ずりばいやハイハイをするようになると行動範囲が広がるので、家具の配置や部屋に置くものなどを見直す家庭も多いのではないでしょうか。赤ちゃんの成長をサポートしながら安全に過ごせる部屋づくりができたらいいですよね。
そこで今回は、赤ちゃんの部屋づくりについて、月齢別のポイントや、リビングで安全・快適に過ごすための対策などをご紹介します。
赤ちゃんの部屋づくり:生後6・7・8ヶ月のポイントは?
個人差はありますが、生後6〜8ヶ月頃の赤ちゃんは、おすわりやハイハイができるようになります(※1)。ハイハイの前に、ずりばいをする赤ちゃんも多いです。
上半身を床から浮かせる、ひざを立てて四つん這いになるといった姿勢をとるため、床から数十センチの高さにあるものに手を伸ばすようになってきます。
なんでも触って掴んで口に入れようとする時期でもあるので、床はもちろん、赤ちゃんの手が届く高さの場所には、以下のようなものは絶対に置かないようにしましょう。
赤ちゃんが誤飲すると危険なもの
- ボタン電池
- 医薬品
- タバコ
- 洗剤
- 尖ったもの など
倒れたり落ちたりすると危険なもの
- 食器や花瓶
- 電気ポットや電気ケトル
- ノートパソコンや卓上スピーカー など
赤ちゃんの部屋づくり:生後9・10ヶ月頃のポイントは?
生後9~10ヶ月頃になると、つかまり立ちをする赤ちゃんも多いです(※1)。
つかまり立ちの体勢では、ずりばいやハイハイのときよりさらに高い場所に手が届くようになります。
1歳児が手の届く範囲の目安は「高さ+奥行き」が約90cmとされています(※2)。
たとえば、高さ70cmのテーブルだとテーブルの端から奥行き20cmの位置にあるもの、高さ90cmならテーブルの端っこにあるものに手が届きます。
生後9〜10ヶ月の赤ちゃんが手が届く範囲の具体的な数値はありませんが、ボタン電池や医薬品、タバコ、電気ポットなど危険なものは、高さ+奥行きが90cmより遠い、または高い場所に置くようにしてください。
赤ちゃんがリビングで安全・快適に過ごすための対策は?
日中、赤ちゃんはリビングで過ごすことがほとんどという家庭も多いのではないでしょうか。
ここでは、生後6〜10ヶ月頃の赤ちゃんがリビングで安全で快適に過ごせるための対策をご紹介します。月齢ごとの成長にあわせた部屋づくりのポイントや注意点とともに参考にしてみてくださいね。
コンセントカバーを取り付ける
コンセントは、ずりばいやハイハイをしているときに目につきやすい高さにあるので、赤ちゃんにとっては興味の的です。
使っていないコンセントの差し込み口に赤ちゃんが指を入れたりクリップやヘアピンなど金属類を入れたりすると非常に危険なので、専用のコンセントカバーを取り付けるようにしましょう。
差してあるコードを引っ張る、噛むといったことから事故が起こる可能性もあるので、コードはまとめて収納できる専用ボックスなどに入れておいてくださいね。
ベビーゲートやベビーサークルを設置する
リビングからキッチンや階段がつながっている場合は、赤ちゃんが入らないようにベビーゲートを設置しておきましょう。
テレビやオーディオ機器、床おきのストーブや加湿器など赤ちゃんが近づくと危ないもののまわりを囲むタイプのベビーゲートもあります。
リビングの安全な場所にベビーサークルを設置して、赤ちゃんを囲って遊び場を作ることで危険から守る方法もおすすめです。
ジョイントマットやプレイマットを敷く
リビングのフローリングは滑りやすく硬い材質なので、赤ちゃんがハイハイやつかまり立ちをするようになったら、転倒や怪我を防止するためにジョイントマットやプレイマットを敷くようにしましょう。
弾力性や衝撃吸収率が高いものだと赤ちゃんが転んだときも安心です。赤ちゃんが走ったりジャンプしたりするようになったときに、下の階への防音対策にもなりますよ。
家具の角や縁をカバーする
テレビ台やテーブルの角や縁が尖っていると、ハイハイやつかまり立ちなどをして頭やおでこをぶつけて怪我をするおそれがあります。家具の角をカバーするコーナガードや、縁を覆うテープタイプのクッションをつけておくといいですね。
指はさみ防止のストッパーを設置する
赤ちゃんがずりばいやハイハイでリビングの入り口近くまで移動して、ドアに指をはさんでしまわないように、ドアストッパーを設置しましょう。
ドアノブに手が届くようになったときに赤ちゃんが部屋の中から鍵をかけてしまうハプニングや、強い風が吹いて急にドアが閉まることを防止するのにも役立ちます。
引き出しや扉を開けて中に入っているものを触ったり口に入れたりすることもあります。
専用のドアロックやストッパーを設置して、赤ちゃんが開けられないようにすると安心です。リビングだけでなく、洗面所やキッチンの収納棚やシンク下にも使えますよ。
ブラインドの紐は届かない高さにまとめる
部屋の窓にブラインドやロールカーテンを取り付けている家庭では、上げ下げするための紐が赤ちゃんの首に絡まってしまうと非常に危険です。紐は赤ちゃんの手の届かない高さにまとめるようにしましょう。
一定以上の重さが加わると紐のつなぎ目が外れるタイプや、紐を使わずに上げ下げできるタイプもあるので、これから取り付ける場合は検討してみてくださいね。
赤ちゃんの成長にあわせて部屋づくりをしよう
赤ちゃんは0歳の1年間でできることや興味が大きく変わるため、届かないと思っていたところに手が届くようになったり、ママやパパが予測できない行動を取ったりすることも多くなります。
成長を温かく見守りながら、赤ちゃんとママ・パパが快適に安心して過ごせる部屋づくりができるといいですね。