この記事では、チーズを離乳食で与えられる時期、アレルギーの有無、調理時に気をつけることをはじめ、時期別のレシピをご紹介します。
3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
離乳食でチーズはいつから食べられるの?
チーズは、豆腐や白身魚などのたんぱく質が摂れる食材を食べ慣れてから与えるようにしましょう。種類によって食べられる時期が異なるので、下記を参考にしてくださいね。
カッテージチーズ/粉チーズ/プロセスチーズ(※)/リコッタチーズ
● 後期からOK
溶けるチーズ/クリームチーズ/モッツァレラチーズ
- プロセスチーズは、牛乳やヨーグルトに慣れてから与えるようにしましょう。
カッテージチーズは塩分や脂質も少なく、さっぱりとした味で食べやすいため、離乳食に使いやすいチーズです。
それ以外のチーズは塩分や脂質が多めに含まれているため、各時期の後半を目安に、風味づけ程度の少量を与えるようにしてください。
チーズの原材料である「牛乳」は、アレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料」にあたります。
どの種類のチーズでも、初めて食べさせるときは、アレルギー症状が出た場合や心配ごとに備えて、かかりつけの医療機関を受診できる曜日の午前中に与えましょう。
1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やすようにしてください。
調理時に気をつけることは?
離乳食にチーズを使うときは、基本的には細かくきざんでやわらかくしましょう。
離乳食中期から使える粉チーズは、加えたらしっかり混ぜて味が均等になるようにしてください。また、市販のカッテージチーズには2種類ありますが、粒が残っているタイプを使う場合は、粒をつぶして小さくするか裏ごししてなめらかにしましょう。
離乳食後期から使えるモッツァレラチーズは、加熱をして5mm角が目安です。また、プロセスチーズは加熱の必要はありません。
各チーズの詳細は、下記の記事を参考にしてください。
チーズの離乳食中期レシピ
カッテージチーズとかぼちゃのきなこあえ
- 1かぼちゃをやわらかくなるまでゆで、裏ごしする。
- 21にカッテージチーズ、きなこを混ぜ合わせる。
ミルクチーズがゆ
材料(1食分)
- 1耐熱皿にご飯と水を入れ、ラップをふんわりかけて電子レンジで1分ほど加熱する。
- 21に牛乳を加え、さらに30秒ほど加熱する。
- 32にラップをかけたまま数分おいて蒸らす。
- 43に粉チーズを加え、混ぜ合わせる。
レタスと鯛のチーズがゆ
- 1鯛はラップをかけて電子レンジで30秒ほど加熱し、ほぐす。
- 2レタスはみじん切りにする。
- 3耐熱容器に、1、2と、5倍がゆ、粉チーズを入れて電子レンジで30〜40秒加熱する。
ズッキーニのおかゆ
- 1ズッキーニは皮をむいて水にさらしてアク抜きをする。
- 21、にんじん、ブロッコリーはやわらかくゆでて2〜3mm角に切る。
- 32を7倍がゆに混ぜ合わせ、上に粉チーズをかける。
チーズの離乳食後期レシピ
チーズとかぼちゃのパンがゆ
材料(1食分)
- 1プロセスチーズは1cmくらいの角切りにする。
- 2食パンの耳を取り除き、細かく手でちぎる。
- 3かぼちゃは皮を取り除き、5mm角に切ってラップをかけ、電子レンジで30秒加熱する。
- 4鍋に1、2、3、牛乳を入れ、ひと煮立ちさせる。
じゃがいもとツナのチーズボール
材料(1食分)
- 1じゃがいもの皮をむき、0.5~1cm角程度にカットして耐熱皿に入れ、少量の水を加えてラップをかけ、やわらかくなるまで電子レンジで加熱する。
- 2プロセスチーズを5mm角程度の大きさに切っておく。
- 3ツナに沸騰したお湯をかけて湯通しする。
- 41がやわらかくなったら水分を捨て、スプーンなどでつぶす。
- 54に2、3を加えて混ぜ、ひと口サイズに丸める。
みかんのコールスローサラダ
材料(1食分)
- 1みかんの薄皮を取り除き、食べやすい大きさにカットする。
- 2キャベツを粗めのみじん切りにする。
- 3きゅうりとにんじんを薄切りにする。
- 4チーズを粗めのみじん切りにする。
- 52と3を耐熱皿に入れ、水大さじ1をかけてラップをかけ、電子レンジで約30秒加熱する。
- 61、4、5を混ぜ合わせる。
- みかんを初めて食べる場合は、加熱してから与えると安心です。
豚肉のチーズ蒸し
材料(1食分)
- 1豚肉はできるだけ脂分を取り除いて、さっとゆで、食べやすいサイズに切る。
- 21を耐熱容器に入れ、上にチーズをのせて電子レンジで20秒程度加熱する。
にんじんのパングラタン
材料(1食分)
- 1にんじんはやわらかくゆで、みじん切りにする。
- 2食パンは耳を取って1cm角に切り、牛乳をかけてなじませる。
- 31と2を混ぜ合わせ、耐熱容器に入れて粉チーズをかける。
- 43をトースターで2分程度焼く。
チーズの離乳食完了期レシピ
チーズとトマトのオムレツ
材料(2食分)
- 1ほうれん草をみじん切りにして、ラップをかけて電子レンジで20秒ほど加熱する。
- 2トマトは湯むきして種を取り除き、2~3mm角にカットする。
- 3クリームチーズは2~3mm角にカットする。
- 4ボウルに卵を割りほぐす。
- 54に1、2、3、塩を入れて混ぜ合わせる。
- 65を耐熱容器に入れ、ラップをふんわりとかけて電子レンジで1分30秒ほど加熱する。
- 卵が半熟にならないようにしっかり加熱しましょう。
チーズとキャベツのトースト
材料(1食分)
- 1チーズは2~3mm程度の大きさに切る。
- 2キャベツは粗めのみじん切りにして、ラップをかけて電子レンジで20秒程度加熱する。
- 3食パンの耳を切り、1、2をのせて、トースターで2分程度焼く。
- 43を食べやすい大きさにカットする。
ブロッコリーの卵焼き
材料(2食分)
- 1ブロッコリーは小房に分けてゆで、2~3mm角にカットする。
- 2卵を割りほぐし、1と豆乳と粉チーズを混ぜ合わせる。
- 3フライパンに油をひいて、2を流し入れ、くるくると巻きながら焼く。
- 卵が半熟にならないようにしっかり加熱しましょう。
チーズは冷凍保存できる?
チーズを冷凍保存することはできますが、風味や舌触りが落ちるため、早めに使うようにしましょう。
冷凍保存するときは、1回分をラップに包んで冷凍用の保存袋に入れます。チーズはにおいを吸収しやすいため、香りの強いものと一緒に保存しないようにしてください。
チーズの風味を楽しめる離乳食を作ろう!
チーズには塩分や脂肪分が含まれるので、食べ過ぎには注意してくださいね。少量でも風味が加わり、食欲をそそる離乳食に変身しますよ。チーズを使って赤ちゃんが喜ぶおいしい離乳食を作ってあげましょう。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。