赤ちゃんが笑うのはいつから?新生児も笑顔になる「生理的微笑」とは?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

慣れない育児に奮闘しているときに赤ちゃんが笑うのを見て、不安がかき消されたという経験があるママやパパは多いのではないでしょうか。実は、赤ちゃんの笑顔には、身を守るための本能が隠されているともいいます。そこで今回は、赤ちゃんが笑うのはいつからなのか、新生児も笑顔になる生理的微笑についてご説明します。

赤ちゃんが笑うのはいつから?

赤ちゃん 笑う 笑顔

赤ちゃんは、新生児期から笑うことがあります。

赤ちゃんの笑顔には、新生児期から生後2ヶ月あたりまでに見られる「生理的微笑(新生児微笑)」と、生後3ヶ月以降に見られる「社会的微笑(あやし笑い)」の2種類があります。

この2種類の赤ちゃんの笑みには、以下のような違いがあります。

生理的微笑(新生児微笑/生理的微笑反射)

生理的微笑は、新生児期~生後2ヶ月頃に見られる赤ちゃんの本能的な行動です。「自分が笑うことで周囲が優しくしてくれる」という、赤ちゃんなりの自己防衛手段だと考えられています。

新生児期の赤ちゃんはまだ、自分で意識して笑うことはありません。

新生児期の赤ちゃんは、泣く・寝る・おっぱいを飲む・排泄するといった生命維持に関わること(本能的な行動)のみを、日々行っています。

新生児期の赤ちゃんの視力はまだ発達していないので、ママやパパに笑いかけられても、あまりよく見えていません。

社会的微笑(あやし笑い)

社会的微笑は、生後3ヶ月頃の赤ちゃんに見られる行動です。

この頃になると視力が発達し、赤ちゃんは周囲の表情の変化を感じることができるようになります。そして、笑顔を一つの情報として認識するようになります。

ママやパパなど身近な人と同じ表情を作るように脳が指令を出すことで、赤ちゃんに社会的微笑が起こります。

新生児・生後1・2ヶ月の赤ちゃんが寝ながら笑う理由は?

新生児 赤ちゃん 笑顔 王冠

新生児期や生後1・2ヶ月の赤ちゃんが、寝ているときに笑う様子を見たことがあるママも多いのではないでしょうか。

これは前述の「生理的微笑(新生児微笑)」で見られる代表的な反応です。

寝ている赤ちゃんが笑っていると、「楽しい夢を見ているのかな?」と微笑ましく思いますよね。

しかし、この時期の赤ちゃんの笑みは感情に動かされて自発的に笑っているわけではなく、顔の神経の反射によるものです。

赤ちゃんは夢を見て笑っているわけではありませんが、欧米では赤ちゃんが寝ながら笑うことを「天使がくすぐった」「エンジェルスマイル」とかわいい表現で見守っているようです。

生理的微笑は、赤ちゃんが寝ているときにのみ起きるわけではありません。赤ちゃんが起きているときに、時折ニヤリと笑うこともありますよ。

赤ちゃんは新生児微笑によって周囲の反応を確認し、次第に笑顔の意味を理解していきます。

赤ちゃんの笑みに大人が反応することで、赤ちゃんの感情や言語の発達に、より影響を与えるといわれています。赤ちゃんが起きているときに笑ったら、ぜひ反応してあげてくださいね。

赤ちゃんが笑っているときは、赤ちゃんの食欲が満たされていて、快適な状態と考えて大丈夫ですよ。

生後3ヶ月の赤ちゃんに見られる社会的微笑に感情は?

ママ 子供 手 ハート

赤ちゃんが生後3ヶ月頃になると、自発的に笑う「社会的微笑」が現れはじめます。

大人が笑うと笑い返したり、ママやパパの顔を見ると笑顔になるなどの自然な反応で、赤ちゃんにはっきりとした感情はまだありません。

この頃の赤ちゃんは視覚や聴覚が発達し、ママやパパの表情を見たり声を聞いたりして、真似をしようとする時期です。

赤ちゃんにたくさん話しかけたり笑いかけたりして、刺激をたくさん与えてあげましょう。くすぐったり、あやしたりすると、赤ちゃんは声を出して笑うこともありますよ。

社会的微笑が始まる時期には個人差があり、生後半年頃まで笑わない赤ちゃんもいます。

同じくらいの月齢の赤ちゃんと比べてあまり笑わない、表情が少ないと感じても、笑う時期には個人差があるので、心配せずに見守ってあげましょう。

赤ちゃんが声を出して笑うのはいつから?

赤ちゃん ママ 笑顔

赤ちゃんが声を出して笑うようになるのは、早くて生後5~6ヶ月頃からです。

感情表現が豊かになり、生後6~7ヶ月頃には、あやすとケラケラと声を出して笑うことが増えてきます。

ママやパパの顔を見ると、嬉しくて微笑むような表情をすることも珍しくありません。

赤ちゃんが、大人と同じように何かを見て笑うようになるのは、1歳頃からといわれています。

何かを見せて赤ちゃんを笑わせるのではなく、あやすときの声のトーンや肌の触れ方などを工夫して、視覚以外の感覚を一緒に刺激してあげると良いですよ。

赤ちゃんが笑うツボが見つかれば、外でぐずったときや夜泣きのときも対処しやすくなりますね。

赤ちゃんを笑わせたいときは、以下のコツを参考に試してみてください。

赤ちゃんを笑わせるコツ

● こちょこちょとくすぐる
● 赤ちゃんの顔をやさしくいじって遊ぶ
● スキンシップをしながらあやす
● オーバーリアクション気味に「いないいないばぁ」をする
● うちわで扇いで、赤ちゃんの顔に風を当てる
● 鏡で赤ちゃんの顔を見せる

赤ちゃんが笑うときは笑顔であやそう

パパ 子育て

赤ちゃんの笑顔を頻繁に目にするようになると「赤ちゃんが笑いかけてくれている」という気持ちになり、よりかわいさが増してきますよね。

「この頃になって初めて親になったことを自覚した」というパパも少なくないようです。

生理的微笑(新生児微笑)は赤ちゃんの生理的な現象ではありますが、ママやパパの心を和ませてくれることには変わりませんよね。

赤ちゃんが笑ったらママやパパも反応して、家族で楽しく過ごすことが赤ちゃんの情緒をより豊かにする一番の方法です。

スキンシップをしながらあやすなどして、赤ちゃんに安心感を与えられると良いですね。

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