前駆陣痛やおしるしから出産までの期間は?

監修専門家 看護師・助産師 岡 美雪
岡 美雪 看護師・助産師を免許を取得後、未熟児病棟、脳神経外科病棟、産科病棟で医療業務に従事。その後、医療現場での経験を活かして、青年海外協力隊の看護職としてアフリカに2年間駐在し、現地の医療技術向上に貢献。日... 監修記事一覧へ

出産が始まる兆候として「前駆陣痛」や「おしるし」があります。兆候が現れたら出産まであともう少しと感じますが、実際に前駆陣痛やおしるしから出産までにはどれくらいの期間がかかるのか気になりますね。そこで今回は前駆陣痛からおしるしまでの期間、その後出産に至るまでの変化についてご説明します。

前駆陣痛やおしるしとは?

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臨月に入ると、いつ出産が始まってもおかしくない段階になります。多くの場合、なんらかの出産兆候が現れた後、本陣痛が起こって出産が始まります。

その出産兆候の代表的なものが前駆陣痛とおしるしです。それぞれは以下のような違いがあります。

前駆陣痛

前駆陣痛とは、出産につながる本陣痛に先駆けて起きる、不規則な子宮収縮です。間隔や痛みの強弱が不安定で、規則的ではありません。本陣痛(分娩陣痛)の予行練習のようなもので、子宮口をやわらかくするなどの作用があります。前駆陣痛があれば出産が近づいていることを意味します(※1)。

おしるし

出産が近づいて子宮口が開き始めると、子宮が収縮して赤ちゃんを包む卵膜という袋が剥がれて出血が起こります。この血液がおりものと混じって出てきたものをおしるしと呼んでいます。おしるしも子宮収縮が起こっている証なので、出産が近いといえます(※2)。

前駆陣痛やおしるしから出産までの期間は?

カレンダー 
前駆陣痛やおしるしがあった後、出産までどれくらい時間がかかるかは個人差があります。また前駆陣痛とおしるしの、どちらが先に来るかは決まっていません。

さらに、前駆陣痛は何度も起こることもある一方で、前駆陣痛もおしるしもないまま本陣痛を迎えることもあります。

前駆陣痛やおしるしは「そろそろかな?」と、落ち着いて準備をするためのサインと考えておきましょう。

前駆陣痛やおしるし以外の出産の兆候は?

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個人差はあるものの、出産が近づいてきたことにより下記のような体調変化が起こることもあります。前駆陣痛やおしるしがなくても、こうした体調の変化があれば出産に向けた心の準備をしておきましょう(※2)。

トイレが近くなる

赤ちゃんが下に降りてきて膀胱が圧迫されるため、頻尿気味になります。また赤ちゃんの頭が下りてくることにより恥骨が痛くなることもあります。

食欲が出てくる

今まで胃を圧迫していた赤ちゃんが下に降りることで、胃の負担が軽くなり、食欲が出てきます。今までよりも食欲旺盛になったら、出産が近いかもしれません。

おりものが増える

赤ちゃんが産道を降りてくるときにスムーズに通れるよう、おりものが増えて出産の準備が進みます。おりものの量が増えたら出産が近づいているサインかもしれません。

前駆陣痛やおしるしがきたら何を準備する?

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前述のとおり、前駆陣痛やおしるしが来たからといって、すぐに本陣痛が始まるというわけではありません。

しかし前駆陣痛やおしるしは出産間近のサインであることは間違いないので、本陣痛が来たときに焦らずに済むように以下の準備しておきましょう。

入院準備を終わらせる

本陣痛が始まると体を動かすのも一苦労なので、このタイミングで入院準備を終わらせておきましょう。本陣痛が始まったら入院準備をしたバッグを持っていくだけにしておくと安心です。

夫婦で一緒に準備しておけば、パートナーに持ってきてもらうこともでき、出産時に焦らずに済みます。

本陣痛が来たときの連絡先を確認する

入院する病院の連絡先や夫婦それぞれの実家など、陣痛が始まったときに連絡すべきところを確認しておきましょう。夫婦どちらからでも連絡できるように、連絡先は共有しておいてください。

前駆陣痛やおしるしがきたらどう対処する?

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前駆陣痛やおしるしが来たら、以下のような対処や確認をしましょう。

前駆陣痛は痛みの間隔を測ってみる

子宮収縮の痛みが現れたら、痛みの間隔を計ってみましょう。「間隔が不規則なら前駆陣痛、規則的になったら本陣痛」と判断できます。

もし痛みがつらいほどではなくても、痛みがやってくる間隔が規則的に続く場合は、微弱陣痛の可能性があります(※2)。痛みの強さに関わらず、痛みが規則的にやってくる場合は、産婦人科に相談してください。

本陣痛のときは痛みが激しく、間隔を計ることができないこともあるので、痛みがひどくない前駆陣痛のうちに測ってみて、おおよその感覚を掴めるといいですね。

前駆陣痛は痛い部分を温める

子宮収縮による痛みは患部を温めることで血行がよくなって痛みを緩和できます。これは本陣痛のときにも役立つテクニックなので覚えておいてくださいね。

背中や腰など自分では温めにくい場所が痛いときは、家族にカイロなどの温かいものを当ててもらいましょう。

おしるしは出血の具合を確かめる

おしるしの出血は個人差があるものの、出血が止まらなかったり、量が多すぎると感じたときや、お腹の痛みも伴うときは、おしるしではなく異常出血の可能性もあります。

前置胎盤などの場合には緊急帝王切開が必要になることもあるので、早めに産婦人科医に相談してください(※2)。

前駆陣痛やおしるしがきたら出産に向けた心の準備を

陣痛が始まったら、終わるまではここ一番の大仕事。心の準備をしておくことはとても大事なことです。

陣痛がいつ来るかわからないとなかなか気持ちが落ち着きませんが、前駆陣痛やおしるしが来たら「もう少しで出産だ」と準備ができます。

色々な兆候が現れるのも、出産に対する精神面での予行練習。前駆陣痛やおしるしがきてからの流れを覚えておいて、落ち着いた気持ちで出産に臨んでくださいね。

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