赤ちゃんが泣き出すと、抱っこしたり、なでたりして、あやしてあげますよね。でも、いくらあやしても泣き止まなくて困ったという経験もあるのではないでしょうか。赤ちゃんのあやし方のコツがわかれば、泣いている赤ちゃんもすぐに泣き止んでくれるはず。今回は、赤ちゃんのあやし方のコツや注意点についてご紹介します。
赤ちゃんをあやす効果とは?新生児にも必要?
赤ちゃんをあやしたときに、にこっと笑ってくれると、嬉しい気持ちになりますよね。
赤ちゃんの笑いには、新生児期から生後1ヶ月頃までにみられる「新生児微笑(生理的微笑)」と、生後2ヶ月以降にみられる「社会的微笑(あやし笑い)」があります(※1)。
社会的微笑が始まると、ママやパパがあやすことに対して笑顔で反応を示すようになります。新生児期から生後1ヶ月頃の赤ちゃんは、あやしても笑わないことがほとんどですが、あやすことに意味がないわけではありません。笑うという反応が出ないだけで、赤ちゃんはあやしてもらうことが大好きです。
生後間もない赤ちゃんは、「○○してほしい」という要求を、泣くことでしか表現できません。泣いて訴えたときに、あやしてあげると赤ちゃんは満足します。
泣いた後にあやされることで、「自分の訴えが伝わった=安心する」という図式ができあがり、それを繰り返すことで健全な情操や感情が成長していくのです。
赤ちゃんのあやし方は?
赤ちゃんのあやし方に特に決まりはありません。赤ちゃんの目を見ながら優しく話しかけたり、頭をなでたりしてみましょう。
泣いているときは、抱っこして軽く揺らしてあげると、安心して泣き止むことがほとんどです。首や腰が据わっている赤ちゃんなら、おんぶをするのもあやし方の一つです。
赤ちゃんを揺らすときは、首や腰をしっかり支えてあげてください。あまり大げさに行う必要はなく、ゆっくりと静かに動くだけで十分です。
赤ちゃんが好きなあやし方には個人差があり、パパがあやしてもグズり続けていたのに、ママが抱っこしただけで泣き止むことも。赤ちゃんが成長するにつれて、こうすれば泣き止む、これだと泣き止まない、といったように、赤ちゃんが好むあやし方がわかってきますよ。
赤ちゃんのあやし方にコツはある?
赤ちゃんに気持ちを落ち着けてもらうためには、どんなあやし方をしたらいいのでしょうか。下記に、あやし方のコツをまとめました。
笑顔であやす
赤ちゃんは大人の表情に敏感に反応するので、笑顔を見ると安心します。ちょっと大げさなくらい笑顔であやしましょう。
イライラしない
いくらあやしても赤ちゃんが泣き止まなかったり、奇声を発したりすると、イライラしてしまうこともありますよね。しかし、ママやパパのイライラは、自然と赤ちゃんに伝わってしまいます。
深呼吸をして気分を落ち着かせてから、あやしてみましょう。
お話や歌をきかせる
ゆっくり話しかけたり歌を唄ったりしてあやすのも効果的です。歌であれば、一定のリズムをつけて、穏やかな声で歌ってみましょう。
お話しをするときは、赤ちゃんと目を合わせ、擬音(ばあー、ぎゅーんなど)を使いながら、強弱をつけると喜んでくれますよ。
赤ちゃん・新生児をあやすときの注意点は?
赤ちゃんや新生児をあやすときは、抱っこして前後に大きく揺さぶりすぎないように注意しましょう。通常のあやし方では起きることはありませんが、赤ちゃんを縦抱きであまりにも激しく前後に揺らしてしまうと、「揺さぶられ症候群」を引き起こす危険性があります。
揺さぶられ症候群とは、乳幼児が激しく揺さぶられたときに起こる頭部損傷です(※2)。通常のあやし方であれば、揺さぶられ症候群が起こることはありません。
しかし、赤ちゃんを「高い高い」したときに誤って床などに頭をぶつけたり、頭がガクンガクンするほど激しく揺らしたりすると揺さぶられ症候群を引き起こす恐れがあります。
赤ちゃんを抱っこしてあやすときには、揺らし過ぎに注意してください。
赤ちゃんをあやすときはリラックスした気持ちが大切
赤ちゃんが生まれてしばらくは、あやし方に戸惑うかもしれませんが、毎日お世話をしていると自然と慣れてくるもの。「赤ちゃんをあやすのが難しい」「早く泣き止んでくれないかな…」と思いながらあやそうとすると、その不安やイライラは赤ちゃんに伝わってしまいます。
家事や育児で忙しく、ストレスが溜まってしまうことも多くありますが、できるだけ落ち着いた気持ちであやしてあげられるといいですね。
赤ちゃんは、ママやパパにあやしてもらうことで大きな安心感を得ることができます。赤ちゃんが笑顔になるようなあやし方を覚えて、親子の絆をより深めていきましょう。