続できなくなってしまいます。

黄体機能不全の原因は不明なことも多いですが、不妊治療のホルモン剤の影響や、高プロラクチン血症などの病気によって起こることがあります。

着床時期の過ごし方!着床しやすくする方法は?

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着床しやすくするためには、まず前述の着床障害の原因がないかどうかを調べ、必要であれば治療を受けることが最優先です。

それ以外に、「こうすれば着床率が上がる」という確実な方法があるわけではありませんが、女性ホルモンができるだけ正常に分泌されるような生活を送ることが大切です。

着床しやすい体作りは、一朝一夕にできるものではないので、日頃から以下の生活習慣を意識するようにしてくださいね。

適度に運動する

妊娠したい女性にとって、冷えは大敵です。ウォーキングやヨガなど軽めの運動を習慣にすることで、血行を良くしましょう。着床時期だからといって、安静にしておく必要は特にありません。体を動かすと、ストレスも発散できますよ。

また、冷房が効いている室内ではカーディガンなどを羽織ったり、オフィスや自宅でひざ掛けを使ったりと、下半身を冷やさない工夫もしてくださいね。

栄養バランスの良い食事を摂る

着床率をぐんと上げてくれる食材があるわけではありませんが、ホルモンバランスを整えるという意味でも、栄養バランスのとれた食生活を心がけましょう。

また、厚生労働省が推奨しているように、妊娠前から食事やサプリなどで葉酸を摂取しておくと、胎児が病気になるリスクを下げることにつながります(※3)。

アルコール・喫煙を控える

妊娠しやすくするためというよりも、無事に妊娠した場合、早産・流産や赤ちゃんの先天異常が起こるリスクを抑えるために、お酒とタバコはやめましょう。アルコールの過剰摂取は、血行不良にもつながります。

お酒の代わりに、カフェインの入っていない温かいハーブティーを飲む習慣をつけておくのもおすすめです。

着床時期の過ごし方より、日頃から規則正しい生活を

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私たちの体は、日々の暮らしの中で作られているので、着床時期の過ごし方を変えるだけで、すぐに妊娠率が上がるわけではありません。上記の生活習慣の他に、十分な睡眠を取ることも大切です。普段から、健康的で規則正しい生活を送るようにしてください。

ただし、何らかの原因で着床障害が起こっている場合には、適切な治療を受ける必要があるかもしれません。生活習慣を見直してもなかなか妊娠できない場合には、不妊外来のある病院の産婦人科や、不妊治療専門のクリニックなどを受診し、夫婦で検査を受けてみましょう。

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