出産という大きなイベントを乗り越えた体が妊娠前の状態まで戻るには時間がかかります。少しでも体の負担を減らすために、腰や骨盤に痛みを感じやすい産後のママはどのような寝方をすれば良いのでしょうか。
今回は、産後の体におすすめの寝方についてご説明します。
産後の体ってどんな状態なの?
出産後のママの体が妊娠前の状態に戻るまで、6〜8週間ほどかかります。「産褥期」と呼ばれるこの期間は、出産やホルモンバランスの影響でさまざまな症状が現れやすいです。
特に腰痛や恥骨痛、足のつけ根の痛みなどは多くのママが経験します。産褥期の回復を早めるには、しっかりと睡眠をとって体をいたわり、安静に過ごすことが大切ですよ。
産後の寝方が体の回復に影響するの?
産後しばらくは体を休める必要があるので、赤ちゃんの基本的なお世話と自分自身のケアの時間以外は、できるだけ安静に過ごしましょう。料理や洗濯、掃除といった家事は、産後約2週間は極力控えたほうがいいといわれています。
そのため、体が回復するまではベッドや布団の中で過ごす時間が増えますが、このときの寝方によっては体に負担がかかって痛みが出てしまうこともありますよ。
産後はどんな寝方をすればいい?おすすめの寝方は?
産後は、顔は正面を向いてまっすぐに寝る「仰向け寝」がおすすめです。体圧が分散されるため、体の痛みが出にくいですよ。寝返りも打ちやすいので、せっかく眠ったのに熱がこもって起きるといったことも少なくなります。
腰痛や恥骨痛などがある場合は、腰の下にバスタオルなどを入れると痛みを和らげることができます。専用のグッズも販売されているので、痛みがある場合は試してみても良いかもしれませんね。
産後の寝方で注意したいのは?
産後に気をつけたい寝方に「横向き寝」があります。妊娠中は、仰向けに寝ると苦しくなることもあるため、横向きやシムス体位で寝ていたという人も多いですよね。しかし産後にはおすすめできません。
横向き寝だと体の一方にだけに負担がかかってしまうため、腰や肩などに痛みがでやすくなります。赤ちゃんへの添い乳や添い寝でどうしても横向き寝をしなければならないときは、足首から膝にかけてクッションを置く、あるいは両足の間にクッションを挟むと、体への負担を減らせますよ。
産後の体の回復のために寝方は大切!
出産を終えたママの体は想像以上に疲れています。体に負担のない寝方で睡眠をとることは今後の健康にもつながるので、毎日の寝方にも気をつかえると良いですね。