赤ちゃんが咳をする原因は?生後2・3・4・5ヶ月への対処法は?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

生まれたばかりの赤ちゃんが小さい身体で咳をしていると、つらそうで心配になりますよね。生後5~6ヶ月くらいまではママの免疫が引き継がれているはずなのに、何かの病気になったのではと不安になることもあるでしょう。今回は、生後2・3・4・5ヶ月の赤ちゃんが咳をしたときの原因や対処法、病院を受診するタイミングについてご説明します。

生後2・3・4・5ヶ月の赤ちゃんの咳は病気のサイン?

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生まれてから半年くらいまでは、赤ちゃんの体はママから受け継いだ免疫によって守られています。そのため、生後間もない赤ちゃんが風邪や感染症にかかることはほとんどありません。ただ、ママの免疫があれば絶対大丈夫というわけでもありません。

そもそもママからは免疫を受け継げない細菌やウイルスもあり、免疫があっても感染してしまうことは十分にあります。もし生後6ヶ月頃までに赤ちゃんが咳をして、ミルク・母乳が飲めない、発熱があるときは、何かの病気が隠れていると考えてください。

そこでここからは、赤ちゃんが咳をする原因別に、症状、対処法、病院へ行く目安をご説明します。

赤ちゃんの咳の原因1. 風邪

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よくあるウイルスに感染して風邪を引いた可能性が考えられます。鼻水や鼻づまりを伴うことが多く、ゴホッゴホッと湿った咳をします。状態が悪化せず風邪と思われる場合は、すぐに病院へ行くよりも、外出を控えて自宅で安静に過ごして様子を見ましょう。

免疫力が落ちている状態で病院に行くと、病院に来ている他の患者さんから別のウイルスをもらってしまう可能性があります。

ただし、咳が激しくなり、38度を超える高熱が出てぐったりしているといった場合には、小児科を受診しましょう。

赤ちゃんの咳の原因2. RSウイルス感染症

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RSウイルス感染症は、大人がかかると普通の風邪のような症状しか現れないものの、生後6ヶ月未満の赤ちゃんがかかると重症化しやすい傾向があります。

細気管支炎や肺炎になることもあり、咳だけでなく呼吸もつらくなることで体力が低下しやすくなるため、入院して酸素吸入や点滴を行うこともある病気です。

RSウイルスにはママから受け継いだ抗体が役に立たないため、赤ちゃんにとっては特に注意が必要な病気です(※1)。咳だけでなく「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」という呼吸音が聞こえたら、早めに小児科を受診してください。

赤ちゃんの咳の原因3. 喘息性気管支炎(乳児喘息)

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確率は低いものの、赤ちゃんも気管支が過敏になると乳児喘息を発症します。発熱や鼻づまりなどが見られず、コンコンと乾いた咳をします。

RSウイルス感染症と同様に、呼吸時にゼイゼイ、ヒューヒューといった音(喘鳴)があるのが特徴です。乾いた咳をしているようなら、赤ちゃんの胸に耳を当てて呼吸音を聞いてみましょう。

喘息を繰り返した場合には乳児気管支喘息と診断され、長期的な治療が必要になります。かかりつけの小児科で相談して、必要があれば専門の病院を紹介してもらいましょう。

赤ちゃんの咳の原因4. クループ症候群

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クループ症候群とは、声帯やのどの周辺に炎症を起こす病気です。気道が狭く、組織自体が未熟な小さい赤ちゃんほどかかりやすく、ケンケンという犬が吠えるような声で咳をするのが特徴です。

ひどくなると呼吸困難を引き起こす危険な病気なので、赤ちゃんが変な咳をしているなと感じたらすぐに病院を受診しましょう。症状が重いと入院治療が必要になることもあります。クループ症候群は、気圧や気温が低下する夜間に多くみられる傾向があります。

赤ちゃんの咳の原因5. 百日咳

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百日咳は感染症のひとつで、咳が長引くという特徴があります。肺炎などと合併して、乳幼児は激しい咳で呼吸が止まってしまうような症状も現れます。

一回の咳で何度も立て続けに咳き込み顔を赤くする、咳の間で「ヒュー」と大きく吸い込む、といった症状があれば、病院を受診しておきましょう。

百日咳の予防として生後3ヶ月から四種混合ワクチン(百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオ)が受けられるので、赤ちゃんのためにも忘れずに接種してください。

赤ちゃんの咳で救急外来に行く目安は?

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日中であれば、開いている病院も多いので安心ですが、夜中に咳がひどくなったときは、夜間救急に行くべきなのか迷うこともありますよね。赤ちゃんに次のような症状が見られたら、夜間救急外来を行っている病院に電話で相談して、診察を検討するなどしましょう。

● 喘鳴のある発作(ゼーゼー、ヒューヒューなど)が聞こえる
● 犬の遠吠えのような異常な咳(ケンケンなど)が出ている
● 肋骨の間や鎖骨が呼吸のたびに凹む
● 明らかに全身を使って呼吸をする(呼吸困難)
● 酸素不足で顔面が蒼白になっている
● ぐったりして意識障害が見られる

赤ちゃんの咳に咳止めシロップは使える?

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赤ちゃんが苦しそうな咳をしていると、咳止めシロップなどの薬で症状を和らげてあげたいと思いますよね。しかし、咳を止めてしまうとウイルスの排除がうまくいかず、かえって症状を悪化させてしまうことがあります。

そのため、咳だけでほかに異変がないときには、咳止めシロップは使わずに、様子を見るようにしましょう。

生後2・3・4・5ヶ月の赤ちゃんの咳は注意しよう!

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生後間もない赤ちゃんの咳は、なんらかの病気のサインです。心配になってしまいますが、慌てずに咳の様子を観察しましょう。

問題がない場合がほとんどですが、なかには命の危険がある病気が隠れていることもあります。大人から見ても激しい咳や呼吸困難などの症状があれば、すぐに病院を受診しましょう。赤ちゃんのサインにいち早く気づいて、対処してあげてくださいね。

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