一時保育とは?どんな理由で預けられるの?申し込み方法や料金は?

毎日預ける保育園とは違い、単発で子どもを預けることができる「一時保育」。利用してみたいけど、「どんな理由で預けられるの?」「予約はどうしたらいいの?」など疑問に思っているママ・パパも多いのではないでしょうか。

今回は、一時保育とは具体的にどういうものなのか、利用するための条件や申し込み方法、料金などについてご説明します。

一時保育とは?

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「一時保育」とは、時間単位や1日単位で利用できる保育サービスです。

「一時預かり」「短期保育」とも呼ばれ、保育園や幼稚園に通っていない未就学児を預けることができます。施設によって、生後2ヶ月から預かってくれるところもあれば、1歳児以上、2歳児以上など対象年齢を設けているところもあります。

一時保育は、基本的には毎日のように子どもを預けることはできません。利用する理由によって、週3回まで、月7回までなど、預けられる日数に上限があるところがほとんどです。

一時保育はどこで行われているの?

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一時保育は、主に以下のような場所で行われています。

● 認可保育園
● 認可外保育園
● 認定こども園
● 子育て支援センター
● NPO法人や民間企業による施設

認可保育園の一時保育は、その園を運営統括する市区町村に住んでいる家庭を対象としています。また、通常保育の定員に空き枠があったときにのみに受け入れている場合と、通常保育の空き枠に関係なく一時保育専用のクラスを設けている場合があります。

認可外保育園や認定こども園、民間企業などによる一時保育は、近隣の家庭だけを対象にしているところもあれば、住んでいる場所に関係なく預かってくれるところもあります。

一時保育の種類は?どんな理由で利用できるの?

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一時保育は、利用する理由によって大きく3種類あります。

非定型保育

●利用の理由:保護者の仕事・就学・通院・介護などで、家庭での保育が難しい日が定期的にある場合
●利用限度日数:週に平均3日まで

緊急保育

●利用の理由:保護者の病気・入院・出産、冠婚葬祭や学校行事への参加などで、緊急・一時的に保育が必要となった場合
●利用限度日数:一つの理由ごとに連続して14日以内

リフレッシュ保育

●利用の理由:保護者がリフレッシュしたり美容院へ行ったりする場合
●利用限度日数:月に3〜7日まで

施設によっては、理由を問わずに利用できるところや、非定型保育の理由がある家庭のみ受け入れているところもあります。

利用限度日数は一般的な例なので、詳しくは利用する施設に確認してくださいね。

一時保育の預かり時間は?休日も利用できる?

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一時保育の預かり時間は、、1~2時間単位で、1日最大8時間まで、または6時間まで、といったように施設によって異なります

また、半日(例:9〜13時/13〜17時)または1日(例:9〜17時)のどちらかを選ぶところもあります。

認可保育園の一時保育は、保育園の開園日(日曜、祝日、年末年始以外)に利用できます。認可外保育園や民間企業などの一時保育では、休日でも利用できるところもあります。

一時保育の申し込み方法は?

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多くの施設では、初回利用の前に登録が必要です。登録時に面談をして、子どもの健康状態の確認をしたり利用方法の詳しい説明が行われたりすることもあります。

登録が完了すると、利用したい日の予約ができます。

予約方法は、「利用希望日の1ヶ月前の朝10時に電話をする」「毎月15日に翌月の希望日程をメールで送って施設側が調整する」「ウェブサイトから空いている日時を選ぶ」など施設によってさまざまです。

待機児童が多い地域や人気の施設では競争率が高いため、希望日時に利用できないことも。一方で、定員に空きがあれば、前日や当日に予約できる場合もあります。

一時保育の利用料金は?

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一時保育の利用料金は施設によって異なりますが、基本的には、トータルの預かり時間によって決まります。

2時間単位で料金が設定されているところもあれば、4時間以内なら●●円、4~8時間は●●円と一律で決められているところもあります。

認可保育園の一時保育では、地域によって差はあるものの、1時間400~600円、1日2,000~4,000円ほどです。

認可外保育園や民間企業などが行っている一時保育の利用料金は、1時間1,500~3,000円、1日6,000~10,000円ほどで、基本的に認可保育園よりも高額の設定です。

別途、昼食代やおやつ代がかかることもあるので、事前に確認しておきましょう。

なお、保護者の仕事や生活の状況によって「保育の必要性の認定」を受けると、子どもが3〜5歳の家庭は月額37,000円まで、0〜2歳の住民税非課税世帯は月額42,000円まで利用料が無償となります(※1)。

利用時には通常料金を支払い、後日、無償化上限額の範囲内で利用料が還付されることがほとんどです。詳しくは施設や役所に確認してください。

一時保育での過ごし方は?

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一時保育では、1日のプログラムが決められています。下記に、9:00~17:00まで預けた場合の過ごし方の例をご紹介します。

一時保育での過ごし方の例

9:00 登園
9:30 室内遊び
10:30 外遊び・散歩
11:30 昼食
12:30 昼寝
14:30 起床
15:00 おやつ
15:30 外遊び
16:30 室内遊び
17:00 お迎え

子どもの年齢や預ける時間によって、プログラムは変わります。事前にどんなことをして過ごすのか園に確認しておくと安心ですね。

一時保育を上手に活用しよう

子どもにとって、一時保育はママ・パパと離れて過ごす場所なので、慣れるまでは緊張するものです。初めて預ける日は、2時間だけの慣らし保育にしたり、早めに迎えに行ったりと、無理のない範囲でスタートするといいでしょう。

送迎時は保育士さんと密にコミュニケーションをとって、家庭での様子を伝えたり、一時保育でどのように過ごしたかを聞くことも大切です。

持ち物に記名をする、送迎時間を厳守する、体調が悪いときは無理に預けない、といった基本的なルールを守りながら、上手に利用していけるといいですね。

※参考文献を表示する

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