子育てをするようになってから、疲れやすくなったと感じているママは多いのではないでしょうか?急に疲れが襲ってきて体がぐったりしてしまったり、何となく気持ちがすっきりしない、すぐにイライラしてしまうといった精神的な疲れが出たりすることもありますよね。今回は、「育児に疲れた」と感じるときの原因や症状、対処法をご紹介します。
育児疲れとは?誰もが感じるもの?
出産前は、子育ても家事も上手にこなして、赤ちゃんと元気に楽しく過ごすことを想像していたママも多いですよね。
でも、いざ赤ちゃんが生まれると、朝から晩まで授乳やおむつ替えに追われ、家事は思うように手がまわらず、寝不足で常に疲れが溜まっている…というのが現実。
時期や頻度、症状に個人差はあるものの、「育児疲れ」は、ほとんどのママが感じるものです。赤ちゃんが生後3ヶ月頃がピークの人もいれば、2歳半を過ぎた頃から疲れを感じ始めた、4歳頃まで続いた、という人もいます。
育児に疲れたと感じる原因は?
育児中に疲れを感じるのには、下記のような原因が考えられます。
ホルモンバランスの変化
産後しばらくは、体が妊娠前の状態に戻ろうとしてホルモンバランスが変化するため、体調や気持ちが不安定になります。そこに、慣れない赤ちゃんのお世話が加わり、体も心も疲れを感じやすくなってしまいます。
寝不足
赤ちゃんが0歳の間は、夜中の授乳やおむつ替えで、まとまった睡眠がなかなか取れません。また、生後6ヶ月頃から夜泣きが始まる赤ちゃんもいます。寝不足が続いて体力が奪われると、ちょっとしたことで疲れを感じやすくなります。
ストレス
育児中のストレスも疲れの原因となります。赤ちゃんの発育・成長の不安や、教育やしつけについての悩みなど、子育てをしていると何かとストレスを感じやすいものです。
また、周囲から「こうしたほうがいい」「これはよくない」など、育児に関する意見を押し付けられてプレッシャーを感じることも。ストレスが溜まると精神的にも肉体的にも疲れてしまいます。
協力者がいない
旦那さんが育児に協力的でなかったり、両親や義両親に頼れなかったりすると、子育ても家事もすべて一人で行わなくてはいけません。子供のために自分が頑張らなくてはと無理をすると、疲労が溜まってしまいます。
体力が奪われる
子供が成長するにつれて、どんどん体力が必要になります。生後6ヶ月頃までは楽に抱っこできた赤ちゃんも、1歳近くなるとぐっと重くなり、抱っこしたときに肩や腰に負担がかかるようになります。
2歳を過ぎて元気に走り回るようになると、ママは追いかけるだけで精一杯。育児は想像以上に体力を使うものです。
このように、子供の月齢・年齢や子育て環境によって育児疲れの原因は様々です。
育児疲れの症状は?
ひとくちに「疲れ」といっても、その感じ方の度合いは人によって違います。気づかないうちに疲れが溜まっていて、急に体調を崩し、そこで初めて育児疲れだとわかるケースもあります。
一般的に、肉体的な育児疲れでは、体全体の疲労感をはじめ、肩こりや腰の痛み、目の疲れ、頭痛といった症状が現れます。体力が奪われて、育児や家事をするのが億劫に感じることもあるようです。
精神的な疲れは、ちょっとしたことでイライラする、何に対してもやる気が起きない、不安感に襲われる、といった気持ちの症状が出ます。
疲れをそのまま放っておくと、育児ストレスや育児ノイローゼに発展してしまう可能性もあります。子育てに疲れを感じたときは、早めに解消することが大切です。
子育てに疲れたらどうしたらいいの?
育児疲れを感じたときは、まずパパや家族、友人に相談しましょう。「子育てに疲れた」と言い出すのは気がひけるという人もいるかもしれませんが、ママであれば誰もが感じることです。
思っていることや感じていることを素直に話すだけで、気持ちが楽になることもありますよ。
助産師に相談したり、カウンセリングや心療内科などを受診したりするのも一つの方法です。
育児疲れの解消法は?
子育てに疲れたと感じたら、なるべく早く解消法を見つけることが大切です。ここでは、育児疲れの具体的な解消法をご紹介します。
同じ境遇の仲間と共感しあう
前述の通り、子育ての疲れを解消するには、まず悩みや不安を思う存分吐き出して共感してもらうことが重要です。ママ友や子育て経験のある先輩に相談してみましょう。
一緒にランチに行ったり、子育て支援施設に出向いておしゃべりしたりするだけで気持ちが楽になることもありますよ。また、子育てがテーマの本や漫画を読んだりするのもおすすめです。
パパや家族に頼る
子育ての先輩であり、かつ気を遣うことのない実母や兄弟姉妹は、なにより気楽なものですよね。実家に帰省して直接話したり、メールや電話で思いを聞いてもらったりしましょう。
パパに1日の出来事を細かく話してみるのもおすすめ。育児への理解を深める良いきっかけにもなり、夫婦のコミュニケーションを円滑に保つためにも重要な時間です。
体を動かしてリフレッシュする
体を動かして汗をかき、程よい疲れを感じることで育児の疲れや悩みが解消することもあります。睡眠の質も良くなるため、心も体もすっきりしますよ。
子供と一緒に参加できるヨガなどのレッスンに参加したり、大人も楽しめるテーマパークに出かけたりするのもいいですね。
一人の時間を確保する
子育てに疲れたときの最大のリフレッシュ方法は、ママ一人の自由時間を作ることです。ずっと行けなかった美容院、買い物、マッサージ、ドライブ、映画、ランチなど、パパや祖父母、託児所や保育園の一時保育に子供を預けて、ずっとしたかったことや、好きなことをしてみましょう。
「預け先がない」「人に預けるのは心配」という場合は、寝かしつけの後にゆっくりお風呂に浸かったり、好きな雑誌や本を読んだりするだけでも気分が変わるはずです。上手に自分時間を見つけて、思いっきり満喫してみましょう。
子育てに疲れるのは頑張っている証拠
「子育てに疲れた」と感じるのは、一生懸命、育児に取り組んでいる証拠です。我が子のために頑張っているからこそ、疲れが溜まるものです。
育児に疲れたと感じたら、積極的にリフレッシュすることを心がけましょう。一人の時間や趣味に集中する時間を確保して、リフレッシュすることで、これからも笑顔で育児ができるのであれば、子供にうしろめたさを感じる必要はありません。
育児疲れと上手に付き合っていきながら、楽しく子育てができるといいですね。