赤ちゃんが夜起きる!生後6・7・8・9・10ヶ月の寝ない子の対策は?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

赤ちゃんが夜中に何度も起きてグズる…とお悩みのママは多いですよね。特に生後6・7・8・9・10ヶ月頃の赤ちゃんがいるママは、この悩みが深刻になることが多いようです。赤ちゃんが夜ちゃんと寝ないと、イライラしてしまったり、疲れが溜まったりしてしまいます。このように寝ない赤ちゃんはどうすればいいのでしょうか。今回は、そんな悩みを持つママたちのために、生後6〜10ヶ月頃までの赤ちゃんが夜中に起きるのを防ぐ方法をご紹介します。

赤ちゃんが夜起きる!寝ない原因は?

ベッド 時計 布団 夜中

生後6・7・8・9・10ヶ月くらいの赤ちゃんがいるママは、赤ちゃんが夜中に泣いて起きる、いわゆる「夜泣き」に悩まされることが多いですよね。

ちょっとあやせば寝てくれるのならまだいいのですが、なかなか泣き止まず寝てくれない、または寝たと思ったのにまたすぐに起きてしまう、などの状態になることも珍しくありません。

なぜ、生後6・7・8・9・10ヶ月頃の赤ちゃんは夜泣きをしてしまうのでしょうか。

夜泣きの原因は、はっきり分かっておらず、状況や個人差によるところが多いようです。赤ちゃんが何かしらの不安を感じていたり、不快症状があったり、日中に刺激やストレスを感じていたりすることなどが原因として考えられます。

また、そもそも赤ちゃんは朝・昼・夜の区別がつきにくく、睡眠サイクルが不安定ということも関係しているかもしれません。夜寝るのが遅く、それにともなって朝も起きるのが遅かったり、昼寝が長くなりすぎたりすることで、眠る時間が乱れて夜起きてしまうということもあるようです。

このように、赤ちゃんが夜起きてしまう理由には、時と状況、そして個人差によるものが大きく、残念ながら「これさえすればOK」というような解決方法はありません。

これから、赤ちゃんが夜中に起きるのを防ぐ方法をいくつかお伝えするので、まずは「これかな?」と思い当たるものから一つひとつ試してみてくださいね。

赤ちゃんが夜中に起きるのを防ぐ方法1:早寝早起き

赤ちゃん 寝る 日本人

赤ちゃんの睡眠サイクルが乱れないようにするには、早寝早起きが基本です。生後6・7・8・9・10ヶ月頃の赤ちゃんであれば、夜は8時までに寝かせて、朝は7時までに起こすようにしましょう。

朝起きたらカーテンを開け、部屋を明るくしましょう。日中もお散歩するなど、日の光をたっぷり浴びて活動的に遊ばせてあげてください。日光は、朝と夜の区別をつけるための重要な要素です。

赤ちゃんが夜中に起きるのを防ぐ方法2:お昼寝をしすぎない

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夜起きる赤ちゃんは、昼間に眠くなってしまい、長時間のお昼寝をしてしまうことがよくあります。でも、そこで長時間寝かせてしまうと、また夜寝ないという悪循環に陥ってしまいます。

お昼寝時間の目安としては、生後6・7・8・9・10ヶ月頃の赤ちゃんであれば、午前のお昼寝と午後のお昼寝を合わせて、最大3時間くらいまでが理想です。お昼寝はなるべく目安の時間を守り、時間が過ぎたら起こすようにしましょう。

赤ちゃんは眠くてグズってしまうかもしれませんが、夜起きるのを防ぎ、たくさん眠ってもらうためにも、ママも赤ちゃんもここは我慢のときです。

赤ちゃんが夜中に起きるのを防ぐ方法3:寝る2時間前から部屋を暗くしていく

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赤ちゃんが寝るぎりぎりまで、電気がついていたり、テレビがついていたりしませんか?これは大人にも言えますが、テレビの明かりは脳を覚醒させる作用があるので、赤ちゃんには刺激が強すぎます。

