「妊娠してから、あまり眠れなくなった」と悩んでいる妊婦さんは多いのではないでしょうか。特に妊娠初期は不眠が起こりやすく、夜にしっかり眠れないと体調不良やストレスの原因になってしまうことも。
そこで今回は、妊娠初期の不眠の原因、眠れないときの対策、妊娠中に睡眠薬を飲むことはできるのかについてまとめました。
妊娠初期の不眠とは?
夜の時間帯に眠れないと1日の疲れがとれないため、妊婦さんにとってはつらいですよね。
妊娠初期の不眠の症状はさまざまで、なかなか寝つけない、夜中に目が覚める、朝早くに起きてしまう、など人によって悩みは異なります。
妊娠初期はお腹の中の赤ちゃんの大切な器官が成長する時期でもあるので、ママも体をしっかり休めることが大切です。
眠れないからといってベッドの中でスマホをいじったり本を読んだりするのではなく、眠れなくても目をつぶって横になり、少しでも体を休めるようにしてくださいね。
妊娠初期に眠れないのはなぜ?不眠の原因は?
妊娠初期に眠れない原因として以下のようなことが考えられます。
体のほてり
妊娠が成立してしばらくは高温期の状態が続くため、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりします。
体内時計のズレ
妊娠するとホルモンバランスの変化によって、昼間に眠くなってしまうこともあります。昼と夜のリズムが崩れて夜に寝つけないという人もいます。
つわり
つわりの症状には個人差が大きいですが、吐き気が強くてなかなか寝つけないという人もいます。
ストレス
体調の変化によるストレスや出産・育児に対する不安などから眠りが浅くなることもあります。
頻尿
ホルモンの変化や子宮が膀胱を圧迫することで、頻尿になりやすくなります。夜中にトイレに行きたくなって何度も起きてしまうこともあります。
妊娠初期の不眠の対策は?
妊娠初期に眠れないときは、以下のような対策をしてみましょう。
昼寝をする
夜にぐっすり眠れないと体力を消耗してしまうため、昼間でも眠くなったら眠るようにしましょう。ただし、長い時間昼寝をすると夜の寝つきが悪くなるため、15~30分くらいで切り上げるのがおすすめですよ。
昼間になるべく動く
妊娠すると運動不足になりがちなので、意識的に体を動かすことも大切です。妊娠初期は動くことが億劫になりますが、家でじっとしていると寝つきが悪くなります。
体調が許すときは、掃除や洗濯など日常生活の家事で少しずつでも動くようにしましょう。
就寝前にリラックスタイムを作る
できれば眠る2時間くらい前からスマホやテレビ、PCなどを見ないようにして、眠りを引き起こすホルモンの分泌を妨げないようにしましょう。
寝る前にノンカフェインの温かいお茶を飲んで心と体を落ち着かせたり、音楽を聴いてリラックスしたりするのもおすすめです。
妊娠初期に眠れないときに睡眠薬を飲んでいいの?
眠れない日が続くとつい薬に頼りたくなりますが、妊娠中は処方できる薬が限られています。
特に睡眠薬は流産や赤ちゃんの呼吸器疾患のリスクを上げるおそれがあるとされています(※2)。
どうしても眠れず体調に問題が起こって処方された場合は、飲む量や頻度に細心の注意を払い、くれぐれも自己判断で服用しないように注意してくださいね。
妊娠初期にはストレスをためないようにしよう
なかなか眠れない…と深刻に考えてしまうとストレスが溜まってさらに眠れなくなることもあります。
無理はせず体調を最優先にして、こまめに昼寝をしたり、なるべく横になるようにしたりして体力を回復させてくださいね。