働く妊婦さんの不安や疑問8選!妊娠報告/ストレスの赤ちゃんへの影響など

女性の社会進出が進み、妊娠中も仕事を続ける人が増えています。しかし、心身ともに不調が出やすいなかで働き続けるのは大変なこと。いろいろな悩みや不安も出てくることかと思います。そこで今回は、働く妊婦さんが感じやすい8つの疑問にお答えします!

Q1. 職場への妊娠報告はいつ?

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A. 上司には早めに、他の人には安定期に入ってからが◎

職場への妊娠報告をする時期に決まりはありませんが、まずは直属の上司に伝え、その後、人事や部署のメンバーに伝えます

妊娠初期はつわりなどで体調を崩しやすいので、できれば上司には早めに報告することをおすすめします。つわりによる欠勤や早退、出社時間の調整などもしやすくなりますよ。

他のメンバーにいつ伝えるか、誰まで伝えるかについては、上司と相談して決めるといいでしょう。

一般的には、流産のリスクが減り、体調も良くなってくる安定期(妊娠16週~)に入ってから報告することが多いようですが、体調不良などで仕事を調整する必要がある場合は、もっと早めに報告するケースもあります。

Q2. つわりで仕事を休んでも良い?

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A. つらいときは無理せず休んで。ただし周りへの感謝は忘れずに。

つわりは大半の妊婦さんが経験するもので、早ければ妊娠5~6週頃に始まり、妊娠12~16週頃まで続きます(※1)。

つわりで仕事を休むこと自体は、悪いことではありません。しかし、労働基準法では、つわりによる休業に関する定めは特にないので、風邪などで休むときと同じで、自分自身で判断する必要があります。

つわりで休むことが、有給休暇扱いになるのか、欠勤扱いになるのかも、勤務先の規則によって異なります。まずは上司に相談するようにしましょう。

職場の理解が得られずに休めないというときは、産婦人科の担当医師に「母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)」を書いてもらうことで、休みを取ることが可能です(※2)。また、休まずとも、体調に合わせて通勤時間をずらしたり、休憩を長く取ったりすることも可能です。詳しくは、担当医に相談してください。

つわりで仕事を休むのは仕方ないことですし、お腹の赤ちゃんのことを考えても無理をすべきできません。しかし、突然休みが続くことで、会社の様々な人に影響があるのも事実です。社会人として、周りの人にきちんと感謝の気持ちを伝えるようにしてくださいね。

Q3. 切迫流産・切迫早産と診断されたら仕事はどうする?

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A. 医師の指示に従いましょう。仕事を休む必要がある場合もあります。

切迫流産や切迫早産は、流産と早産になる危険性が高まっている状態です。根本的な治療方法はなく、医師から「安静にするように」という指示がでることも多くあります。

安静を指示されたら、「母健連絡カード」を医師に書いてもらい、会社に提出して、休職することになります。突然休むことになると困ることもあるかもしれませんが、赤ちゃんの命にも関わることなので、医師や上司ともしっかり話し合いましょう。

Q4. 妊娠中の外回りは大丈夫?

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A. 特に問題ありません。しかし辛いようなら、上司に相談を。

妊娠中に外回りをするのは、特に問題ありません

ただし、体調が悪いときは無理をしないでください。つわりなどで体調不良が続き、外回りがどうしても辛いようであれば、上司に相談しましょう。医師に前出の「母健連絡カード」を記入してもらってもいいですね。

そして移動が多いときは、こまめに水分補給をしましょう。お腹が張ったり体調が悪くなったりしたら、途中で座って休憩してください。アポイントがあるときは、余裕を持ったスケジュールで行動することをおすすめします。

Q5. デスクワーク・立ち仕事は足がむくみやすい?