寝る2時間前にはテレビを消して、電気の明るさも落とし、静かな音楽をかけたりお話してあげたりして、興奮する要素を取り除いてあげましょう。脳が刺激された状態で寝ると、眠りが浅くなり、夜中に何度も起きてしまいます。

仕事で疲れて帰ってきたパパからすると、テレビくらい見たいかもしれませんが、そこは赤ちゃんの睡眠を優先したいですね。テレビを見るのであれば、赤ちゃんが寝てからにしましょう。赤ちゃんが寝る部屋にはテレビを置かないようにするのもおすすめです。

赤ちゃんが夜中に起きるのを防ぐ方法4:入眠儀式をしっかりと行う

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赤ちゃんが日中に受けた刺激やストレスを和らげ、安心して眠りにつけるように、入眠儀式をしっかり行ってあげましょう。

優しくボディタッチをし、「今日は●●できたね」「●●楽しかったね」と今日できたことを褒めたり、楽しかったことをお話ししてあげたりするのがおすすめですよ。

他にも、子守歌を歌ったり、絵本を読んだり、ママとのコミュニケーションをたっぷり取ったりして、赤ちゃんをリラックスさせてあげてください。そうすると、赤ちゃんが夜起きるのが防げることもあります。

赤ちゃんが夜中に起きるのを防ぐ方法5:夜中のおっぱいや抱っこをやめる

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特に低月齢の赤ちゃんは、夜中におっぱいや哺乳瓶などの安心材料が欲しくなって泣いてしまうことがあります。抱っこもそうですが、とにかくママの温もりが欲しくて起きる子もいます。

可愛い我が子が泣いて起きたら、すぐに抱き上げたくなりますよね。

ただ、それを繰り返していると癖になってしまい、夜中に起きやすくなってしまうことがあります。

また、離乳食がほぼ確立してきた1歳前後は、夜だけおっぱいを与えている人もいると思います。しかし、夜も卒乳することで、赤ちゃんが夜中に起きるのが減り、ぐっすり寝てくれるようになることも多くあります。

赤ちゃんは、寝言の一つとして泣いていることもあるので、最初の2~3分は何もせず見守り、しばらく泣き止まないようなら、赤ちゃんをできるだけ布団から出さず、お腹をトントンしたり、さすったりしてあげましょう。

既に夜中に泣いて起きる癖がついている赤ちゃんの場合は、抱き上げないことでより激しく泣いてしまうかもしれませんが、数日すれば落ち着くこともあるので、ぐっと我慢しましょう。

赤ちゃんが夜中に起きるのを防ぐ方法6:ベビーマッサージをする

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お風呂上がりにベビーマッサージをすると、全身の血行がよくなり、赤ちゃんはリラックスできます。すると夜の寝つきがよくなり、夜中に起きる回数が減ることがあります。

赤ちゃんの肌に優しいマッサージ用のオイルをママの手のひらにたっぷりつけ、赤ちゃんの胸やお腹、足などをゆっくりマッサージしてあげると、赤ちゃんも喜びますよ。

赤ちゃんが夜起きるときは生活習慣を見直そう

生後6・7・8・9・10ヶ月頃の赤ちゃんの体内では、寝ている間にたくさんの成長ホルモンが出ています。「寝る子は育つ」というように、睡眠と成長の関係は切っても切り離せません。それだけに、赤ちゃんが夜起きると心配になってしまいますよね。

赤ちゃんがぐっすり寝てくれなくて困っているときは、ぜひこの記事で紹介した方法を試してみてください。

赤ちゃんの体と心の発育、さらにはママの心身の健康のためにも、生活習慣を改善してみましょう。赤ちゃんもママも、しっかり眠れる夜が早く訪れるよう、ゆっくり整えていってみてくださいね。

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