赤ちゃんがハイハイやつかまり立ちをしていると、「次は歩くのが楽しみね」「赤ちゃんが歩きだすと大変よ」と言われたことがあるママやパパは多いのではないでしょうか。初めての育児の場合、赤ちゃんが支えなしで歩けるようになるのはいつからなのか、練習は必要なのか、わからないことだらけですよね。そこで今回は、赤ちゃんが歩き始めるのはいつからなのか、立つ時期や歩き始めるための練習法についてご説明します。
赤ちゃんが歩くまでの段階は?立つ時期は?
赤ちゃんが、安定して歩けるようになるまでには段階があります。
赤ちゃんは全身に筋肉がついてくるとハイハイを始め、早いと生後7ヶ月頃からつかまり立ちをするようになります。
そして、生後8ヶ月頃から、テーブルやママの肩などを支えに、赤ちゃんは伝い歩きを始めます。
しかし、つかまり立ちや伝い歩きといった赤ちゃんの成長には個人差があります。
次のステップに進まずに、つかまり立ちを生後10ヶ月過ぎくらいまで、伝い歩きを1歳過ぎまでしている赤ちゃんも珍しくありませんよ。
つかまり立ちや伝い歩きなどが進むと、赤ちゃんはやっと支えなしで1人で立つことができるようになります。
そこから赤ちゃんの力だけで1歩踏み出すことができれば、歩く準備ができたできた証拠です。
赤ちゃんが歩くのはいつから?
赤ちゃんが歩き始めるのは、だいたい1歳前後が平均的な時期です。
ただ、赤ちゃんの体の大きさや体重、成長の度合いなどによって歩き始めるタイミングには個人差があります。
早い赤ちゃんだと生後8~9ヶ月頃、ゆっくりめの赤ちゃんだと1歳半頃に歩き始めます(※1)。
体重が軽ければ歩くのが早く、重ければ遅いという説や、上の子がいると刺激を受けて早く歩き始めるという説もあります。しかし、赤ちゃんが歩き始めるのは、体のバランス・足腰の筋肉・骨がしっかり発達し、赤ちゃん自身が歩ける状態になることが必要です。
周りの赤ちゃんが歩き出すと焦ってしまうかもしれませんが、比べるのではなく「うちの子のペース」と思って、赤ちゃんの成長を見守るようにしましょう。
1歳までにつかまり立ちや伝い歩きができていれば、多くの赤ちゃんは1歳半までには歩けるようになるのが一般的です。
赤ちゃんが歩く時期が遅いときは?
赤ちゃんが歩き始める時期には個人差が大きいので、1歳半までは様子を見ても問題ありません。
赤ちゃんが歩き始めるタイミングが遅いと感じると、ママは歩く練習をさせようかと思うこともあるかもしれませんね。
しかし、赤ちゃんが歩き始めるのが遅いと感じても、基本的には歩くための過剰な練習は必要ありません。
昔は歩行器で赤ちゃんに歩く練習をさせる方法が主流でしたが、近年は、歩行器は赤ちゃんの筋肉の発達に良くないという意見もあります。
赤ちゃんが歩き始めるための練習法は?
赤ちゃんがなかなか歩き始めないときは、練習というより、日々の生活の中で自然に歩き出せるような遊びをしてあげましょう。
もしかすると、体の基礎はできているのに、歩き出すきっかけがないだけかもしれません。
以下に、遊びながら歩く練習ができる方法をまとめたので、参考にしてみてくださいね。
足腰を鍛え・バランス感覚を養う遊び方
● 低いテーブルなど、家の中のもので赤ちゃんに伝い歩きをさせてみる
● 赤ちゃんが伝い歩きができるようになったら、カタカタと音がなる手押し車のおもちゃを使って、前に進む練習をする
● 赤ちゃんが自立している状態でママが前に立ち、「こっちだよー」とおもちゃなどを見せて1歩踏み出すように促す
● 座った状態から、つかまり立ち・ひとり立ちを赤ちゃんに促し、繰り返し練習する
赤ちゃんが歩き始めたときの注意点は?
赤ちゃんが歩いている姿を見たいあまりに、焦ってしまうママやパパもいるかもしれませんね。しかし、赤ちゃんが立ったまま、なかなか1歩を踏み出さなくても、焦らずに見守りましょう。
ここでは、赤ちゃんが歩き始めたときの注意点についてご説明します。
赤ちゃんの体に負担をかけない
赤ちゃんが歩き始めた頃は、長時間歩いたり、一人で立ち続けたりすることはできません。無理な練習をさせて、赤ちゃんの体に負担がかからないようにしましょう。
もしママやパパに両手を伸ばして赤ちゃんが泣いているときは、手を差し伸べてあげてくださいね。「練習だから」と歩くことを無理強いすると、歩くことに嫌なイメージを抱き、赤ちゃんが歩く意欲をなくしてしまうこともあります。
足さばきの良いボトムスを
赤ちゃんに歩く練習をさせるときは、服装に気をつけてあげましょう。ワイドタイプのズボンは歩くときに引っかかりやすく、スカートは転んだときに怪我をすることもあります。
赤ちゃんに歩く練習をさせるときはは、動きやすいスパッツや細身のズボンがおすすめですよ。
靴下は滑りにくいものを
室内で赤ちゃんに歩く練習をさせるときは、滑らないように素足で行うのがおすすめです。冬場で寒いときなどは、滑り止めが着いた靴下やタイツを選んであげると良いですね。
赤ちゃんが歩く環境を作り、成長をサポートしよう
赤ちゃんの成長スピードは様々で、ゆっくりに感じることがあったり、逆にできないと思っていたことが翌日に急にできるようになることも多々あります。
赤ちゃんが歩くときも同様なので、歩きやすい環境を作り、成長をサポートしてあげましょう。
床にあるものは移動し、家具の角にクッションをつけるなど、赤ちゃんが安心して歩く練習ができる環境を整えてあげることが大切ですよ。
室内で歩けるようになってきたら、次は外で歩く練習が始まります。赤ちゃんと一緒に、ファーストシューズを買いにいくのも良いですね。