赤ちゃんが体調不良のとき、経口補水液を飲ませていい?注意したいことは?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギ... 監修記事一覧へ

下痢や嘔吐、発熱時の脱水予防や熱中症の予防に経口補水液が有効なのは広く知られていますが、赤ちゃんに飲ませてもいいのか気になりますよね。

そこで今回は、経口補水液は赤ちゃんに飲ませてもいいのか、どんなときに必要なのか、注意点とともに疑問にお答えします。

赤ちゃんに経口補水液を飲ませてもいいの?

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経口補水液は脱水症のための食事療法に用いる飲料で、基本的には赤ちゃんでも飲むことができます。

電解質(食塩)やブドウ糖をバランスよく配合し、下痢や嘔吐、発熱などによる脱水症状を改善するのに有効ですよ。

市販されている経口補水液では、大塚製薬の「オーエスワン®」と、和光堂から小児用の「アクアライト ORS®」も発売されています。

オーエスワン®は、母乳やミルクが飲めていれば赤ちゃんも飲めるとされていますが、医師への相談を推奨しています(※1)。アクアライト ORS®は新生児から飲めるとされていますが、離乳開始前であれば必ず専門家の指導を受けることが必要です。

経口補水液はどんなときに飲ませるの?

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赤ちゃんに経口補水液を飲ませるのは、主にウイルス性の感染性腸炎で下痢や嘔吐、発熱をしたときです。

ただし、下痢、嘔吐、発熱時であっても母乳やミルクが飲めるようであれば飲ませてあげましょう。医師から経口補水液を飲ませる指導があれば加えてあげてください。

下痢、嘔吐、発熱時は、赤ちゃんが水分不足になりやすい状態です。水分とともにナトリウムなどの電解質を失うと脱水症状になりやすいので、水分補給が必要になります。

経口補水液は塩分が多めなので、しょっぱく感じて飲みにくい場合はゼリータイプが比較的飲みやすいかもしれません(※2)。

赤ちゃんに経口補水液をのませる時の注意点

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オーエスワン®、アクアライト ORS®のいずれの経口補水液も、脱水症の食事療法として医師から指示された場合に飲ませましょう。

下痢、嘔吐が続いている場合は、一度にたくさん飲ませてしまうと吐いてしまうため、スプーンやスポイトなどで少しずつ繰り返し飲ませてみてください。

目安の量はありますが、医師や薬剤師などの指示に従って飲むことが重要です。熱中症予防の場合も同じく、医師に相談の上使用してください。

赤ちゃんに飲ませる場合の目安量

「 オーエスワン®」「アクアライト ORS®」の1日あたりの目安量は、以下の通りです。

● オーエスワン®:1日当たりの目安量は、乳児の体重1kg当たり30〜50ml(※1)。
例えば5kgの赤ちゃんであれば1日の目安量は、150〜250mlです。
● アクアライト ORS®:1日当たりの目安量は、100~400ml(※3)。

経口補水液とイオンドリンクの違いは?

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経口補水液とイオンドリンク(スポーツドリンク)はどちらも水分やナトリウムを効果的に補給できる飲料です。大きな違いは、経口補水液はイオンドリンクと比べてナトリウム(塩分)が多く、イオンドリンクは経口補水液と比べて糖分が多いこと。

経口補水液の成分は体液に近く、体への浸透率が高いのが特徴です。大量に汗をかいたときや嘔吐・下痢・発熱時などにのときは水分や塩分を素早く補給する必要があるため、経口補水液が有効です。

一方、イオンドリンク(スポーツドリンク)は、糖分が多く含まれているため疲労回復にも効果的です。普段の適度な運動で汗をかいたときなどにはイオンドリンクが向いています。

ただし、イオンドリンクを飲ませすぎると食欲が落ちることがあるため、日常的に飲まないほうがいいでしょう。また、イオンドリンクは糖分がやや多めなので、習慣化してしまうと虫歯になりやすいと考えられます(※4)。

経口補水液とイオンドリンク(スポーツドリンク)は、状況に合わせて使い分けましょう。

赤ちゃんの下痢や嘔吐に備えて経口補水液を常備しよう

経口補水液は熱中症予防や下痢・嘔吐・発熱で失われた水分を取り込むすぐれた飲料。体調が悪くなってから慌てて準備しなくて済むように常備しておくと安心ですね。

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