妊娠中は口内炎ができやすい?妊娠初期に市販薬を使っても大丈夫?

妊娠すると、体や心にさまざまな変化が起こります。「えっ、これも妊娠と関係があるの?」と、一見関係なさそうな変化が出ることも少なくありません。実は「口内炎」も、妊婦さんによく起きる病気のひとつなのです。今回は、妊娠中の口内炎について、原因や治療法、予防法をご紹介します。

妊娠中は口内炎ができやすい?特に妊娠初期に発症しやすいの?

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口内炎とは、口腔粘膜に起こる炎症のことです。ウイルス性のものやアレルギー性のものなどいくつか種類がありますが、よく起こる口内炎は「アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)」と呼ばれるものです。

アフタ性口内炎の原因ははっきりと分かっていませんが、睡眠不足や栄養不足、疲労による免疫力の低下など、体調が悪いときに発症しやすいといわれています。

妊娠中は栄養分を赤ちゃんに優先的に送ることで、自分への栄養が不足しがちになるため、アフタ性口内炎を起こしやすくなります。特に、妊娠初期はホルモンバランスが急激に変化して口腔環境を正常に保つ唾液の分泌量が減ったり、つわりがひどくて食べられるものに偏りが出たりして、歯茎や舌に口内炎を発症しやすい状態になっています。

妊娠中の口内炎の治療方法は?

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口内炎ができると、食べ物を飲み込むのはもちろん、つばを飲み込むことすらつらくなることがあります。食事ができなくなって栄養が偏ると、かえって治りが遅くなる恐れがあります。

治療を受けずに自然治癒することもありますが、痛みがひどく、治まっていかない状態が続き、食事もままならない場合は、早めにかかりつけの産婦人科で相談しましょう。症状によっては口内炎の薬を処方してもらうなど、適切な処置を受けることで回復が早まりますよ。

特に、妊娠初期のつわりで気持ち悪く、さらに口内炎の痛みで水分も摂れないときは、妊娠悪阻を引き起こす可能性もあるので、適切に対処する必要があります。

妊娠中の口内炎は市販薬を使ってもいいの?

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薬局に行けば、口内炎用の市販薬がたくさん販売されていますが、自己判断で市販薬を使用するのはおすすめできません。口内炎の塗り薬の中に含まれるステロイドは、妊婦への使用を勧めない医師もいるためです。たとえば、口内炎の薬で一般的な「ケナログ」もステロイドを含んでいます。

口内炎用の市販薬には、パッケージの注意書きで、妊娠中の使用について医師への相談を勧めるものや、妊娠中の使用は控えるように明記しているものもあります。症状がひどいときは、妊娠中でも使える薬や漢方薬を処方してもらえる可能性があるので、まずは医師に相談してみましょう。

ただし、妊娠中は薬の服用を控えるのが一般的なので、症状によっては薬が処方されない場合があることを覚えておいてください。

妊娠中に口内炎を予防する方法は?

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口内炎は、治るまでにある程度の時間がかかりますし、一度かかると何度も繰り返すことがあります。ただでさえ大変な妊娠中に繰り返し口内炎が発症すると、精神的にも疲れやすいので、予防に努めることが大切です。

口の中を清潔にする

妊娠中は、お腹が大きくなるにつれて動きづらくなるので、歯みがきやうがいを面倒くさく感じるようになるかもしれません。妊娠初期のつわりがひどくて、歯みがきが思うようにできないという人も。

しかし、口内炎を予防するには、口腔内を清潔に保つことが大事です。食事の後は、すぐに歯みがきやうがいを心がけましょう。妊娠中はホルモンバランスの変化やつわりの影響により、歯肉の腫れや出血を起こしやすい状態になっているので、傷をつけないように柔らかい歯ブラシでやさしく磨いてくださいね。

免疫力を低下させない

風邪などの病気になったり、疲労やストレスを溜めたりすると、免疫力が低下して口内炎になりやすくなります。妊娠中は規則正しい生活を心がけ、夜更かしもできるだけしないようにしましょう。

また、友人と食事したり、自宅の周りを散歩したりして自分の時間を作り、定期的にストレスを解消することも大切ですよ。

栄養のバランスをとる

偏食によって栄養の偏りが生じると、口内炎にかかりやすくなります。したがって、普段から食事の栄養バランスを意識して献立を考えると、口内炎予防につながります。

皮膚や粘膜の健康を保つ効果があるビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCは、口内炎を予防するうえで積極的に摂りたい栄養素です。ビタミンB2はレバーや納豆、ビタミンB6はニンニクやまぐろ、ビタミンCはピーマンやイチゴに豊富に含まれています。

妊娠初期はつわりで食べられるものが限られてしまい、栄養バランスを気にする余裕がないときがあります。そういった場合は「食べられるものを、食べられるときに食べる」をモットーにして食事を行い、妊娠中期に入ってつわりが落ち着いてから、栄養バランスを意識してみてください。

妊娠中の口内炎を予防し、楽しいマタニティライフを

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妊娠中は口内炎以外にも歯周病になりやすいなど、口内環境が乱れがちです。つわりや大きくなったお腹のせいで、栄養バランスを気にしたり、しっかり歯磨きしたりする余裕がなくなってくるかもしれませんが、できるときに少しずつでいいので、口内炎予防を心がけてみてください。

口内炎によるストレスを減らし、気持ちのいいマタニティライフを送れるといいですね。

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