出産予定日が近づいたり過ぎたりしても陣痛が来る気配がないと、不安に感じることがありますよね。ツボ押しで促す方法を試してみたいと思っている妊婦さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、陣痛を早める効果が期待できる「三陰交(さんいんこう)」と「太衝(たいしょう)」というツボについて、場所や押し方、注意点をご紹介します。
陣痛を促進するツボとは?
陣痛を促すには、ウォーキングやスクワットといった運動や、子宮収縮の促進作用があるアロマを嗅ぐといった方法が有名ですが、「ツボ押し」も効果が期待できる方法です。
人間の体にはたくさんのツボがあり、そのなかには臓器に作用してホルモンの分泌に影響を与えるものもあります。
陣痛を促進する効果が期待できるツボは、「三陰交」と「太衝」の2つが代表的です。効果には個人差がありますが、
次からは、三陰交と太衝について、それぞれどの場所にあり、どのように押せば効果があるのかをご説明します。
陣痛を促すツボ 1. 三陰交
三陰交は、陣痛を早めるだけでなく、安産にも効果があるといわれます。また、女性の体の悩みに有効なツボで、冷え性や生理痛、生理不順、更年期障害にも効果があります。産後も定期的に刺激しておくと体の回復が早まることがありますよ。
「三陰交」の見つけ方は?
三陰交は、足の内側にあるツボです。内側のくるぶしの頂点から自分の指幅4本分上がったところの、すねの骨のすぐ横にあります。
「三陰交」の押し方は?
3~5秒かけて、息を吐きながらゆっくり軽く押してみましょう。
三陰交は体への影響が大きいので、産院の医師や助産師に確認してからツボ押しするようにしましょう。行きつけの鍼灸院があれば、そこで聞いてもいいですね。
鍼灸師も三陰交を刺激するときには、脈診や舌診、触診を念入りにしてから施術するため、くれぐれも自己判断で強く押し過ぎないようにしましょう。
陣痛を促すツボ 2. 太衝
太衝も陣痛を促す効果があるツボです。冷え性や足の疲れ・むくみ、生理痛、更年期障害などにも効果が期待できるので、場所を覚えておけば、出産後の体調改善に役立ちますね。
「太衝」の見つけ方は?
太衝は、足の甲にあるツボです。親指と人差し指の骨がつながった場所で、くぼみんでいるところが太衝です。左右どちらの足の甲にもあるので、順番に押してみましょう。
「太衝」の押し方は?
手の親指か人差し指を足の親指と人差し指の間に入れて、押してみてください。力の入れ具合は、「痛くて気持ちいい」と感じるくらいで十分です。ツボの場所がわかれば、ほんの少しの力でも気持ちの良い痛みを感じると思います。
陣痛を促進するツボを押すときの注意点は?
妊娠中にツボ押しをするときは、押してもいい時期や押す場所、押し方を医師や助産師、鍼灸師に確認しましょう。正期産に入る前や出産にはまだ早い週数に三陰交や太衝といったツボを押してしまうと、早産につながる可能性もあるので注意が必要です。
ツボを押すときは、3~5秒かけてゆっくり押した後にゆっくり力を抜く、という動作を繰り返しましょう。陣痛を早めたいからといって、力を入れてギュウギュウ押すのはやめましょう。
「痛いけど気持ちいい」と感じられる加減を見つけてください。リラックスした状態で、深呼吸をしながら押すのがポイントです。
ツボを押しながら陣痛が来るのを待とう
三陰交や太衝といったツボを押しても、すぐに陣痛が来るわけではありませんが、気長にコツコツと続けてみましょう。出産予定日は、あくまでも目安なので、予定日を過ぎて陣痛が来ないからといって焦らなくても大丈夫ですよ。
ツボ押しをすると体が温まってリラックスできることもあります。穏やかな気持ちで陣痛が来るまでの時間を過ごせるといいですね。