マタニティスイミングとは?いつからいつまで?妊婦の水泳効果は?

妊娠中にできる運動のひとつに「マタニティスイミング」があります。マタニティヨガやピラティスと同様、マタニティ用にプログラムが組まれていますが、実際にはどんなことをしているのでしょうか?そこで今回は、マタニティスイミングについて、いつからいつまで通えるのか、水泳で得られる効果や注意点についてご紹介します。

マタニティスイミングとは?

マタニティ スイミング

マタニティスイミングは、妊娠中に行う運動のひとつです。インストラクターだけでなく、助産師さんが補助的にいるジムやスイミングスクールも多く、安心して泳ぐことができます。

水中では浮力がはたらき、体を動かすときのお腹への負担が少ないので、体に負荷がかからない運動をしたい妊婦さんにおすすめです。水中ウォーキングもあるので、泳げない人でも始められます。泳ぐ場合も先生がサポートしてくれますよ。

マタニティスイミングでは、プールに入る前に助産師や看護職員がメディカルチェックをしてくれることがほとんどです。

詳細はジムによって異なりますが、体温や脈拍、血圧などを測定し、体調などに関するヒアリングを行い、その後に、ストレッチ、体操などでしっかり体を動かしてから水中へ入ります。メニューも様々ですが、主な運動は次の通りです。

クロール・背泳ぎ・バタフライ

普通の水泳と同じように泳ぎます。泳げない妊婦さんでも一から泳ぎ方を教わることができるので、「妊娠中にバタフライが泳げるようになった」ということもあります。股関節に負担が掛かる平泳ぎはプログラムに組まれていないことがほとんどです。

水中エクササイズ

音楽を聞きながら、プールの中で楽しく体を動かします。リラックスしながら行うことで、精神的なストレスも和らげることができます。

呼吸法の練習

プールに浸かりながら呼吸法をマスターしていきます。呼吸法は、分娩時にいきむときにも役立てることができますよ。

フローティング

水に浮くことをフローティングと言い、浮き具の上に仰向けになって浮く方法と、浮き具を使わずうつ伏せの状態で浮く方法があります。水中では重力を普段の10分の1ほどしか感じなくなるため、まるで宙に浮いているような感覚になり、とてもリラックスできますよ。

水中座禅

2人1組になり、1人が水中で座禅を行い、もう片方が座禅をしている妊婦さんの肩を押さえて水面に浮き出ないようにします。水中座禅の息継ぎの練習は分娩時にも役立ちますよ。

水中ウォーキング

水中で歩くだけですが、浮力があるのでいつもより体が軽く、スムーズに動けるようになります。後ろ向き、横向きなどにも歩くのも効果的。特に後ろ向きに歩くと腰痛予防にもつながります。

マタニティスイミングはいつからいつまで?

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マタニティスイミングは、安定期に入る妊娠16週以降から行うことが多く、ジムやスイミングスクールでも、妊娠16週以降であることが参加条件になっている場合がほとんどです。初めて行う前には、必ず産婦人科の医師の許可を得るようにしてくださいね。

マタニティスイミングができる期間にいつまでという決まりは特になく、基本的には出産直前まで続けることができます。ただし、時期や体調によっては、安静にしていたほうが良いときもあります。妊娠中は体調に波があるので、様子をみながら通うようにしましょう。

マタニティスイミングの効果やメリットは?

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マタニティスイミングの効果は、むくみやストレスのケア、体重増加の抑制など、妊婦によくある不快症状を軽減してくれます。水に浮くことで筋肉が程よくほぐれてリラックスできたり、似た境遇の妊婦さん同士で話ができたり、ストレス発散にもつながりますね。

以下で、マタニティスイミングの効果とメリットを紹介するので、参考にしてみてください。

マタニティスイミングの効果・メリット

● 運動不足の解消
● 体重増加の予防
● 血行促進により肩こり・腰痛・むくみといった妊娠中の不快症状のケア
● ラマーズ法の習得
● 出産に向けての体力作り
● 水中に浮かぶことによるリラックス効果
● 同じ不安や悩みを抱えるママ友を作れる
● ママ友とのコミュニケーションによるストレス発散
● 助産師さんに不安や悩み、体のことを気軽に相談できる

マタニティスイミングをするときの注意点

注意

マタニティスイミングをするときは、必ず健診を受けている医療機関の医師の許可を得てください。切迫早産等の危険がないこと、運動が悪影響を与える合併症がないことなどについて、しっかり確認してから始めましょう。

通う先のスクールで、専門家によるメディカルチェックが行われるかどうかを確認しておくことも大切です。万が一何か起きた場合でも、助産師さんや看護士がいると安心ですよね。

また、妊婦さんは体の冷えにも気をつけたほうがいいので、ジムやスイミングスクールの水温がマタニティ用に水温29~31度くらいになっているか、室温は30度前後で冷えない温度になっているかなどを確認しておきましょう。

どんなコースがあるかなどもあらかじめチェックしておくと、通い始める日が待ち遠しくなりますね。

マタニティスイミングはどこでできるの?

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マタニティスイミングは、ジムやスイミングスクールで行うことができます。以前は行っている場所がそれほど多くはありませんでしたが、最近は少しずつ増えてきています。

個人で教室を開いていることもありますが、初めてで不安があるときや、体調に変化が起こりやすい場合は、設備が揃っているジムやスクールのプログラムに参加するのがおすすめですよ。関東圏や大阪・名古屋などの大都市圏では、マタニティスイミングのクラスがある大手スポーツジムが増えてきています。

近くにマタニティスイミングをやっているところはないか、産婦人科や保健所で聞いてみるのもいいですね。

健康維持とストレス発散には、マタニティスイミングがおすすめ

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マタニティスイミングは、妊娠中の健康維持とストレス発散への効果が期待できます。スイミングは、通常の運動とは筋肉の使い方などが違うので、様々な面で良い変化を与えてくれますよ。

定期的に通うことで効果も実感できますが、無理に通うと長続きしません。体調を崩してしまうこともあるので、その日の体調や気分に合わせて、楽しみながら通えるといいですね。

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