赤ちゃんが夕方に泣く「黄昏泣き」とは?いつからいつまで続くの?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

生後しばらくしてから、赤ちゃんが夕方頃から泣き出し、理由もなく泣き止まなくなることがあります。これは赤ちゃんの成長過程にみられる「黄昏泣き」と呼ばれるもので、赤ちゃんのお世話をしているママなら聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。今回は、赤ちゃんの黄昏泣きはいつからいつまで続くものなのか、泣く原因や対策についてご紹介します。

黄昏泣きとは?赤ちゃんが夕方に泣くのはなぜ?

赤ちゃん 泣く あやす ママ 奮闘 夜泣き 黄昏泣き

黄昏(たそがれ)とは、夕方の日が暮れ始めた頃のことで、転じて黄昏泣きとは、この時間帯に、なんの前触れもなく赤ちゃんが泣き始めることをいいます。

激しく泣いたり、機嫌が悪くてぐずったりと、泣き方は様々です。時間を計ったかのようにぴったりと同じ時間、同じタイミングで泣き出す赤ちゃんも珍しくありませんよ。

欧米では「コリック」とも呼ばれており、日本の赤ちゃんに限ったことではなく、世界共通の育児の悩みともいえます。

黄昏泣きをする原因について、詳しいメカニズムはまだ解明されていません。おむつが汚れているわけでもなく、お腹が空いている時間でもないなど理由もわからず、激しく泣き続ける、機嫌が悪くなるのが特徴です。

一説によると、人間の体をコントロールしている自律神経が朝と夜の切り替えを行うときに、赤ちゃんの未熟な体がついていけないことが原因ともいわれています。明確に解明されていないことから原因については諸説あるようです。

黄昏泣きはいつからいつまで続くの?

shutterstock_253984543

黄昏泣きは、一般的に生後3~4ヶ月頃に始まり、だいたい1ヶ月後の生後5~6ヶ月頃には治まってくるといわれています。早いと生後2ヶ月目頃からはじまり、長く続くと生後7ヶ月に入ることもあるため、個人差があるものだと考えましょう。

まれに生後3週目くらいの新生児期からはじまる赤ちゃんもいますが、その反面、黄昏泣きをしない赤ちゃんや、していてもあまり激しく泣いたりぐずったりすることがなく、ママが気づいていないことも珍しくありませんよ。

赤ちゃんがあまりに激しく黄昏泣きをしていると、赤ちゃんが短気な性格なのか、癇癪もちなのかと心配するママもいますが、医学的に性格との関係性が認められているものではありません。

また、新生児が夕方に激しく泣いている場合は、おむつが濡れていたり、空腹や眠気がつらかったりするために泣いている場合がほとんどです。黄昏泣きではなく、なんらかの原因があると考えて対処してあげましょう。

黄昏泣き対策!赤ちゃんが夕方に泣くときの対処法は?

風景 夜 家 ランプ

原因が解明されていないため、赤ちゃんの黄昏泣きを確実に止める方法はありません。むしろ、無理に泣きやませようとすると逆効果になることもありえます。

しかし、激しく泣いていると空気を大量に吸ってしまって苦しくなったり、寂しさや不安を感じたりすることもあります。放っておかず、様々な方法で赤ちゃんの気持ちを落ち着かせてあげることが大切です。

黄昏泣きをする時期に限っては、できるだけ夕方までに家事を終わらせる、手を抜くなどして、できる限り赤ちゃんと向き合ってあげましょう。ママがイライラしていると赤ちゃんにも気持ちが伝わり、黄昏泣きが長引いてしまうこともあります。

赤ちゃんが泣き続けると焦る気持ちになりますが、「そういう時期だから仕方がない」と考えて、少しでも余裕を持てるといいですね。

以下は対処法の一例です。参考にしてくださいね。

抱っこして体を温める

赤ちゃんの体を温めてあげると泣き止んでくれることがあります。体が温まると安心してリラックスできるので、優しく抱きしめながら毛布でくるんでさすってあげましょう。ママを近くに感じることで、落ち着くこともあります。

また、おくるみを巻いてあげると、子宮の中にいたような姿勢になるからか、安心してぐっすり寝てくれる場合もあります。黄昏泣きをする時間が近づいたときだけ、おくるみを巻いてあげるのもいいですね。

お腹の中にいた頃の音を聞かせる

ママのお腹の中で過ごしていた頃を恋しく思い、黄昏泣きをするという説もあります。赤ちゃんがお腹の中で聞き続けていた、ママの心音や血の流れる音に似せた音を聞かせるのも効果的といわれていますよ。

例えば、掃除機、車のエンジン音、ドライヤーの音がおすすめです。心音に似た音を出すことができるスマホアプリもあるので、活用してみましょう。

歌を聞かせる

赤ちゃんは五感の中でも聴覚が特に発達しているので、優しく話しかけたり子守唄を歌ってあげたりするのも心を落ち着かせる効果が期待できます。

一定のリズムを取りながらお腹や背中を軽く叩いたりさすったりして歌ってあげましょう。

外に出て気分転換をする

激しく泣いてぐずるときは、外の空気に当てて気分転換をさせてあげましょう。ベランダに出たり、家の中でずっと泣き止ませようとしているとママやパパにもストレスがかかります。親子で近所を散歩したりするだけでも気分が変わり、泣き止むこともありますよ。

秋冬は夕方の寒さ対策として上着を着せ、春夏は夕方に蚊に刺されないよう虫よけ対策を忘れないようにしてくださいね。

黄昏泣きの時期は赤ちゃんを甘えさせてあげよう

抱っこ ママ 赤ちゃん 椅子

毎日夕方に泣かれると家事もできなくなりママにとってはとても大変な時期だと思います。しかし赤ちゃんが黄昏泣きするのは順調に成長している証でもあります。赤ちゃんが甘えたいときは、とことん甘えさせてあげる気持ちで接してあげてくださいね。

特に原因がなく泣いているようなら黄昏泣きですが、夕方に泣いているからといって、毎日黄昏泣きをしているとは限りません。まずは、基本的なおむつチェックや室温・服装・空腹を確認してあげるなど、その都度、泣いている原因について考えてあげましょう。

※参考文献を表示する

こそだてハックに「いいね!」して情報を受け取ろう