妊娠0週目、妊娠1週目と聞くと、「妊娠したタイミングが1週目なの?」「どうして0週から数えるの?」など疑問が湧くかもしれません。妊娠0週目・1週目とは一体どのような状態なのでしょうか。
今回は、妊娠0週~1週目について、週数の数え方、何か症状はあるのかなどをご説明します。
妊娠0週目・1週目とは?妊娠週数の数え方って?
妊娠週数の数え方はWHO(世界保健機構)が決めた定義で、妊娠週数の始まりを妊娠した日ではなく、妊娠する前の最後に生理が来た日とし、最終月経開始日を「妊娠0週0日」としているのが特徴です。
つまり、妊娠0週目や妊娠1週目には、まだ妊娠していない状態になります。
妊娠週数は7日を1週間、28日を1ヶ月として計算し、出産予定日を40週0日と定めています。
これは、妊娠期間の平均が280日±15日であったためで、出産予定日は最終月経開始日から満280日後=妊娠40週0日として計算されています。
妊娠0週目・1週目ってどんな状態?
それでは、まだ妊娠していない妊娠0週目や妊娠1週目はどのような状態なのでしょうか。
妊娠0週目の状態は?
妊娠週数は生理が始まった日から数えるので、妊娠0週目は生理期間中です。
受精卵を作るための準備が整っていないので、性交渉が行われたとしても妊娠する確率は低いです。
妊娠1週目の状態は?
妊娠1週目は生理が終わり、排卵に向けて卵子を育てる時期です。生理が28日周期の人だと、妊娠1週目の終わり頃には準備が終わり、妊娠2週目には排卵が起こります。
排卵している時期に性交渉を行うと、妊娠の可能性が高くなります。
個人差はありますが、卵子の寿命は約24時間、精子の寿命は約72時間なので、排卵日の1~2日くらい前に性行為を行うのが最も妊娠しやすいといわれます(※1)。
ただし、排卵日のタイミングに合ったとしても必ず妊娠するというわけではありません。
妊娠0週目~1週目に妊娠初期症状は現れる?
妊娠0週目~1週目の時期は、まだ受精も着床も起こっていないため、妊娠初期症状は現れません。妊娠初期症状が現れるのは、早くても着床が始まる妊娠3週目の後半からです。
この時期に不調がある場合は、生理痛やホルモンバランスの乱れの影響だと考えられます。
また、妊娠しているかどうかを判断する妊娠検査薬も、この時期には反応もありません。
通常の妊娠検査薬は生理予定日の1週間後以降、つまり妊娠5週目にはいってから使えるものだと覚えておいてくださいね。
妊娠0週目~1週目は薬の影響を受ける?
妊娠0週目~1週目は妊娠が成立していないとはいっても、そのときの行動が赤ちゃんに悪影響をおよぼすことがあるのではないかと不安に感じる人もいると思います。
しかし、この時期に薬を飲んでいても、妊娠が成立する前なので赤ちゃんへの影響はないといわれています(※1)。
ただし、妊娠4週目に入ると、赤ちゃんにとって重要な器官や臓器の形成が始まるので、薬などの影響を受けやすくなります。妊娠中に薬を服用する場合は、必ず事前に医師に確認するようにしてくださいね。
妊娠0週目~1週目までにしておきたいことは?
妊娠0〜1週目までに、風疹の抗体があるかを確認しましょう。
風疹とは、強い感染力を持つ風疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。免疫が不十分な妊娠20週ごろまでの妊婦さんが感染すると、赤ちゃんに「先天性風疹症候群」と呼ばれる眼や耳、心臓などの重い病気を引き起こすことがあります。
先天性風疹症候群自体に対する治療法はないため、妊娠前に風疹の抗体をつけておくと安心です。
今までに風疹にかかったことがあるか、もしくは風疹ワクチンを接種しているかを確認しましょう。少しでも不安があれば、医療機関で抗体検査を受けることをおすすめします。
妊娠中に風疹ワクチンを接種することはできないので、風疹ワクチンを接種する場合は、あらかじめ1ヶ月間避妊し、生理中かその直後に接種することが望ましいとされています。
接種後、女性はさらに2ヶ月間は避妊が必要になるため、妊娠を望んでいる人は、あらかじめワクチン接種と妊娠のスケジュールを考えておきましょう(※2)。
妊娠0週目・1週目は、妊娠の準備を整えておこう
妊娠0週目~妊娠1週目は実際に妊娠しているわけではないので、妊娠検査薬を使っても反応することはありません。
ただ、いつ赤ちゃんを授かってもいいように体を整えておくことはとても大切です。
健康的な食生活を心がける、ストレスをためない、体を冷やさないなど、日頃の生活環境を見直してみてくださいね。