朝目覚めたときに「つわりがひどい」という妊婦さんは多くいます。これから始まる1日を憂鬱な気分で迎えることになるので、吐き気や気持ち悪さなどの症状は少しでも和らげたいですよね。
今回は、朝の寝起きにつわりがひどくなる原因や、症状がつらいときの対策法を紹介します。
朝、寝起きにつわりがひどくなるのはなぜ?
朝起きたときは胃の中が空っぽなので、つわりによる吐き気や気持ち悪さといった不快症状が起こりやすくなります。
特に、空腹時に気持ち悪くなる「食べつわり」の人は、寝起きにつわりがひどくなりやすい傾向があります。
朝につわりの症状が重くなる時期には個人差があり、一般的につわりがおさまるとされている12〜16週頃まで続く人もいれば、16週を過ぎても朝だけ症状が現れる人もいます。
つわりで朝の寝起きがつらいときの対策法
ここでは、朝起きたときの吐き気や気持ち悪さを軽減する対策法を紹介します。
その日の体調にあわせて試してみてくださいね。
寝る前に軽食を摂っておく
夕食から翌朝起きるまでの時間が長いと、朝目覚めたときの空腹感が強くなり、吐き気や気持ち悪さが増しやすくなります。
寝起きの空腹感を防ぐために、寝る前に軽食を摂っておくといいでしょう。寒天ゼリーや小魚、海藻を使ったお菓子など、低カロリーで腹持ちの良いものがおすすめです。
上記の食べものを受け付けない場合は、食べられるものを軽く食べておきましょう。
朝起きたらすぐに口にできるものを用意する
空腹状態で体を動かすと余計に気持ち悪くなることもあるので、寝起きにさっと食べられるものを準備しておきましょう。
寝たままの状態で手が届く範囲に、一口サイズのおにぎりやパンを置いておくのがおすすめです。
食欲がないときは、ゼリーやスープなどさっぱりしていて喉越しがよいものを冷蔵庫に用意しておき、パートナーや家族に持ってきてもらうのもいいですね。
炭酸飲料を飲む
寝起きすぐに食べるのは難しい人は、炭酸水を飲むことで気持ち悪さが軽減する場合もあります。
炭酸のシュワーっとした刺激で口の中の不快感がすっきりするほか、お腹を膨らませてくれる作用もあるのでおすすめです。
バナナを食べる
寝起きに気持ちが悪くても、果物なら比較的食べられるという人もいるかもしれません。果物の中で特におすすめなのは、バナナです。
バナナに含まれるビタミンB6には、つわりによる吐き気を緩和する効果が期待できるとされています(※1)。
朝つわりがひどくて仕事に行けないときは?
朝のつわりがひどいときは、職場の上司に相談をして、出社時間を遅らせてもらったり、在宅勤務が可能か相談したりしましょう。
朝に限らず、つわりがひどい場合は職場に相談して、仕事を休むことも大切です。体調を第一優先に、無理をしないようにしましょう。
朝のつわりを軽減する対策法を試してみよう
朝起きたときにつわりの症状がひどいと「1日どうやって過ごしたらいいんだろう」と不安な気持ちになることもあるかもしれません。今回紹介した対策法を試して、少しでも朝のつわりが軽減されるといいですね。
つわりの症状が重症化すると「妊娠悪阻」と呼ばれる状態になることもあります。水も受け付けない、何度も吐いてしまう、などの症状がみられたら、かかりつけの産婦人科を受診してください。