赤ちゃんの部屋づくり!リビングで安全・快適に過ごす対策は?

赤ちゃんがずりばいやハイハイができるようになると、自由にさせてあげたいと思う反面、部屋に危険なものがないかと心配で目が離せませんよね。今回は、赤ちゃんとママ・パパが一緒に過ごすことが多いリビングの部屋づくりについて、気をつけるポイントや、安全・快適に過ごすための対策、実例などを含めてご紹介します。

赤ちゃんの部屋づくり、生後6・7・8ヶ月編!ポイントは?

赤ちゃん ハイハイ 22894301_m

赤ちゃんが生後6・7・8ヶ月頃になると、おすわりからずりばい・ハイハイができるようになる子も現れます。

ずりばいやハイハイの頃は、地上30センチ以内が赤ちゃんの世界。家具に気をつけるのはもちろんですが、床から近い位置にいるので、こまめに掃除もしておきたいですね。

ずりばい・ハイハイ期の赤ちゃんの部屋づくりのポイント

ずりばい・ハイハイの頃の部屋づくりの大きなポイントは、床から30センチの高さにはものを極力置かず、電気コードなどはまとめて、コンセントにはカバーをして触れないようにすること。とにかく床の上をたくさん移動するので、そのことを念頭において部屋づくりをしましょう。

赤ちゃんの部屋づくり、生後9・10ヶ月編!ポイントは?

つかまり立ち 日本人

赤ちゃんが生後9~10ヶ月頃になると、つかまり立ちができるほか、伝い歩きや後追いができるようになる子も。これらの動きができるようになることで、これまでよりもっと行動範囲が広がります。

好奇心も旺盛になり、いろいろなところへ移動します。うっかりするとリビング以外の部屋にもついてきてしまうことがあるので、ママやパパが移動するときは特に注意が必要です。

つかまり立ち期の赤ちゃんの部屋づくりのポイント

つかまり立ちがはじまると、あらゆる場所に手をかけます。平均身長の65.5~77.4cmを基準に、手が届く範囲に危ないものを置かないように気をつけましょう(※1)。

ローテーブルやソファのサイドテーブルに本などを積み上げておくと、赤ちゃんが手を触れた瞬間に崩れてきてしまうことも。高い場所に移動させても揺すって落とすことがあるので、違う部屋に移動するか、本棚に片付けて、赤ちゃんが触れないようにしましょう。

伝い歩き・後追い期の赤ちゃんの部屋づくりのポイント

この時期は特に、家具の置き方や、何気なく行っているドアや扉の操作に注意してください。ソファなどがある場合、伝い歩きをしているときに背中から転んでしまうこともあります。万が一、転倒しても安全なように、クッションを周囲に置いたり、ジョイントマットをひいたりしてあげましょう。

この時期に多いけがが、ドアで指を挟んでしまうこと。開閉部はもちろんですが、気をつけたいのが蝶番(ちょうつがい)です。蝶番部分に指を挟んでしまうとパニックになり、間違った方向にドアを動かして、さらに指を強く挟んでしまうという事故が起こることもあります。

また、キャスター付きの家具も気をつけましょう。手押し車のように遊んでしまったり、転びそうになった瞬間に掴んで動いてしまい、床へ勢いよく倒れてしまうことも。ママやパパの方に勢いよく向かってきてしまうこともあるので、家具のキャスターはできれば取り外しておきましょう。

赤ちゃんとリビングで安全・快適に過ごす部屋づくりとは?

家 部屋 リビング ソファ

ここでは、ずりばいやハイハイから伝い歩きをするまでの赤ちゃんが興味を示しがちなものを中心に、家族が快適に過ごせるための安全対策をご紹介します。お部屋づくりの参考にしてみてくださいね。

観葉植物対策

大人にとっては癒しになる観葉植物も、赤ちゃんにとってはおもちゃに見えてしまいます。土を掘り返したり、葉っぱをむしったりするだけでなく、それを口に入れてしまう可能性も。誤飲の危険もあるので、赤ちゃんの立ち入らない部屋に移すか、ベランダに出しておきましょう。

コンセント対策

赤ちゃんが自分の意志で動けるようになると、コンセントの差込口に興味を示すのはよく聞く話ですよね。コンセント口は目につきやすい高さにあるので、赤ちゃんにとっては興味の的です。

使っていないコンセント口に専用の安全カバーを差しておいたり、差してあるコードを引っ張らないよう、コードをまとめて専用ボックスに入れたりしておきましょう。

移動対策

ドアの開閉部や蝶番で指を挟んでしまわないよう、ドアストッパーをつけたり、取っ手をつけ替えたりしておくと良いですね。また、リビングから移動しないよう、ベビーゲートやフェンスを部屋の入口に設置しておきましょう。

テレビなどの機器や、床おきのストーブなどに近づかないよう、家電の周りを囲っておくのもおすすめです。

家具の角対策

ハイハイ期はテレビ台やローテーブルの角が目線の高さにあります。たっちができるようになっても、安定せず倒れて頭を打ってしまうこともあるので、家具の角にはクッションをつけておくと安心ですよ。

引き出し対策

伝い歩きができるようになると、知らぬ間に引き出しを開けてハサミやホチキスで遊んでしまうことも。ドアロックや引き出しストッパーを使いましょう。洗面所や台所のシンク下、洗面台下の収納棚にも使えますよ。

2DKで赤ちゃんと過ごす部屋づくりの実例

ベビーゲート 日本人 子供

赤ちゃんが生まれたばかりの場合、2DKの部屋に住んでいるという家庭が多く、どのようなインテリアの配置にするか悩んでしまいますよね。広さにもよりますが、2DKの場合はダイニングで赤ちゃんと過ごすスペースまではなく、一部屋をリビング替わりに使うことが多いようです。

それぞれの部屋に、下記のような工夫をしてみましょう。

ダイニング部分は安全対策を重視

● 玄関と直結している場合は玄関前にもベビーゲートをつける
● ゴミ箱はフタつきにして、赤ちゃんがゴミに触れないようにする
● 食器棚には扉を開けられないようストッパーをつける

リビングとして使う1室は過ごしやすさ・遊びやすさを重視

● 新生児期はベビーベッドをリビングに設置してお世話をしやすくする
● ベビーベッドの下部にベビーグッズを収納して広く使う
● 余計なものはクローゼットに入れて、出しておきたいものはなるべくまとめておく
● 家具は壁に寄せて、広く安全な遊びのスペースを作る
● 低い家具の角にはクッションをつけておく
● ベビージョイントマットを敷いて転倒対策をする

寝室に使う1室は夜中の授乳・ミルク・おむつ替えがしやすい配置を重視

● ママ・パパのベッドの横にベビーベッドを配置し、赤ちゃんが単独で寝られるようにする
● 布団を使い、日中は畳んで、空きスペースを赤ちゃんの遊び場として使う

赤ちゃんの部屋づくりは、リビング以外も注意しよう

赤ちゃんは月齢が低いときと、1歳に近づいたときとでは、興味の対象も違えば、できることも変わってきます。届かないと思っていたところに手が届いたり、大人には予測できない行動を取ったりすることも。そのため、赤ちゃんの成長を普段から観察し、成長に合わせたレイアウトを心がけましょう。

今日できなかったことが、翌日できるようになった、なんてことは日々あること。しばらくは赤ちゃん中心の生活だと思って、ママやパパが安心しながら、赤ちゃんと快適に過ごせる部屋づくりを重視しましょう。

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