出産予定日が近づいてくにつれて、妊婦さんは出産当日のことが気になってきますよね。陣痛がどんなふうに来るのか、陣痛が来たときにスムーズに病院へ向かえるのかなど、不安は色々ありますが、なかなか思い通りにはならないのが出産です。今回は、妊婦さんが少しでも出産に向けた心の準備ができるように、「こそだてハック」の読者アンケート(※)をもとに、出産当日の過ごし方や体験談をご紹介します。
出産当日の流れとは?
出産当日の流れは、妊娠の経過や分娩方法によっても異なります。
自然分娩の場合は、多くが陣痛や破水からはじまります。陣痛が10分間隔になったときや、破水が起こったときはすぐに病院へ連絡しましょう。
その後、分娩第一期で子宮口が10cmと全開になったら分娩室へ移り、分娩第二期で陣痛が強くなったら助産師さんや看護師さんの誘導に合わせていきみ、赤ちゃんの頭が出たら力を抜いて出てくるのを待ちます。
そこから、赤ちゃんが生まれたあとの分娩第三期で、胎盤を出してから産後の処置をして、万が一の急変に備えて分娩台で2時間ほど過ごします。
上のアンケート結果を見ると、陣痛が来てから赤ちゃんが生まれるまでの時間は、人によってまちまちであることがわかります。「18時間以上かかった」という人が割合として最も多いので、特に初産の人は長期戦を覚悟しておいた方が良いかもしれませんね。
なお、予定帝王切開の場合は、前日に説明と同意書のサイン、血液検査や心電図などの手術の準備を整え、当日は手術着に着替えたあとに血管を確保するために点滴を打ちます。その後、麻酔をして手術に入るのが、一般的な流れです。
出産当日の体験談を知りたい!
出産の一般的な流れはあっても、陣痛の兆候やお産の進み方、エピソードなどは十人十色です。
ここでは、「こそだてハック」の読者アンケートに寄せられた、陣痛から出産までの体験談の一部をご紹介します。
陣痛の痛みについて
重たい生理痛のような痛みで、これが陣痛?と思いました。よく骨折をしていたのですが、骨折に比べると痛くなかったです。
ナタリーさん(30代)
最初の方は生理痛の痛みに近く、下痢の何十倍もの痛みに感じました。 陣痛の間隔が短くなるにつれ、 お腹の張りも強くなり、下に押し出される感覚をずっと我慢しなくてはならず、痛すぎて大声が出てしまいました。
美綾ママちゃんさん(30代)
破水から出産まで
37週入ってすぐの夜に少し破水。まだ早かったのもあり、破水なのかどうかよくわからず、とりあえず病院へ行くとやっぱり破水で、急きょ入院することになりました。陣痛もまだ来ていなくて、初産だったので、半日位かかると思っていましたが、あれよあれよと陣痛が進み4時間で出産。本当にあっという間でした。
はるママさん(30代)
陣痛から分娩まで
とにかく陣痛がキツイです。「赤ちゃんの頭がかなり降りてきている」と言われ続けたものの、子宮口が開かず、30時間以上いきみ逃しをすることに。痛みに強いと自負をしていた私が、人前でこんなに大声を出したのは初めてと思うほど、分娩室に行く直前くらいから叫びまくりましたが、分娩室へ行ったときにはもう赤ちゃんの頭が見えていて、数回いきんだらスポンと出ました!
さんぶる921さん(30代)
立ち会い出産について
上の円グラフのとおり、「夫やパートナーが立ち会い出産をした」というケースが7割。感動的なエピソードもあれば、夫への不満が爆発した人もいるようです。
心強かった!
ずっと私の手を握ってくれていました。心強かったです。汗を拭いてくれたり、水分補給もストローを支えて飲みやすくしてくれたりしました。産まれたときは「頑張ったね!ありがとう!」って抱きよせてくれて、頑張って良かったなって感動しました!
☆めぇやん☆さん(20代)
いい思い出です
陣痛から出産までの43時間、仮眠を取りつつ、ずっと付き添ってくれていました。陣痛が強くなってきたときに、私の呼吸が乱れていたのを夫が一緒に整えてくれたので助かりました。産声があがった瞬間、夫が泣いているところを初めて見ました。いい思い出です。立ち会い出産をして良かったと思えました。
あおちゃんママさん(20代)
正直邪魔…
陣痛の波が来て、お尻にテニスボールを当ててほしかったのに、夫はいびきをかいて大股開きでソファで寝ていました。分娩のとき、いらないのに飲み物を口に押しつけてくるし、手を握ってくるし、正直邪魔でした。
しおたんさん(20代)
産後について
出産直後に赤ちゃんの顔を見た瞬間、痛みなんか忘れて「こんなにかわいいなら何人でもほしい」と思いました!
ちちびさん(20代)
出産直後は寒気があり、辛かったです。でも、生まれたての娘をカンガルーケアで抱っこしたら寒気がなくなったのでびっくりしました。「出産を終えたら、感動してきっと泣くね」と話していましたが、生まれてきた赤ちゃんがあまりにも夫にそっくりで、2人で笑いました。
あおむしくん大好きさん(30代)
出産当日に向けて過ごし方の注意点は?
子宮口の開き具合から出産が近づいているかはわかりますが、出産当日がいつになるかはわからないものです。いつ生まれても良い状態なので、体調が良ければ、自宅で適度に体を動かしながら、リラックスして赤ちゃんのタイミングを待ちましょう。
当日は、主に以下のことに注意しながら過ごしてください。
入院グッズの最終確認
入院グッズの最終確認をしておきましょう。入院時に持って行くものは玄関先に荷物を移動させ、入院中に持ってきてもらいたいものは、わかりやすくメモを貼っておくのがおすすめです。
家族にも、何がいつ必要かを伝えておくといいですね。陣痛の合間に飲むドリンクや軽食は、病院で購入することもできます。
リラックスして過ごす
なかなか陣痛の兆候が見られないときは、近所を散歩したり、家の中でスクワットをしたりする妊婦さんもいます。
階段の上り下りをするという話もよく聞きますが、お腹が大きく不安定な状態なので、必ず手すりに掴まり、数段を繰り返し上り下りする程度にしてくださいね。
外出時は連絡先・母子手帳・健康保険証を持参
外出先で急に破水や陣痛が起こることもあります。出産予定日が近づいてきたら、できるだけ誰かと一緒に外出をしましょう。
一人で外出する場合は、必ず自宅・病院・家族の連絡先・タクシーの番号を携帯に登録しておいてください。母子手帳や健康保険証はもちろん、破水に備えた大きめのナプキンを持参し、用事が終わり次第、早めに自宅へ戻りましょう。
出産当日のために準備を整えよう
出産当日は、思っていた通りに進まないことがほとんどです。予想以上に時間も体力も使ってへとへとになってしまう人もいれば、お産が軽く数時間で分娩が終わったという人も。なかなか陣痛が強くならず、一度自宅に帰らされた、というのもよく聞くエピソードですよね。
少しでもスムーズにお産をすすめるためには、リラックスして過ごすことが大切です。そのためにも、出産当日の流れやパートナーにしてほしいことを、夫婦で確認しておくようにしましょう。
また、産後の生活の不安を少しでも減らせるように、赤ちゃんのグッズを準備することも忘れないでくださいね。
※アンケート概要
実施期間:2017年5月26日~6月4日
調査対象:陣痛・出産の経験がある「こそだてハック」読者
有効回答数:369件
収集方法:Webアンケート