排卵検査薬の使い方や見方、精度は?陰性でも妊娠する?

妊娠するためには、排卵日をできるだけ正確に予測することが大切です。排卵日を予測する方法には、基礎体温表やオギノ式、福さん式などがありますが、「排卵検査薬」を使うと精度高く予測ができます。今回は、排卵検査薬の使い方や精度、陽性・陰性の見方、使うときの注意点をご説明します。

排卵検査薬とは?精度は?

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「排卵検査薬」は、排卵日の兆候を予測するためのスティック状の検査薬です。生理周期が28日の人の場合、次の生理開始予定日の17日前から使い始め、一般的に、最初に陽性反応が現れた約40時間以内に排卵が起こるといわれています(※1)。

排卵検査薬は第1類医薬品に分類されており、医師からの処方はもちろん、薬剤師のいる薬局やドラッグストアでも入手できます。またインターネット通販でも、使用者の状態や説明内容を確認すれば購入することができます。

排卵検査薬の仕組みは?LHサージとは?

排卵検査薬は、尿中に含まれる「LH(黄体形成ホルモン)」に反応します。LHは常に分泌していますが、排卵直前は分泌量が急増し、「LHサージ」と呼ばれる現象が起こります(※2)。

LHサージの開始から約40時間、ピークから約16時間で排卵が起こるため、排卵検査薬でLHサージをとらえることで、排卵を予測することができます。

排卵検査薬の精度は?

排卵検査薬の精度について、はっきりとした研究報告やデータは今のところありません。しかし、正しく使用することがより高い精度での判定につながるので、使用上の注意をよく守ることが大切です。

排卵検査薬の使い方は?判定までの時間は?

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排卵検査薬を購入したら、生理周期が28日の人の場合、次回の生理開始予定日の17日前から1日1回検査をします。陽性反応を見逃さないために、その期間は毎日ほぼ同じ時間に検査することが大切です。

排卵検査薬の使い方

1. 排卵検査薬を開封し、採尿部のキャップを外して直接尿をかける
2. 採尿部にキャップをして、平らなところに置く
3. 指定された時間が経過したら、判定窓のラインを確認する

メーカーによって違いがありますが、尿をかける秒数は2~5秒、判定が出るまでの時間は3~5分です。使用前に必ず説明書を呼んで、時間を確認してください。

LHサージはいつ起こるかわからないので、排卵が近くなったら朝と夕の2回検査すると、より正確に調べることができます。

排卵検査薬の使い方 参考動画


出典: jp.rohto.com

排卵検査薬の見方は?陰性・陽性はどうやってわかる?

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陰性の場合

● 判定ラインに線が現れないとき(1)
● 判定ラインが基準ラインより薄いとき(2)

陽性の場合

● 判定と基準ラインが同等の濃さのとき(3)
● 判定ラインが基準ラインより濃いとき(4)

排卵検査薬の結果は、判定窓の「判定ライン」と「基準ライン」と呼ばれる2本の線を見分けることで判定します。メーカーによっては、「テストライン」・「コントロールライン」と呼ばれることもあります。

排卵検査薬で陽性反応がでたらどうする?

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卵子の寿命は約24時間、精子の寿命は約3日といわれているので、最も妊娠しやすいのは、排卵日の2日前からの3日間ということになります(※3)。

検査期間中に初めて陽性反応が出たら約40時間以内に排卵が起こるため、できるだけ早く性交渉をもつことがポイントです。

ただし、検査初日から陽性反応が出たときは、すでに排卵された可能性もあります。すぐに性交渉をすることで妊娠できる可能性はありますが、タイミングによってはチャンスを逃してしまうことも。

排卵の時期をできるだけ明確にするためにも、継続的に使用するようにしましょう。

排卵検査薬の使い方で注意することは?

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排卵検査薬は、体の状態や外的な影響を受けて検査結果が変わりやすいため、一般的な使用上の注意点として以下のことに気をつけましょう。

排卵検査薬の使用上の注意点

● 次回の生理予定日17日前から使用する
(生理周期が短い・長い場合は、医師や薬剤師に使用開始日を相談してください)
● 毎日ほぼ同じ時間帯に検査する
● 直射日光・湿気を避け、1~30℃以内で保管する
● 使用する直前に開封する
● 使用期限を過ぎた検査薬は使用しない

メーカーや商品によって使用上の注意点が異なるため、説明書を必ず確認しましょう。

排卵検査薬を使って6周期ほど排卵日を予測し性交渉を行ったのに妊娠しない場合は、排卵以外の問題がある可能性があります。できるだけ早くパートナーと一緒に産婦人科を受診することをおすすめします。

排卵検査薬で陰性が続くときは?

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排卵検査薬の結果は100%ではないので、排卵検査薬で陰性反応が続いているのに、基礎体温が高温期に入った場合は、排卵していることもあります。

ただし、排卵検査薬での検査期間中、ずっと陰性が続くときは、体質的にLHの濃度が低い、無排卵、生理周期が整っていないなどの問題が考えられます。

どちらにせよ陰性が続く場合は、病院を受診して排卵しているかどうか確認すると安心です。

排卵検査薬で陽性が続くときは?

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一方で、検査期間中に陽性が長く続く場合は、妊娠や不妊治療のための薬剤投与の影響が考えられます。また、内分泌障害や閉経期の可能性もあります。

できるだけ早く、医師に相談してください。

排卵検査薬で排卵日予測の精度を高めよう

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排卵検査薬には様々な種類があるので、自分にあったものを選ぶようにしましょう。最近は、デジタルタイプの検査薬も人気です。

排卵検査薬を使用するときは、日々の検査結果をメモしたり写真に残したりすると変化がわかりやすく、陽性反応を判断しやすくなりますよ。

できるだけ早く妊娠したいと望んでいるのであれば、排卵検査薬とあわせて基礎体温も毎日計測すると、より排卵日予測の精度を高めることができます。排卵検査薬を上手に使用して、妊娠する確率を高めていけるといいですね。

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