この記事では、いちごを離乳食で与えられる時期、アレルギーの有無、調理時に気をつけることをはじめ、時期別のレシピをご紹介します。
3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
離乳食のいちごはいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
いちごは、甘みと酸味のバランスがよく、食べやすい食材です。裏ごしして種を除けば離乳食初期から与えられますよ。米がゆや離乳食初期に食べられる野菜に慣れてきた頃を目安にしましょう。
いちごはアレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」に含まれませんが、果物に含まれる酵素によって、かゆみや肌に赤みなどがあらわれることがあります(※1)。
アレルギーを起こす頻度は低いですが、初めて食べるときは加熱したものを1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やすようにしてください。
調理時に気をつけることは?
離乳食初期は裏ごししてタネを取り除き、中期以降は細かくきざめばそのまま与えられます。
いちごの種類や季節によっては酸味が強く、赤ちゃんが嫌がることもあります。調理前に味見をして、酸味が強ければ加熱したり他の食材と混ぜたりしましょう。加熱することで酸味が飛ぶので、食べやすくなりますよ。
ヘタを取らずに洗えばビタミンが流出しにくいのでおすすめです。
いちごの離乳食初期レシピ
いちごペースト
材料(1食分)
- 1いちごのヘタを切り取り、細かくきざむ。
- 21をつぶして裏ごしする(※)。
- 何個かまとめてブレンダーやミキサーでかくはんしても◎
- いちごを初めて食べる場合は、加熱してから与えると安心です。
鮮やかな赤色が目を引く、いちごのペースト。さわやかな酸味と甘い香りが赤ちゃんの食欲をそそりますよ。赤ちゃんに旬のいちごのおいしさを味あわせてあげてくださいね。
いちごミルクのとろとろ
材料(1食分)
- 1高野豆腐はおろし金ですりおろす。
- 2耐熱容器に1と粉ミルクを入れ、電子レンジで約20秒加熱する。
- 32にいちごペーストを混ぜ合わせる。
慣れ親しんだ粉ミルクの味と、いちごの甘さで赤ちゃんが食べやすいレシピです。高野豆腐をすりおろして加えているので、タンパク質もしっかり補給。とろみがついて、喉ごしの良い一品です。
いちごミルクパン粥
材料(1食分)
- 1食パンは耳を取り除き、手で細かくちぎる
- 21といちごペースト、粉ミルクを加えてよく混ぜる
食パンを冷凍している場合は、凍った状態のまますりおろしても。口に運ぶといちごの香りがふんわりと広がります。スイーツのような味わいのパン粥に食欲も沸きそうですね。
いちごの離乳食中期レシピ
いちごチーズ
- 1いちごのヘタを切り取り、適当な大きさに切ってボウルに入れ、スプーンの背でつぶす。
- 2カッテージチーズと粉ミルクをボウルに入れ、なめらかになるまで混ぜる。
- 31と2を混ぜ合わせる。
- いちごを初めて食べる場合は、加熱してから与えると安心です。
さわやかな味わいの一品です。パンに挟んでサンドイッチにしても美味しそうですね。キウイやみかんなど他の果物を加えると、彩りがさらに良くなりますよ。
いちご豆腐
材料(1食分)
- 1いちごのヘタを切り取り、5mm程度の大きさに切る。
- 2豆腐は5mm程度の角切りにする。
- 31と2を混ぜ合わせる。
- いちごを初めて食べる場合は、加熱してから与えると安心です。
いちごと豆腐、意外と合うんですよ。タンパク質をしっかり取りたいときにおすすめです。豆腐が苦手な赤ちゃんには、上からいちごペーストをかけて混ぜ合わせると、食べやすくなります。
いちごの離乳食後期レシピ
いちごバナナのパンケーキ
材料(1食分)
- 1いちごのヘタを切り取り、細かく切る。
- 21とバナナをボウルに入れ、スプーンの背でつぶす。
- 32にきなこ、ヨーグルトを入れて混ぜ合わせる。
- 43に小麦粉を加え、泡だて器でダマが無くなるまでよく混ぜる。
- 5フライパンを温めてバターを溶かす。
- 64の生地をスプーンですくってフライパンに落とし、弱火で、両面に焼き色が付くまで焼く。
いちごの甘酸っぱい味わいがおいしいパンケーキ。砂糖を入れていないのにほんのり甘いのは、バナナの甘味のおかげです。よく熟したバナナを使うと甘味が増しますよ。
いちごとバナナのサンドイッチ
材料(1食分)
- 1いちごのヘタを切り取り、薄くスライスする。
- 2バナナを細かくつぶすように切る。
- 3食パンの耳を切り落とし、半分にカットする。
- 43の内側にバナナを塗り、いちごを挟む。食べやすい大きさにカットする。
- いちごを初めて食べる場合は、加熱してから与えると安心です。
バナナをバターのようにパンの内側に塗り込み、いちごをサンドします。水切りヨーグルトやスライスチーズ、大人ならホイップクリームを挟むとさらに美味しく食べられますよ。
いちご蒸しパン
材料(蒸しパン3個分)
- 1いちごのヘタを切って、適当な大きさにカットし、フォークの背などで粗くつぶす。
- 2ボウルに1、小麦粉、ベーキングパウダー、牛乳を入れ、混ぜ合わせる。
- 32の生地を型に流し込み、スチーマーに入れて電子レンジで約4分加熱する。
ほんのりピンクに色づいた、いちごの蒸しパン。多めに作って冷凍しておけば、いざというときの朝ごはんやおやつに重宝します。大人が食べるときにはいちごジャムをプラスしても。
いちごミルクゼリー
材料(1食分)
- 1いちごは2〜3mmに角切りする
- 2小鍋に、1と水を入れて沸騰させる
- 32に寒天を加えて、よく混ぜて溶かす
- 43の鍋を加熱したまま、粉ミルクを少しずつ加えて混ぜる
- 54を器に移し、冷蔵庫に入れて冷やし固める
寒天をよく溶かすことと、粉ミルクを少しずつ加えることがポイントです。寒天は常温でも固まるので、一気に冷やさないように数回に分けて、加熱しながら粉ミルクを加えてください。
いちごの離乳食は冷凍保存できる?
いちごは、傷みやすい果物です。できるだけ鮮度が高いものを購入して翌日までに食べるのがおすすめですが、難しい場合は冷凍保存しましょう。
いちごをよく洗いヘタの部分を切り落として、離乳食の時期に合わせた大きさにきざむか、つぶして、製氷皿や小分けパックに入れて冷凍保存してくださいね。
使うときは、電子レンジで軽く加熱したり、そのまま鍋に入れたり、ほかの材料と混ぜたりして火を通しましょう。
いちごを使って甘くておいしい離乳食を
いちごを選ぶときは、ヘタがピンと反り返っていてみずみずしく、ヘタの根元まで身が赤く色づいているものがおすすめです。艶のあるものを選びましょう。
いちごの甘い香りと、さわやかな酸味をうまく活用して、赤ちゃんが喜ぶおいしい離乳食を作ってあげてくださいね。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。