排卵日にイライラする!食欲不振や情緒不安定を解消する対策は?

「今日は食欲がないし何だかイライラすると思ったら排卵日が近かった…。」そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。排卵日の前後はホルモンバランスが崩れて情緒不安定になりがちです。今回は排卵日前後のイライラについて、原因や症状、情緒不安定を解消するための対策などをご紹介します。

排卵日前後のホルモンバランスは?

【740px】女性ホルモン 基礎体温表

女性の体内では、妊娠・出産に備えて女性ホルモンが分泌されています。「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンの分泌量が増減することによって、25~38日の生理周期が作り出されています。

生理周期は「卵胞期」「排卵期」「黄体期」「月経期」の4つの期間に分かれます。卵胞期はエストロゲンの分泌量が徐々に増え、ピークを迎えると「排卵」が起こります。排卵後は黄体期に移行し、今度はプロゲステロンが多量に分泌されるようになります。

妊娠が成立しないと、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が減り、不要になった子宮内膜がはがれ落ちて体外に排出されます。これが「生理(月経)」です。

このように、排卵日前後は2つの女性ホルモンの分泌バランスが変動するため、女性の体調が変わりやすいと考えられています。

排卵日前後にイライラする原因は?

イライラ カップル

排卵日前後のイライラの程度には個人差があり、その原因が完全に解明されているわけではありません。一般的には、次の3つのことが主な原因だと考えられています(※1,2)。

女性ホルモンの急激な増減

先ほど説明したとおり、排卵日前後は2つの女性ホルモンの分泌量が急激に増減します。体がホルモンバランスの入れ替わりに対応しきれないと、心身が不安定になると考えられています。

セロトニンの分泌異常

排卵後にエストロゲンの分泌量が減ると、神経伝達物質である「セロトニン」の脳内の働きが低下します。

セロトニンには精神を安定させる作用があるため、うまく働かなくなると感情のコントロールが難しくなったり、うつやマイナス思考に陥りやすくなったりするといわれています(※3)。

排卵日前後のイライラなど精神的な症状は?

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排卵日前後には次に挙げるような精神的な症状が見られることもあります(※2)。

排卵日前後の精神的な症状の例

● 情緒不安定で涙もろくなる

● 気力がなくなる

● 理由がないのに憂うつになる

● 些細なことでひどく落ち込む

● イライラする

● 悲観的や否定的になる

● 家族や友人、恋人とぶつかりやすくなる

● 感情的になったり暴言を吐いたりする

● 判断力や集中力が低下する

また、排卵後から特に生理前に、心理的トラブルが見られる場合、「PMS(月経前症候群)」や「PMDD(月経前不快気分障害)」と診断されることもあります。

PMS(月経前症候群)

PMSの症状は、生理の1週間前から生理開始前までに最も強く現れる人が多いですが、排卵直後から症状が見られるケースもあります。

頭痛や腰痛といった身体的トラブルのほか、イライラしたり涙もろくなったりするなど心理トラブルが起こる人もいます。PMSは、生理が始まると症状がぴたりと治まるか、軽快していくのが特徴です。

PMDD(月経前不快気分障害)

PMDDは、簡単にいうとPMSの精神的な症状が強く現れたものです。症状には個人差がありますが、PMSよりもイライラの度合いが強く、うつ的傾向が強くなります。

日常生活が送れないほど深刻な状態になることもありますが、PMSと同じく、生理が始まると症状は軽快します。

排卵日前後は食欲も変化する?

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排卵日前後は精神的な症状だけでなく、様々な体調の変化も現れます。頭痛や吐き気をはじめ、食欲不振に悩まされる人も多くいます。

食欲に影響があるのは、排卵日前後のホルモンバランスの変化によって、胃腸の機能が低下したり乱れたりすることが考えられます。排卵痛の痛みによって食欲がなくなることもあります。

また、排卵日前後の精神的なイライラからストレスが溜まり、食欲が増加する人もいます。

排卵日前後のイライラ対策は?食欲不振はどうしたらいい?

運動

排卵日前後のイライラに対しては、はっきりとした原因が分からないので対症療法が基本になります。できるだけ精神的な緊張をほぐすことが脳の視床下部や下垂体の働きをよくすることにもつながりますよ。

マッサージを受ける

緊張などで張りやすくなる背中から腰にかけての筋肉を優しくマッサージすると、体の硬さが取れてリラックスできます。

入浴する

ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることで血行が良くなり、ゆったりと心が落ち着きます。

軽い運動をする

身体を動かすと自律神経が整いやすくなります。ヨガやストレッチなど、軽く体を動かすことを習慣づけましょう。太陽の下で行うウォーキングや軽いジョギングもおすすめですよ。

栄養があるものを食べられるだけ食べる

食欲がないときは無理に食べる必要はありませんが、できるだけ栄養があるものを食べましょう。イライラや情緒不安定を解消してくれるカルシウムやマグネシウムを積極的に摂るようにできるといいですね。

つい甘いものを食べたくなってしまうかもしれませんが、血糖値が急激に上がるとインスリンの分泌量が増えてホルモンバランスが乱れる原因になるので、食べすぎに注意しましょう。

排卵日前後のイライラと上手に付き合おう

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排卵日前後で情緒不安定になりイライラしてしまうことは、女性特有の生理現象です。毎月、排卵日の前後にイライラするとストレスが溜まるかもしれませんが、女性ホルモンの影響ということを理解して、怒りっぽくなったり無気力になったりしてしまう自分を必要以上に責めないようにしてくださいね。

仕方のないことだと割り切って、排卵日前後は無理をせずゆったりとした気持ちで過ごせるといいですね。

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