この記事では、ひじきを離乳食で与えられる時期、アレルギーの有無、調理時に気をつけることをはじめ、時期別のレシピをご紹介します。
3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
離乳食のひじきはいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
ひじきは消化しにくく噛み切れないため、離乳食初期・中期は与えないようにしましょう。
離乳食後期以降になると与えられますが、消化に時間がかかるので、調理法を守って食べさせてあげてください。
ひじきはアレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」に含まれませんが、まれにアレルギーを起こすことがあります。与えるときは少量からはじめてください。
調理時に気をつけることは?
家庭で使うひじきは、水で戻して調理する「乾燥ひじき」が便利です。
この「乾燥ひじき」には、芽ひじき、長ひじき、寒ひじきといった種類がありますが、離乳食で使用するときは、ひじきの葉の部分を集めた「芽ひじき」がおすすめです。
ひじきをたっぷりの水につけて20分ほど置いて戻し、やわらかくゆでて細かくきざみます。おかゆ、ハンバーグ、野菜との煮物などに加えると食べやすいですよ。
ひじきの離乳食後期レシピ
ひじきとカッテージチーズの彩りサラダ
- 1乾燥ひじきを水に戻して、みじん切りにする。
- 2かぼちゃはやわらかくゆでて、2〜3mm程度の大きさに切る。
- 3枝豆は薄皮をむき、ゆでてみじん切りにする。
- 41、2、3とカッテージチーズを混ぜ合わせる。
マヨネーズを加えれば大人用のサラダにもなりますよ。
ひじきの煮物
- 1乾燥ひじきを水に戻し、みじん切りにする
- 2にんじんの皮をむき、みじん切りにする
- 3大豆の薄皮を取り除き、細かく切る
- 4鍋に1、2、3と他の全ての材料を入れて煮込む
和食の定番メニュー「ひじきの煮物」は、たんぱく質やカルシウム、食物繊維が摂れる栄養満点のレシピ。まとめて作って小分けにして冷凍保存しておくと便利です。
ひじきと豆腐のおやき
材料(1食分)
- 1乾燥ひじきを水に戻して、みじん切りにする。
- 2豆腐をキッチンペーパーなどの上に置き、水切りをする。
- 3しらすは熱湯で塩抜きして細かく切る。
- 4小松菜はゆでて粗めのみじん切りにする
- 5ボウルに1、2、3、4と片栗粉を入れて、よく混ぜる。
- 6フライパンに薄く油をひき、5をスプーンですくって両面を焼く。
手づかみしたい赤ちゃんにぴったりのレシピです。しらすをツナに変えたり、小松菜をにんじんに変えたりと、アレンジを楽しんでくださいね。
モロヘイヤの白あえ
材料(1食分)
- 1ひじき、モロヘイヤ、にんじんは、やわらかくゆで、みじん切りにする。
- 2豆腐は耐熱皿に入れ、ラップをかけ、電子レンジで約30秒加熱する。
- 32の水気をしぼり、1と混ぜ合わせる。
ひじきの離乳食完了期レシピ
ひじきとさつまいもの蒸しパン
材料(1食分)
- 1乾燥ひじきを水に戻して、みじん切りにする。
- 2さつまいもは5mm角に切り、電子レンジで2分程加熱する。
- 3ボウルに1、2と他の材料をすべて入れ、よく混ぜる。
- 43の生地を型に入れて、強火にかけた蒸し器で13分程蒸す。
- 1ふんわりさせたい場合には、半量を薄力粉に変えても。
ひじき入りハンバーグ
材料(2食分)
- 1乾燥ひじきを水に戻して、みじん切りにする。
- 2玉ねぎをみじん切りにする。
- 3とうもろこしはゆでて粒に分けておく。
- 4ボウルに1、2、3とすべての材料を入れ、肉に粘り気が出るまで手でこねる。
- 54を適当な大きさに成形する。
- 6フライパンに薄く油をひき、5を入れてフタをして、中火で約1分半ずつ両面を焼く。
ひじきと豆腐のあんかけ
- 1乾燥ひじきを水に戻して、みじん切りにする。
- 2白菜は小さめの千切りにする。
- 3にんじんの皮をむき、小さめの千切りにする。
- 4鶏ささみはゆでて食べやすい大きさにほぐす。
- 5小鍋にだし汁と1、2、3、4を入れて煮込む。
- 6豆腐を手でちぎって5に入れる。
- 76に水溶き片栗粉を加えてとろみをつけて、風味づけに醤油をたらす。
ひじきとツナのだし巻き卵
- 1乾燥ひじきを水に戻して、みじん切りにする。
- 2卵は割りほぐしておく。
- 32に1とツナ、だし汁を入れてよく混ぜ合わせる。
- 4フライパンに薄く油をひいて、3を流し入れ、巻きながら焼く(※)。
- 卵が半熟にならないようにしっかり加熱しましょう。
離乳食のひじきは冷凍保存できる?
水に戻して調理したひじきは、製氷機や冷凍用保存パックに板状に入れて、冷凍保存できます。ただし、ひじきに卵や魚、肉などを組み合わせて調理したものは傷みやすいので、冷凍保存はせず食べ切るようにしましょう。
今回ご紹介した、ひじきの煮物やおやきのように火がしっかり通っていて水分が少ないものは、冷凍保存に向いています。
ひじきを使って栄養満点の離乳食を
ひじきは、ビタミンCが豊富に含まれる緑黄色野菜や動物性たんぱく質と一緒に食べると、ひじきに含まれる鉄の吸収力が高まりますよ。ひじきを使って、栄養と愛情がたっぷり詰まったおいしい離乳食を赤ちゃんに作ってあげてくださいね。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。