赤ちゃんが生まれると、季節ごとに必要となるアイテムがたくさんあります。冬に使う暖房器具も、赤ちゃんのことを考えると「これでいいのかな?」と不安になり、新たな暖房器具の購入を検討するママも多いのではないでしょうか。そこで今回は、赤ちゃんがいる家庭におすすめの暖房器具や最適な温度、赤ちゃんがいる部屋での暖房器具の使い方や注意点についてご紹介します。
赤ちゃんに暖房器具は必要なの?新生児は?
新生児期から生後6ヶ月頃までの赤ちゃんを育てるママは、赤ちゃんが過ごす部屋でどのように暖房器具を使ったらいいのかと悩みますよね。「子供は体温が高いから薄着がいい」と聞いて、そもそも暖房器具を使ったほうがいいのか迷ってしまうことも。
確かに赤ちゃんの平熱は大人よりも少し高いのですが、体温調節機能が未熟で、外の気温に影響されて、体温が上がったり下がったりします。そのため、冬の寒い日には、暖房器具を上手に利用して、快適な室温を保つことが大切です。
特に新生児期は、視床下部にある体温調節中枢が未発達のため、寒さにさらされるとすぐに低体温になってしまいます。
体温調節機能は、年齢とともに少しずつ発達していきますが、乳幼児期までは未熟です。2歳頃までは、部屋の温度や着る服を調節して、常に体温をチェックしてあげてください。
赤ちゃん部屋で暖房器具を使う際のポイント
赤ちゃんが過ごす部屋で暖房器具を使うときは、設定温度と暖房器具の安全性に注意することが大切です。
赤ちゃんがずりばいを始める頃に冬を過ごす場合は、特に暖房器具の扱いに注意しましょう。本体が熱くなったり、赤ちゃんが近づける距離に設置したりする暖房器具は、赤ちゃんが触って火傷をする可能性があります。
暖房器具の周りに柵やベビーゲートを設置して、常に赤ちゃんから目を離さないようにしてくださいね。
赤ちゃんがいるときの暖房器具の温度は?
冬の日中に赤ちゃんが過ごす部屋の温度は、21~23度が適しているといわれています。特に、冬に新生児期を過ごす場合は、室温が下がり過ぎないように注意しましょう。
また、夜は室内を暖め過ぎないように注意が必要です。赤ちゃんの体は眠る前に体温を下げることで、眠りに入りやすくなります。
手足から熱を放出しているので、室温が高すぎるとうまく体温を下げられず、汗をかいて機嫌が悪くなります。寝室の暖房は早めに切っておきましょう。
ベビーベッドに赤ちゃんを寝かせる場合は、布団をはいで体が冷えてしまうことがあるので、授乳やオムツ替えの度に、チェックしてあげると安心です。スリーパーを着せて、薄手の布団をかけておくと、ちょうどいいかもしれませんね。
赤ちゃんのための上手な暖房器具の使い方
赤ちゃんが毎日を快適に過ごせるように、以下の点に注意しましょう。
加湿器を併用する
冬は空気が乾燥していますが、暖房器具を使うことで、さらに部屋が乾燥してしまいます。赤ちゃんは喉や鼻の粘膜が弱く、皮膚がデリケートなので、乾燥すると不快に感じ、体調を崩したり機嫌が悪くなることもあります。
暖房器具を使うときは、加湿器を併用するのがおすすめです。特にエアコンは室内の空気が乾燥しやすいため、加湿器を使ったり、洗濯物を室内に干したりして、適度な湿度をキープするようにしましょう。室温と湿度を一緒に表示できる温湿度計を置くと、便利ですよ。
大人の寒さ対策を工夫する
赤ちゃんは体温調節が苦手なものの、まだ「寒い」と言うことができないため、大人が寒いかどうかを判断してあげなくてはいけません。ただし、大人が寒いからといって室温を上げてしまうと、赤ちゃんにとっては暑すぎることも。
冬の夜中に授乳やオムツ替えをするママにとって、毎晩が寒さとの戦いです。しかし、夜中に暖房を入れ続けたり、設定温度を上げたりすると、赤ちゃんが暑くなってしまいます。
そんなときは、ママの布団に湯たんぽを入れるのがおすすめです。足が温まると、自然と体全体も温まります。ただし、湯たんぽが赤ちゃんの体に触れないように注意してくださいね。
湯たんぽ以外にも、腹巻やレッグウォーマーといったアイテムもおすすめですよ。
赤ちゃんにおすすめの暖房器具は?床暖房は?
暖房器具にはいろいろな種類がありますが、特に赤ちゃんにおすすめなのはエアコン、オイルヒーター、床暖房です。
エアコン
部屋全体を暖めるパワーに優れているので、広い部屋で赤ちゃんが過ごすときにおすすめです。設置場所が高く、安全面からも安心して使うことができます。また、温度設定を変えられるので、赤ちゃんに適した室温を保つことができるのもポイントです。
ただし前述の通り、エアコンを使うと部屋が乾燥しやすいので、加湿器を併用しましょう。
オイルヒーター
オイルヒーターは、ヒーター内で温まったオイルが循環しているので、室内に排気が出ません。部屋全体が暖まり、熱くなりすぎないので、赤ちゃんがいる家庭にはぴったりですよ。
ただし暖まるまでに多少時間がかかるので、タイマー機能などを使って、早めに部屋を暖めておくといいですね。
床暖房
床暖房も排気が出ず、部屋全体が暖まります。また、ファンヒーターのように熱風の出口がないので、赤ちゃんがうっかり火傷をする心配もありません。暖房器具そのものが室内に置かれていないので、赤ちゃんがハイハイをするようになっても安心です。
ただし、低温やけどを防ぐために、設定温度に気をつけながら、床に直接寝かせないようにしましょう。
赤ちゃんがいる部屋の暖房器具は、ストーブやヒーターはNG?
反対に、赤ちゃんがいる家庭では、注意が必要な暖房器具もあります。代表的なものは、石油ストーブ、ファンヒーター、ハロゲンヒーターです。
これらの暖房器具は本体が非常に熱くなるので、必ず周りに柵やベビーゲートを設置しましょう。赤ちゃんが近づくと、火傷をしたり、ひっくり返したりする危険性があります。
ハロゲンヒーターは、本体が軽いので赤ちゃんが倒してしまう心配があります。使うときは、火事の心配も考えて、本体が倒れると自動で電源がオフになるタイプのものを選びましょう。
赤ちゃんとの冬は暖房器具で快適に
寒い冬の時期は、室内で過ごすことが多いので、暖房器具を上手に使って、赤ちゃんが快適に過ごせる部屋づくりを心がけましょう。
赤ちゃんが生まれたことをきっかけに新しく暖房器具を購入しようと検討しているママは、上記のポイントや注意点を参考に、安全な暖房器具を選んでくださいね。
すでに自宅にある暖房器具を使う場合は、安全性をしっかり確認して、赤ちゃんに危険が及ばない使い方を心がけるようにしましょう。
暖房器具を上手に利用して、赤ちゃんと一緒に素敵な冬を過ごせるといいですね。