妊婦は足つぼを押してはいけない?妊娠初期は注意が必要なの?

監修専門家 鍼灸按摩マッサージ指圧師、IASTM、NKT、PRI、ERS 島田 健
島田 健 累計約3万件の施術経験。東京医療専門学校本科にて鍼灸按摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。在学中より様々な著名人やアスリートの通う治療院に勤め、その後コンディショニング施設にて治療面とトレーニング面か... 監修記事一覧へ

妊娠中はこれまでになかった体の不調を感じ、マッサージに行きたいと思うこともありますよね。特に足のむくみや腰痛に悩まされる妊婦さんは多く、体のマッサージができないかわりに「足つぼマッサージなら…」と考える人も多いですが、実は妊娠中の足つぼ押しには注意が必要です。今回は、妊婦さんは足つぼマッサージをしてもいいのか、安定期を過ぎれば問題ないのか、自分でするときの注意点も含めまとめました。

足つぼマッサージとは?妊婦がするのは禁忌?

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足つぼマッサージとは、足の裏にある反射区と呼ばれる場所を刺激したり、膝から下にあるつぼを刺激したりするマッサージのこと。足裏は全身の反射区というエリアに分けられ、体の不調をケアするために全身に働きかけることができるといわれています。また、ふくらはぎは第2の心臓とも呼ばれています。

足つぼを押すと、内臓に働きかけるほかに血行を促進する効果も期待できます。足には子宮を収縮するつぼ、生理を促すつぼなどもあるので、特に体調が安定していない妊娠初期は、むやみにマッサージするのはおすすめできません。

足つぼを一度刺激した程度では母体や赤ちゃんへの悪影響はありませんが、定期的・継続的に子宮を刺激するつぼを押すのはリスクをともなうので注意しましょう。強さ加減も「痛くて気持ちいい」くらいに。むくみが気になる場合は足を温めたり、さする程度にしておくと良いですね。

妊婦が足つぼを押してもいい時期はいつ?

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足つぼマッサージをするのは、基本的には妊娠16週(妊娠中期)の安定期まで待ちましょう。安定期は胎盤が完成する時期で、流産の可能性も低くなり、体調も安定してきます。

妊娠中は肩や腰に不調を感じたり、お通じの悩み、手足のむくみといったマイナートラブルに悩まされたりすることが多くなります。妊娠中期から後期にかけてはなおさら。そんなときに、体に起こるマイナートラブルを緩和する方法のひとつとして足つぼをするのも効果的ですよ。

しかし、安定期に入ったからといって、毎日足つぼを押していい、継続的に通っていいと言い切れるものではありません。妊娠中はママでも予測できない体の変化が起こりやすい状態です。

まずは安定期に入っても医師に足つぼをしても良いか確認すると安心ですね。リフレクソロジーサロンなどに行く場合は、必ず妊娠中であることを予約時に伝えましょう。サロンによっては妊娠中は受付けていないケースもありますよ。

マタニティ専門のサロンや、メニューがあるところもあるので、安心してできるサロンを選びましょう。

妊娠中に足つぼを押すときの注意点は?

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自宅で妊婦さん自身が足つぼマッサージをするときは、特に注意が必要です。むやみに足つぼマッサージをしても効果的ではないので、マタニティ用の足つぼマッサージの本などを参考にしながら行うと良いかもしれませんね。注意点なども記載されているので、十分に理解してから行うことが大切ですよ。

特に、以下の点に注意して行いましょう。

1. 強く刺激しない

心地よく感じる程度の力加減で、毎日5~10分行うくらいにしましょう。

2. むやみに痛い場所を押さない

足のむくみが気になるときは「足三里(あしさんり)」、つわりがつらい場合は「内関(ないかん)」というつぼをマッサージするのがおすすめです。

安定期に入っていても、子宮収縮や生理を促すつぼや、陣痛を促進する「太衝(たいしょう)」「三陰交(さんいんこう)」は、安易に押さないようにしましょう。

3. 食後のマッサージは避ける

食後に足つぼマッサージを行うと、消化のために胃に集まるはずの血が他の部分にとられてしまい、胃の活動を弱めてしまうことがあります。消化不良を起こす恐れがあるので、マッサージをするときは食後1時間は空けましょう。

妊婦の足つぼマッサージで陣痛が来るってほんと?

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妊婦さんが妊娠後期に足つぼマッサージをすると、場合によっては子宮収縮により陣痛を促進することもあります。必ずしも陣痛が来るとは限りませんが、押す時期には注意が必要です。

妊娠37週0日~41週6日を「正産期」と呼び、いつお産に入っても良い時期です。出産予定日が近づいて陣痛がなかなか来ないときに、リラックスする目的も兼ねて行う妊婦さんが多いですよ。

陣痛を促進する働きがあるといわれているつぼは、前述の「太衝(たいしょう)」と「三陰交(さんいんこう)」。「太衝」は足の甲にあり、親指と人差し指の骨がつながったあたりのくぼみに、「三陰交」はくるぶしから上に指4本分のところにあります。

どちらも陣痛を促進するだけでなく、冷えや足の疲れ・むくみのケアにも効果的。「三陰交」は安産につながるともいわれますよ。

妊娠中に足つぼを押すときは体調の変化に気をつけて

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妊娠中は色々なことが制限され、妊婦さんは不調を感じながら思うようにケアすることもできず、ストレスを溜めてしまうものです。マッサージは気分転換にもなるので、足つぼマッサージをはじめ、体に刺激を与えるようなマッサージは、体調の変化に気をつけながら行いましょう。

血の流れを促進することや、緊張した筋肉をほぐすことで、肩のこりやむくみ、冷えは緩和されます。しかし、少なからず体に変化が起きているので、「今まで順調だったから」「つわりも軽いから大丈夫」など、自己判断せず、まずは医師に確認することが大切ですよ。

マッサージ中に少しでも異変を感じたら中断するなど、対策方法を事前に考えながら、上手にマッサージを取り入れましょう。

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