妊娠0週~1週目!妊婦の症状は?腹痛や吐き気はあるの?

監修専門家 看護師、助産師 河井 恵美
河井 恵美 看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。様々な診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わっていました。助産師の仕事が大好きで、25年以上この仕事をしています。青年海外協力... 監修記事一覧へ

生理予定日がきたのにまだ生理がこない、あるいは吐き気などが現れると、「もしかして妊娠したかも?」と、不安とドキドキを同時に抱くと思います。妊娠週数の始まりである、妊娠0週目・1週目とはどのような状態なのでしょうか?今回は、妊娠0週~1週について、週数の数え方、妊婦さんに現れる症状はあるのかなどをご説明します。

妊娠0週目・1週目とは?

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妊娠0週目、妊娠1週目といわれると、「妊娠したタイミングが1週目なの?」「どうして0週から数えるの?」など色々と疑問が湧くかもしれません。

この妊娠週数の数え方は、WHO(世界保健機構)が決めた定義で、広く世界中で使われています。妊娠週数の始まりを、妊娠した日ではなく、妊娠する前の最後に生理が来た日とし、最終月経開始日を「妊娠0週0日」として起算するのが特徴です。つまり、妊娠0週目や妊娠1週目には、まだ妊娠していません。

そして、妊娠週数は7日を1週間、28日を1ヶ月として計算し、出産予定日を40週0日と定めています。これはWHOの調査で、妊娠期間の平均が280日±15日であったことを受けて制定され、出産予定日は、最終月経開始日から満280日後=妊娠40週0日として計算されるようになりました。

お腹に赤ちゃんがいない期間なのに「妊娠0週」「妊娠1週」といわれるのは不思議かもしれませんが、医学の世界では精子と卵子が活動をしていた期間を妊娠の始まりと考えるのです。

妊娠0週目・1週目ってどんな状態?

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最後の生理が始まった日を「妊娠0週0日」としますが、この頃は本来まだ妊娠するかどうかわからない時期です。生理が28日周期の人なら、月経が始まって約2週間後に精子と卵子が受精して受精卵になり、妊娠3週目に受精卵が子宮内膜に着床して、ようやく妊娠が成立します。妊娠しているかどうかがわかるのは、受精卵が子宮内膜に着床が成立した妊娠4週目以降です。

それでは、妊娠0週目や妊娠1週目は、どんな状態なのでしょうか?

妊娠0週目の状態は?

妊娠週数は生理が始まった日から数えるので、妊娠0週目は生理期間中です。受精卵を作るための卵子も生まれていない状態で、性交渉が行われたとしても、基本的に妊娠はしません。

妊娠1週目の状態は?

妊娠1週目は生理が終わり、排卵に向けて卵巣のなかにある原子卵胞を育てて、卵子を作る時期です。生理が28日周期の人だと、妊娠1週目の終わり頃には準備が終わり、排卵が起こります。

この時期に性交渉を行うと、妊娠の可能性が高いといえます。個人差はありますが、卵子の寿命は約8~12時間で、精子の寿命は約48~72時間なので、排卵日の1~2日くらい前に性行為を行うのが最も妊娠しやすいといわれます(※1)。

ただし、排卵日のタイミングに合ったとしても必ず、自然妊娠するというわけではありません。

妊娠0週目~1週目で妊娠初期症状は現れる?

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妊娠0週目~1週目の時期は、まだ受精も着床も起こっていないため、妊娠初期症状は現れません。妊娠初期症状が現れるのは、早くても着床が始まる妊娠3週目の後半からです。

この時期に不調がある場合は、生理痛やホルモンバランスの乱れの影響だと考えられます。

また、妊娠しているかどうかを判断する妊娠検査薬も、この時期にはなんの反応もありません。妊娠検査薬は「hCG」と呼ばれるホルモンを検知して妊娠の有無を判定していますが、hCGホルモンは、妊娠3週目頃に起こる着床によって分泌され始めるからです。

妊娠検査薬は生理予定日の1週間後以降、つまり妊娠5週目にはいってから使えるものだと覚えておいてくださいね。

妊娠0週目~1週目は薬やレントゲンの影響を受けない

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妊娠0週目~1週目は妊娠が成立していないとはいっても、そのときの行動が赤ちゃんに悪影響をおよぼすことがあるのではないかと不安に感じる人もいると思います。しかしその時期に薬を飲んでいたり、レントゲンを撮ったりしても、着床成立後に悪影響を与えることはないといわれています。

ただし、妊娠4週目を過ぎると、赤ちゃんにとって重要な器官や臓器の形成が始まるので、薬の影響を受けやすくなります。赤ちゃんの成長に悪い影響を及ぼすこともあるので、産婦人科で妊娠していると診断された後には、市販薬を服用する前に、必ず医師に確認するようにしてくださいね。

妊娠0週目~1週目までに風疹の予防接種履歴を確認しよう

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妊娠5ヶ月頃までに風疹ウイルスに感染すると、 風疹ウイルスが胎児に感染し「先天性風疹症候群」 という白内障や高度難聴、先天性心疾患などの障害を引き起こすことがあります。この3つ以外にも、網膜症、血小板減少、糖尿病、発育遅滞など、症状は多岐にわたります。

先天性風疹症候群自体に治療法はなく、それぞれの赤ちゃんの症状に合わせて治療を施していきます。

風疹は一度感染していれば免疫ができて、再び感染することはほとんどなくなります。しかし、感染したことがない、予防接種を受けたことがないという人は注意が必要です。

現在、風疹のワクチン(MR)は、1歳から小学校入学前にかけて2度の接種が義務付けられています。しかし、昭和54年3月31日~平成2年4月1日に生まれた人は、接種を受けていたとしても1回で、昭和54年4月1日以前に生まれた男性は、1回も受ける機会がありませんでした(※2)。

そのため、上記に該当する人は、風疹の予防接種を受けたかどうかを確認してみましょう。少しでも不安があれば、医療機関で抗体検査を受けることをおすすめします。

なお、風疹ワクチンは、妊娠していると接種することができません。もし妊娠してから接種していないことに気づいた場合は、家族に予防接種を受けてもらい、できるだけ感染しないような予防策をとることが大切です。

風疹ワクチンを接種したい場合は、あらかじめ1ヶ月間避妊し、生理中かその直後に接種することが望ましいとされています。接種後、さらに2ヶ月間は避妊が必要になるため、妊娠を望んでいる人は、あらかじめワクチン接種と妊娠のスケジュールを考えておきましょう(※3)。

妊娠0週目・1週目には、妊娠の準備を整えておこう

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妊娠0週目~妊娠1週目は実際に妊娠しているわけではないので、妊娠検査薬を使っても反応することはありません。

ただ、いつ赤ちゃんを授かってもいいように体を整えておくことはとても大切です。健康的な食生活を心がける、ストレスをためない、体を冷やさないなど、日頃の生活環境を少し見直すだけで、赤ちゃんにとって快適な子宮の環境を作ってあげることができますよ。

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