赤ちゃんのお昼寝は、成長とともに回数や時間が変わってくるもの。「うちの子、あんまりお昼寝しなくなったけど大丈夫?」「お昼寝してほしいのに、全然寝ようとしない」「お昼寝の場所はどこがいいの?」など、お昼寝に関して戸惑うことも多いですよね。今回は、赤ちゃんの月齢別の平均的な昼寝回数や時間を参考に、お昼寝しないときの対策などをご紹介します。
赤ちゃんのお昼寝は成長とともに変化する
新生児のころは、1日のうちの70~80%が睡眠で占められているといわれます。初めのうちはお昼寝と目覚めを短いリズムで繰り返し、成長とともに起きている時間が増えていきます。
1日の半分を起きて過ごすようになるのは、生後6ヶ月くらいから。1歳頃になると、お昼寝のサイクルができ上がります。午前と午後の1日2回くらいのお昼寝で済むようになり、赤ちゃんは夜にまとめてぐっすり眠るようになります。
赤ちゃんのお昼寝場所は布団がいいの?
赤ちゃんにも個性があり、昼寝をしやすい場所には個人差があります。ベビーベッドで布団に寝かせる、畳や固めの座布団の上にタオルを敷いて寝かせるなど、落ちる心配がない安全な場所で、赤ちゃんがちゃんと昼寝をしてくれる場所であれば問題ありません。
もちろん、寝室でもリビングでも大丈夫です。どこでも赤ちゃんが起きたときに気づいてあげられるよう、ママやパパがそばにいてあげたり、ベビーモニターを設置したりしておきましょう。
赤ちゃんの月齢別のお昼寝回数と時間は?
それでは、月齢別の平均的なお昼寝回数と時間をみてみましょう。個人差があるので、あくまで参考程度にしてくださいね。
新生児~生後2ヶ月
<回数>1日のほとんどを寝て過ごす
<時間>16~18時間程度
この時期の赤ちゃんは3~4時間おきに泣いて起きるので、そのたびに授乳やおむつ替えをしてあげましょう。
生後3・4ヶ月
<回数>朝・昼・夕方1回ずつの3回
<時間>午前中に1時間、午後に2~3時間、夕方は1時間程度
赤ちゃんの体内時計が整い始めるのが生後4ヶ月頃からなので、朝はちゃんと起こして昼夜を逆転させないようにしましょう。
生後5・6ヶ月
<回数>午前と午後の2回
<時間>午前に1時間、午後に2~3時間程度
赤ちゃんはこのくらいの時期から、黄昏泣きや夜泣きが始まります。あまり昼寝をさせないで、昼間の運動量を増やすと夜泣きが減るかもしれません。
生後7・8ヶ月
<回数>午前と午後の2回
<時間>午前に1時間、午後に2時間程度
もうそれほど長時間のお昼寝は必要ありません。赤ちゃんがお昼寝の途中で目が覚めても、ママの姿が見えれば安心してまた眠ることもあります。
生後9・10・11ヶ月・1歳頃
<回数>午前と午後の2回
<時間>午前に30分程度、午後に2時間程度
赤ちゃんの生活リズムを作るためにも、午前中のお昼寝をやめていい頃です。1歳を過ぎると自然に午前中は眠らなくなることが多くなります。
赤ちゃんのお昼寝時間を育児日記帳に残しておくと、ママもリズムがつかみやすく、あとで見返したときにきっと成長を感じられますよ。
赤ちゃんがお昼寝しないときの対策は?
赤ちゃんのお昼寝の間は、家事ができたりちょっと一息お茶ができたり、ママにとっては貴重な時間ですよね。でも日によって、赤ちゃんがなかなかお昼寝しないことも。毎日の育児でクタクタなときは、なかなかお昼寝しない赤ちゃんを抱っこで寝かしつけるのも一苦労…。
そんなときのために、赤ちゃんがすんなりお昼寝をしてくれるコツや寝かしつけ方法をいくつかご紹介します。
環境を作る
テレビを消し、カーテンを引いて薄暗くします。オルゴールなどのリラックスできる音楽を流してもいいですね。
バスタオルや大判の布でくるむ
月齢の低い赤ちゃんにおすすめの方法です。ぐるっと何かに包まれていると赤ちゃんは安心します。
優しくボディタッチ
どの月齢でも効果がある方法です。背中をやさしくトントン、額からまゆ毛のあたりをさする、頭皮をトントンなど赤ちゃんが気持ち良さそうにしていたら、うとうとし始めるまで続けましょう。背中ボスボスという寝かしつけ方法も効果的ですよ。
寝る時間を決める
平日・週末を問わず、朝は同じ時間に起こして、お昼寝も同じ時間、同じバスタオル、同じ場所にしましょう。赤ちゃんはお昼寝のパターンができると寝つきやすくなりますよ。
ねむねむサインをキャッチ
赤ちゃんは眠くなると、手の平が温かくなります。その後、足が温かくなればあと一歩。眠りに落ちる寸前です。赤ちゃんが眠くなったタイミングを見逃さないのも大事ですよ。
赤ちゃんのお昼寝は夕方前に切り上げて
新生児期を過ぎたら、無理のない範囲で午後5時以降はお昼寝をさせないことが、夜の寝つきを良くするコツです。午後のお昼寝からなかなか起きてこないときは、声をかけて起こしましょう。
ぐっすり寝ていたのに、突然もぞもぞ動き始めたら、眠りが浅くなった証拠です。そのタイミングで起こしてあげるとスムーズですよ。
一方でなかなかお昼寝しない場合は、眠くなっているタイミングを掴んだり、生活のリズムをつくったりして、赤ちゃんが快適にお昼寝できる環境を整えてあげるといいでしょう。
ねんねのリズムをつけておけば、お昼寝の時間や、夜寝のあとに自由時間がしっかりとれるので、ママの体も楽になります。ママも疲れていたら、「お昼寝の間に家事をしなきゃ!」ということは忘れて、思い切って一緒にお昼寝してしまいましょう。