妊娠うつとは?原因や症状、診断方法、予防法、対策まとめ

「うれしいはずの妊娠なのに、なぜだか気分が沈みがち」という人は、実は多いといわれています。妊娠中はホルモンバランスが大きく変わる時期なので、ある程度イライラしたり悲しくなったりすることは、おかしなことではありません。しかしあまりにも様子がおかしい、いつまで経っても気分が良くならないと感じたら、妊娠うつかもしれません。今回は妊娠うつの原因や症状、診断方法、対策についてまとめました。予防法もあわせてご紹介します。

妊娠うつとは?

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そもそも女性は毎月ホルモンバランスの変化があるため、男性の2倍うつになりやすいといわれています。それに加えて妊娠という大きな体の変化が起こると、うつのリスクが飛躍的に高まります。近年では妊娠・出産しても仕事を続ける女性が増え、男性と同様の仕事に加えて家事や育児まですべて1人でこなさなければならないという環境が、大きなストレスを生んでいるともいわれています。

妊娠うつを引き起こす原因は?

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妊娠はとてもおめでたいこと。しかし、女性にとっては大きな負担を伴う出来事でもあります。もともと健康な人でも次のような要因によって、妊娠うつを発症する可能性があるのです。

・ホルモンバランスが大きく変わり、心身の状態が変化する
・つわりをはじめ、さまざまなマイナートラブルが起こる
・体がどんどん変化していくことへの不安がある
・お産そのもの、母親になることへの不安がある
・今後の仕事や経済面への不安
・環境の変化によるストレス(退職・産休など)
・行動の制限で感じるストレス(飲酒や激しい運動の禁止など)
・周囲の人から感じるストレス(夫の無理解、両親・義両親の過干渉など)
・予定外の妊娠など、妊娠そのものを喜べない

妊娠うつの症状は?

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妊娠うつの主な症状としては、涙もろく落ち込みやすくなる、イライラする、無気力になり今まで楽しめたことにも興味がなくなる、眠れない、疲れやすい、食欲不振などがあります。妊娠中は誰にでもこうした症状は起こりうるものですが、「症状がひどい、2週間以上症状が続く」といった場合は治療が必要になることもあります。

・もともとストレスを溜めがち
・妊娠・出産への不安が特に強い
・夫や周囲の人に強い不信感を抱いている

上記のような要因を自覚している人、また自身もしくは近い家族が心身症にかかったことがある、妊娠合併症の疑いがある場合、妊娠うつになるリスクが高いといわれています。

妊娠うつの診断方法と対策

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妊娠中にうつを発症したら、まずはかかりつけの産婦人科で相談しましょう。産婦人科から心療内科や精神科を紹介してもらえることもあります。

うつの診断方法は、本人または家族への問診が基本です。そこで妊娠うつと診断されたら、心理療法や行動療法などで治療します。

症状によって薬が処方されることがありますが、お腹の赤ちゃんに影響の少ない安定剤などの薬が最小限処方されます。妊娠中に薬を飲むことに抵抗を感じるかもしれませんが、妊娠中であることをお医者さんにきちんと伝えているのであれば大丈夫です。ママのストレスが血流を滞らせて赤ちゃんへの栄養補給に影響が出ることを避けるためにも、用法・用量をきちんと守って飲めば心配はいりません。

日常生活では、家事や仕事量をセーブしてリラックスして過ごすようにしましょう。うつになる人はもともと真面目で頑張り屋な人が多く、休むことに罪悪感を抱きがちです。しかし赤ちゃんのためには、自分の体を休めることが最大の仕事だと捉えましょう。

妊娠うつの予防法

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妊娠うつの予防で最も大切なことは、仕事や家事、上の子がいるなら育児をすべてひとりでこなそうと頑張らないことです。パートナーや周囲の人の力は遠慮せず借りましょう。

体調がよければ、マタニティヨガやマタニティスイミングなどを始めてみるのも良いでしょう。自宅のまわりをゆっくり散歩するだけでも気分転換になりますし、運動不足が解消されて一石二鳥です。

そして、なにか不安なことがあれば遠慮なく話せる相手を作りましょう。妊娠・出産については男性ではわからないことも多いので、パートナーだけでなく実母や姉妹、親しい友人、母親学級や病院で知り合った人など、できれば同性の話し相手がいるのが望ましいですね。そうした人が身近にいなければ、地域の無料相談窓口やネットをうまく活用するのもおすすめです。ただしネットを使うときは情報に踊らされすぎないよう注意しましょう。

「妊娠うつかも」と思ったら、一人で抱え込まないで

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妊娠・出産の経過はとても個人差が大きく、また同じ人でも1人目と2人目以降でまったく状況が異なることもしばしばです。「あの人は元気に過ごしているのに」「以前はこんなに辛くなかったのに」と比べたりせず、辛いと思ったらすぐにかかりつけの産婦人科や心療内科、精神科、そして周囲の人に相談しましょう。穏やかなマタニティライフを送って、元気な赤ちゃんを産むことを最優先事項として考えるようにしてくださいね。

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