出産予定日が近づいて陣痛がいつ始まるのかとソワソワしている妊婦さんも多いのではないでしょうか。「ここまできたら早く出産したい！」と考えて、陣痛が起こりやすくなる方法を探す人もいますよね。
そこで今回は、陣痛がくるとされるジンクスや噂についてご紹介します。
陣痛のジンクス1：焼肉やカレーを食べる
陣痛を促すジンクスで最も知られているのが食べ物です。特に「焼肉」と「カレー」が有名ですが、どちらも医学的な根拠はありません。
これらのジンクスが生まれた背景としては、「産後しばらくは焼肉を食べに行けなくなるから」「お産に向けて体力をつけるために」と出産直前に焼肉を食べる妊婦さんが多く、そのタイミングで陣痛が重なりやすくなることが考えられます。
カレーは、香辛料が子宮を刺激して陣痛が起こりやすくなる、というイメージから生まれたのかもしれません。
実際に焼肉やカレーを食べている最中や翌日に陣痛がきたという声はありますが、あくまでも偶然です。
焼肉もカレーもそればかりを食べていると栄養が偏ったりカロリーを摂りすぎたりするので、いろいろなものをバランスよく食べるようにしましょう。
陣痛のジンクス2：オロナミンCを飲む
「オロナミンC」にはカフェインや滋養強壮効果が期待できる成分が含まれていて、出産直前に力を蓄えておこうと飲む人がいたことから、陣痛が促されるというジンクスが生まれたのかもしれません。
オロナミンCにも陣痛を促すという医学的根拠はありません。カフェインが含まれているので、飲みすぎないように気をつけてくださいね。
陣痛のジンクス3：ラズベリーリーフティーを飲む
ラズベリーリーフティーは別名「安産のお茶」とも呼ばれ、子宮収縮に作用するといわれています。
そのため、ラズベリーリーフティーを飲むと陣痛が促されるのではという考えから、このジンクスが生まれたようです。
しかし、ラズベリーリーフティーを飲むだけですぐに陣痛が起こるかどうか医学的な根拠はありません。
陣痛のジンクス4：アロマオイルの匂いを嗅ぐ
ジャスミンやパルマローザ、クローブなどのアロマオイルは子宮収縮に作用するといわれているので、そういったオイルを使うと陣痛が促されるというジンクスが生まれたと考えられます。
ただし、アロマオイルと陣痛の関係性についても医学的にはっきりしていないため、リラックスや気分転換のために使うくらいがちょうどいいかもしれませんね。
陣痛のジンクス5：お迎え棒をする
「お迎え棒」とは臨月に性行為をして陣痛を促すことです。性行為中に出るホルモンのなかには子宮収縮を促すものがあるといった理由から生まれたジンクスのようです。
しかし、お迎え棒には医学的根拠はありません。また、臨月の避妊なしでの性行為は、子宮内に細菌が入ってトラブルの原因となるリスクがあります。
妊娠経過が順調で医師から制限がかかっていなければ臨月に性行為をすること自体は問題ありませんが、必ず避妊をしましょう。
性行為中は無理な姿勢をとらない、刺激を与えすぎない、お腹が張ったら中断するといったことにも気をつけてください。
陣痛のジンクス6： 新月・満月・満潮の時期
月は、ほぼ29日周期で満ち欠けを繰り返していて、生理周期もおよそ28〜30日周期で繰り返すので、なんらかの関係性があるのではという理由から生まれたジンクスです。
生理周期と月の満ち欠けの関連性は医学的にはっきりわかっていませんが、出産の現場では「新月や満月の日に出産が重なりやすい」といわれているので、何らかの影響はあるのかもしれませんね。
陣痛のジンクス7：スクワットなどの運動をする
臨月に入ると、医師から「スクワットをしましょう」「もっと歩きましょう」などといわれる人もいます。
運動が陣痛を直接的に引き起こすわけではありませんが、スクワットやウォーキングなどをすることで子宮の収縮が促されてお腹が張り、子宮口が開きやすくなるので、陣痛との関係は遠からずともいえます。
安産につなげるためにも、臨月に入ったら医師に許可をもらったうえで適度な運動を日常生活に取り入れてみましょう。ただし、激しい運動は避け、気分が悪くなったり強いお腹の張りや痛みを感じたりしたときはやめてくださいね。
陣痛・出産のジンクスは、あくまでも噂だということを知っておこう
今回ご紹介したように、陣痛や出産に関するジンクスはあくまでも噂で、医学的根拠がないものがほとんどです。妊婦さんと赤ちゃんに危険が及ばないジンクスであれば試してみてもいいですが、それで陣痛がこなかったとしても当たり前のこと、くらいに思っておくといいでしょう。
赤ちゃんの準備が整ったタイミングで陣痛は始まるので、それまではリラックスして残り少ないマタニティライフを楽しめるといいですね。
