育児をしているママやパパにとって、夜泣きは試練の一つ。しかし、夜泣きは全ての赤ちゃんがするものではありません。夜泣きに悩んでいるママやパパは、夜泣きをしない赤ちゃんをうらやましく感じることがあるかもしれませんが、「うちの子は夜泣きをしないけれど、これで良いのかな?」と不安に感じるママやパパも。今回は、夜泣きをしない赤ちゃんの特徴など、夜泣きについてまとめました。
夜泣きをしない赤ちゃんがいるの?

夜泣きとは、赤ちゃんが夜中に突然泣き出し、いくらあやしても泣き止まず、なかなか眠らない状態のことをいいます。主に生後3~6ヶ月頃からはじまり1歳半~2歳頃に終わることが多いようです。
夜泣きには個人差があり、夜泣きをする赤ちゃんもいれば、しない赤ちゃんもいますよ。夜泣きをする場合でも、毎日決まった時間に泣くとは限らず、泣いている理由や程度も赤ちゃんによって様々です。
夜泣きの原因はまだ解明されていませんが、日中に受けた刺激やストレスが夜泣きに繋がったり、昼寝の時間がずれて生活リズムが崩れたりするため、とも考えられています(※1)。
夜泣きをしないことも、決して珍しいことではありません。おっぱいやミルクのタイミングと重なったり、すぐに泣き止んだりすることで、夜泣きと認識されないこともあります。
夜泣きしない赤ちゃんの特徴は?
夜泣きの原因が解明されていないのと同様に、夜泣きをしない赤ちゃんの特徴や理由は、はっきりとは分かっていません。次のような推測もあり、聞いたことがあるかもしれませんが、医学的にはっきりしていません。
ベビーベッドより布団で寝る方が夜泣きをしない説
布団で寝ている赤ちゃんの方が夜泣きをしないという説があります。夜泣きが激しくなる前に、添い寝や添い乳をするなど、ママがすぐに対応でき、ぬくもりを感じて安心するのが理由といわれています。
ベビーベッドで寝かしつけた場合、夜中に赤ちゃんが起きたときに、すぐ横にママが居ないことが不安になって夜泣きにつながる、という説もあるようです。
性格がおおらかな子はあまり夜泣きをしない説
生まれたときから、赤ちゃんにも個性があります。繊細な感覚を持っている子は日中の刺激が夜泣きにつながりやすく、おおらかな子は多少のことでは刺激にはならず、夜泣きが少ないという説も。しかし、これもあくまで推測の域を出ません。
上記の他にも、「ミルクの方が母乳よりも腹持ちが良く、お腹が空きにくいのでぐっすり寝てくれる」という推測もありますが、実際には母乳やミルクも夜泣きに直接的な影響はないようです。
赤ちゃんはどうしたら夜泣きをしないの?

夜泣きをすること自体は、赤ちゃんの発達の過程では自然なことなので、心配しすぎないでくださいね。「これをすれば夜泣きが収まる」という対処法は特にないので、一時的なものだと割り切ることも大切です。
しかし、赤ちゃんの夜泣きがひどく、全然眠れずに体がきつい…と悩んでいる場合は、まず睡眠サイクルや生活リズムを整えることから始めてみてはいかがでしょうか。
・朝、カーテンを開けて太陽の光を部屋に入れる
・昼寝の時間帯を毎日少しずつ調整する
・運動ができる年齢であれば体をしっかり動かす
・夜、寝室の電気を消し、静かに寝かせてあげる
・寝る前におっぱいやミルクでお腹を満たしてあげる
生後3~4ヶ月を過ぎたら、赤ちゃんの睡眠リズムが少しずつでき始めます。この時期からしっかり昼と夜のメリハリをつけてあげましょう。
赤ちゃんの夜泣きは「放置」する方法もあるの?

「夜泣き」という概念は、日本独特のものともいわれています。海外では「赤ちゃんは夜だって泣くのは当たり前、昼間に泣いていることの延長」と捉えられることも多いようです。
夜泣きの対策も様々で、「赤ちゃんが泣いてもすぐに抱っこしない」「気が済むまで泣かせることで、自分から寝ることを覚えさせる」という方法もあるようですが、正解があるわけではありません。
赤ちゃんの夜泣きの程度や子育ての方針、住んでいる環境は各家庭で異なるものなので、それぞれの状況に合わせてパートナーと相談するなど、夜泣き対策を工夫してみてくださいね。
赤ちゃんが夜泣きしないのも個性のひとつ
赤ちゃんの夜泣きは、個人差が大きいもので、何が良いということではなく、個性の一つです。ほかの赤ちゃんと比べたりして、悩みすぎる必要はありませんよ。
育児のストレスをなるべく溜めこまず、笑顔で赤ちゃんと接することができると良いですよね。
赤ちゃんが夜泣きをする場合も、しない場合も、体が熱い、顔色が悪い、呼吸が荒いなどいつもと何か様子が違うようであれば、体の不調を訴えている可能性もあります。
いざというときにSOSのサインをキャッチできるよう、普段から赤ちゃんの様子をしっかり見てあげてくださいね。