妊娠がわかってから続いていた、あのつらかった「つわり」がやっと終わった!と思ったのに、また吐き気や胸焼けがぶり返してきた…。終わったと思ったつわりがぶり返すと本当に苦しいですよね。今回は、一度おさまったつわりがぶり返す原因と対処法をご説明します。
つわりがぶり返した妊婦さんもいる?
つわりの症状が妊婦さんによって異なるように、つわりが現れる時期や持続する期間にも個人差があります。
一般的には妊娠12〜16週頃からつわりの症状が徐々に治ることが多いものの、妊娠中期・後期になってから、一度はおさまったはずのつわりがぶり返した人も少なくありません。妊娠後期に入ってからのつわりは「後期つわり」と呼ばれ、長い人だと出産直前まで続くこともあります。
「妊娠初期は食べつわりに悩まされたけれど、後期つわりは吐き気がつらい」など症状に変化があるケースもあります。
つわりのぶり返しの原因は?
妊娠中期以降に感じるつわりの主な原因は、順調に赤ちゃんが育って子宮が大きくなり、胃が子宮に圧迫されるからだとされています。
胃が圧迫されると消化に時間がかかるため、胃もたれや胃痛、胸やけ、吐き気などが起こります。
また食道と胃をつなぐ筋肉がゆるむことで胃酸が逆流しやすく、その結果、胸焼けを引き起こすこともあります(※1)。
つわりがぶり返したときの対処法は?
つわりがぶり返し、症状によっては食事をとれなくなってしまう一方で、「赤ちゃんのためには食事をとらないと」と焦ってしまうかもしれません。
ただ、無理に1回の食事でたくさん食べると消化に時間がかかり、つわり症状が悪化してしまう可能性があるので、少量の食事をこまめにとるようにしてみましょう。消化を良くするために、ゆっくり噛んで食べることも心がけてみてください。
また、甘いものや辛いもの、酸味が強いものは症状を悪化させる恐れがあるので、食べ過ぎには注意してくださいね。
つわりがぶり返してなかなか思うように食べられないときも、脱水症状に陥らないよう水分はこまめに摂りましょう。水を飲むのもつらいときは、氷を舐めるのがおすすめですよ。
つわりがぶり返したら薬を飲んでもいい?
つわりがぶり返してつらいと薬を飲もうと考える人もいるかもしれませんが、お腹の赤ちゃんへの影響を考えると、自己判断で市販薬を飲むのはおすすめできません。
必ずかかりつけの産婦人科医に相談して、妊婦さんでも飲める薬を処方してもらってくださいね。
つわりがぶり返したら無理せずゆったりと過ごそう
妊娠中期・後期に起こるつわりは、赤ちゃんが大きくなっている証とはいえ、症状が改善されないとつらいですよね。また、食事や水分が摂りにくくなることで赤ちゃんの状態が心配になるかもしれません。
しかし心配しすぎてストレスが溜まるのも体に良くないので、つわりがぶり返したらとにかく無理をせず、ゆっくりと休みながら食事を数回に分けて食べて栄養を摂ったり、こまめに水分を摂ったりしていきましょう。