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A. 妊娠中はむくみやすい!ストレッチなどでむくみ対策を。

妊娠中のマイナートラブルとして多くの妊婦さんを悩ませるのが、むくみです。特にデスクワークや立ち仕事で同じ姿勢を続けていると、夕方には足がパンパンになってしまうという人も少なくありません。

妊娠中は普段よりむくみやすいということを意識して、こまめにむくみ対策を行いましょう。休み時間にちょっと背伸びをする、足首を回す、足踏みをするなど、簡単なことで良いでしょう。

むくんでいると水分を我慢する人も多いのですが、それは逆効果。しっかり水分をとって、そのぶん我慢せずにお手洗いに行きましょう。お手洗いに立つたびに、軽いストレッチを行うのもいいですね。

また仕事が終わって家に帰ったら、しっかりとマッサージを。足を冷やさないよう、靴下やレッグウォーマーを着用するのもおすすめです。

Q6. 仕事のストレスは赤ちゃんに良くない?

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A. すぐに悪影響はないけれど、溜め込まない工夫は大切。

一時的なストレスであれば、赤ちゃんに悪影響を及ぼすことはありません。しかし、妊娠中に過度なストレスを抱えていると、「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)」が増加し、切迫早産や早産の原因になり得るということがわかっています(※3)。

仕事をしていると、毎日全くストレスを感じないということは難しいと思うので、こまめにストレスを発散させ、溜め込まないようにすることが大切です。

休みの日に趣味を楽しんだり、赤ちゃんグッズの買い物をしたり、パートナーとデートしたりと、自分なりのストレス発散方法をみつけて、実践してみてくださいね。

ただし、「仕事のストレスが赤ちゃんに影響したらどうしよう」と考えすぎると逆にストレスになりかねないので、あまり気にしすぎないことも大切ですよ。

Q7. 妊娠中の出張は大丈夫?

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A. 長距離の場合は医師に相談を。ビデオ通話などで解決することも。

妊娠中に普段どおり仕事をすることは問題ありませんが、出張となると少し懸念点が出てきます。

一つ目の懸念点は移動時間。新幹線や飛行機での移動の場合、長時間同じ姿勢で座っている必要があり、母体にそれなりの負担がかかります

二つ目の懸念点は、妊娠中は何が起こるかわからないということ。出張先で急に体調が悪くなったり、破水したりといったトラブルが無いとは言い切れません

普段通っている産婦人科から遠い場所でこのような状況に陥ると、病院でも妊婦さんの状態を把握しきれず、迅速な対応ができない可能性があります。

そのため出張に行く際は、医師に相談し、許可をもらうようにしてください。そして出張に行く際は、母子手帳を忘れずに携帯しましょう。

打ち合わせ程度であれば、出張に行かずともビデオ通話などで済む場合もあります。上司や関係者に相談し、出張しなくても解決できる方法があれば、そちらを選択することをおすすめします。

Q8. 妊娠中はいつまで働ける?

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A. 産休が取れるのは予定日の6週間前。ただし決まりはありません。

妊娠中いつまで働けるかについて、医学的な決まりはありません。法律では、出産予定日の6週間前から産休をとることができます(※4)。

そのため一般的には、臨月に入る前までに産休に入る人が多いようです。ただし産休は必ず取らなければいけないわけではないので、出産のギリギリまで働くという人もいます。

仕事をいつまで続けるかは、自分の体調や赤ちゃんの状況を考えて、上司と相談のうえ決めましょう。なかには、切迫早産で安静を指示され、出産予定日の6週前よりもさらに前から休みを取る妊婦さんもいます。

妊娠中は何があるかわからないので、妊娠がわかったら、早いうちに引き継ぎの準備に取り掛かることをおすすめします。

妊娠中の仕事は体調と相談しながら

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妊娠中に今までどおり仕事をするのは、大変なことです。自分の体調と相談しながら、無理せずに続けられる方法を考えましょう。

つわりがひどかったり、安静を指示されていたりすると、仕事を辞めてしまいたくなることもあるかもしれませんが、出産後も仕事を続けたい場合、現在の職場でしっかりと働き、産休・育休を取ることで、スムーズな職場復帰ができることでしょう。

体調を最優先にしながらも、責任感と周囲への感謝を忘れずに仕事を続けられるといいですね。

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