妊婦の体を冷やす食べ物とは?意外な「あの食べ物」にも要注意!

監修専門家 管理栄養士 安蒜 ゆい
安蒜 ゆい 病院・保育園にて管理栄養士として献立作成・衛生管理や食育活動に携わり、現在は独立しフリーランス管理栄養士・彩り時短食プランナーとして活動しています。「季節や行事を通して食事・家族の時間の大切さを伝えて... 監修記事一覧へ

「妊婦は体を冷やさないように」とよくいわれますよね。妊娠中に体が冷えると血流が滞り、お腹が張りやすくなったり、腰痛や便秘になりやすくなったりすることがあるからです。「冷え」と聞くと、気温が低いときや薄着をしているときに起こるイメージがありますが、食事によって体が冷えてしまうこともあります。そこで今回は、妊婦の体を冷やす食べ物や妊娠中に避けた方がいい食べ物についてご説明します。

妊娠中はなぜ体を冷やしてはいけないの?

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女性は、男性に比べて筋肉量が少ないため、体が冷えやすいといわれています。特に妊娠中は、ホルモンバランスの乱れや血行不良が原因となり、体が冷えやすくなります。

妊娠中に体が冷えると、つわりの症状がひどくなったり、お腹が張りやすくなったりすることがあります。また、足のむくみや腰痛、便秘といった妊娠中に起こりやすい不調が悪化してしまう人もいるようです。

さらに、体が冷えることによって、子宮が冷えたり筋肉が硬くなったりするため、難産が引き起こされるリスクが高まる可能性も指摘されています。

妊娠中は、体を冷やさないように十分に気をつけましょう。

妊婦の体を冷やす食べ物とは?

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東洋医学では、食べ物は、「陽(温・熱)」「陰(涼・寒)」「平(中間・中庸)」の3種類の食性に分けられると考えられていて、陰に属する食べ物は体を冷やすとされています。下記で、体を冷やすといわれている陰性の食べ物の例をご紹介します。

暑い地域の果物

● メロン
● スイカ
● バナナ
● パイナップル
● マンゴー

南方産の果物や夏の時期に採れる食べ物の多くは、陰性に属します。暑い地域にできる食べ物には体を冷やす作用があり、体の熱を取ってくれるといわれています。

地上で育ち水分を多く含む野菜

● トマト
● なす
● レタス
● きゅうり

熱を得ようと太陽に向かって伸びていく野菜は、陰性に属します。水分量が多く体を冷やす作用があるといわれています。

精白された食材

● 白砂糖
● 白いパン
● 白米

高度に精製されて色が白くなっている食材は陰性に属し、体を冷やすといわれています。白砂糖をたくさん使っているお菓子の食べ過ぎは、体の冷えを招くので注意しましょう。

このように、体を冷やす食べ物は、産地や成分だけでなく、加工の過程も関係しています。特に白砂糖や白米は、精製の段階で本来持っている栄養分がそぎ落とされています。きび砂糖や黒糖、玄米や胚芽米が健康にいいといわれているのはそのためです。

また、食べ物だけでなく、緑茶、コーヒー、牛乳といった飲み物にも体を冷やす作用があるといわれています。妊娠中はカフェインの過剰摂取を控えるためにも、緑茶やコーヒーは飲み過ぎないようにしましょう。

妊娠中はらっきょうなどの利尿作用のある食べ物にも注意

らっきょう

食べ物自体には体を冷やす作用がなくても、利尿・発汗作用のある食べ物を食べると体内の余分な水分が排出されるので、結果的に体が冷えてしまいます。妊娠中はむくみやすいので、利尿作用がある食べ物を選ぶこともあるかもしれませんが、くれぐれも食べ過ぎには気をつけましょう。

利尿作用のある食べ物

らっきょう

ねぎ、にら、にんにくと同じゆり科の仲間で、利尿作用があるとされています。

ハトムギ

強い利尿作用があり、体内の水分を排泄すると考えられています。

スパイス類

コショウ、マスタード、八角、クローブ、シナモンといったスパイス類は利尿・発汗作用があるとされています。

妊娠中の体を冷やさないための食事のポイントは?

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前述の通り、妊娠中は、陰性に属する食べ物や体の水分を排出する食べ物を食べ過ぎないことが大切ですが、ほかにも体を冷やさないための食事のポイントがあります。

体を温める食材をとる

とてもシンプルなことですが、体を温める作用のある陽性の食材を多く食べるようにしましょう。にんじん・しょうが・ごぼうといった根菜類や、みそ・納豆などの発酵食品には、体を温める効果があるとされています。肉類では鶏肉、魚介類では鮭、さんま、帆立貝などがおすすめです。

バランスよく食べる

人の体はバランスのとれた食事によって過不足なく栄養を摂り、過剰に摂取したものは自然に排泄されるようになっています。また、摂取できる栄養素は加熱や加工によっても変化します。

体を冷やす食べ物ばかりを食べ過ぎるのはよくありませんが、季節や生活環境に合わせて、できるだけ多くの種類を様々な調理法で食べることが大切です。

朝食をしっかりと食べる

朝食を抜いたり少量しか食べなかったりすると、体温が上がりません。たんぱく質を含んだメニューを毎朝しっかりと食べるようにしましょう。

妊娠中は体を冷やさない食生活を心がけよう

妊娠中は体を冷やさないことが大切ですが、体を冷やす食べ物を絶対に食べてはいけないというわけではありません。陰性の食べ物にも栄養価が高いものがたくさんあるので、それぞれの食材の特性をよく知り、バランスのいい食生活を心がけてくださいね。

妊娠をきっかけに食べ物の食性や栄養成分に目を向けると、毎日の食事もより楽しくなり、産後の食生活にも役に立つはずですよ。

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