赤ちゃんは生後間もないうちから、ふとしたときにニコッと笑ったような表情をすることがありますよね。新生児や月齢の低い赤ちゃんも「嬉しい」「楽しい」といった感情によって笑っているのでしょうか。
そこで今回は、赤ちゃんが笑うのはいつからなのか、新生児特有の生理的微笑なども含めてご説明します
赤ちゃんが笑うのはいつから?
赤ちゃんが自分の意思で笑うようになるのは、一般的に生後2〜3ヶ月頃からです(※1,2)。
ママやパパにあやされたりしたときに反応して笑ったり、相手に自分から笑いかけたりするため、「社会的微笑」と呼ばれます。
赤ちゃんは生まれてすぐから、うとうとしているときなどにほほえむように笑うことがありますが、これは自分の意思で笑っているわけではなく、「生理的微笑(新生児微笑/自発的微笑)」と呼ばれています(※1)。
次からは、成長に応じて変化する赤ちゃんの笑い方について新生児期から詳しくご紹介します。
新生児期〜生後1ヶ月頃にみられる生理的微笑
生理的微笑は「自分が笑うことで周囲が優しくしてくれる」という、赤ちゃんなりの自己防衛手段とも考えられています。
欧米では新生児や赤ちゃんが寝ながら笑うことを「天使がくすぐった」「エンジェルスマイル」などと表現するようです。
生理的微笑は感情から生まれる笑いではありませんが、赤ちゃんが笑ったらぜひ反応してあげてくださいね。
生後2〜3ヶ月頃の赤ちゃんにみられる社会的微笑
この頃の赤ちゃんは視覚や聴覚が発達し、ママやパパの表情や声の変化がわかるようになってきます。
相手の笑顔を一つの情報として認識するようになるため、身近な人と同じ表情を作るように脳が指令を出すことで社会的微笑が起こるとされています。
社会的微笑が始まる時期には個人差があるため、同じくらいの月齢の赤ちゃんと比べてあまり笑わない、表情が少ないと感じても、心配し過ぎず見守ってあげましょう。
気になることや不安に感じることがあれば、乳児健診時や小児科を受診したときに相談してみてくださいね。
赤ちゃんが声を出して笑うのはいつから?
赤ちゃんが声を出して笑うようになるのは、生後3ヶ月頃からです(※3)。
感情表現が豊かになり、あやすと声を出して笑うことが増えてきます。ママやパパの顔を見ると、嬉しくて微笑むような表情をすることも多くなります。
絵本を見せてみたり、あやすときの声のトーンや肌の触れ方などを工夫してみたり、視覚以外の感覚も一緒に刺激してあげるといいでしょう。
オーバーリアクション気味に「いないいないばぁ」をしたり、こちょこちょとくすぐってあげたりするのもおすすめです。
赤ちゃんがどんなときに笑うかがわかると、ぐずったときや夜泣きのときも対処がしやすくなります。言語や精神面の発達も促されますので積極的に行ってくださいね。
赤ちゃんは笑顔であやそう
赤ちゃんの笑顔を頻繁に目にするようになると、より一層かわいさを感じるものですよね。
「笑う」と一口に言っても、赤ちゃんは成長とともに笑う理由や笑い方がどんどん変化していきます。
赤ちゃんが笑ったらママやパパも笑ったり話しかけたりと反応して、成長を温かく見守っていけるといいですね。