つわりの症状が出始めた頃は、「これくらいなら料理も家事も今まで通りできそう」と思っていても、その日の体調や症状によっては料理や家事どころではなくなることも珍しくありません。
今回は、つわりで料理や家事ができないときの対策を紹介します。
つわり中に料理や家事ができなくなるのは、どうして?
つわりの症状には個人差がありますが、吐き気や倦怠感が常にあり、家事のために体を動かすのが困難な状態になる人が多くいます。
編集部が行ったアンケート(※)では、特に以下のような家事につらさを感じていることがわかりました。
約77%の妊婦さんが「料理」を挙げています。つわりによって、においに敏感になると、食材そのものや調理の過程で出るにおいを嗅ぐだけで気持ち悪くなり、料理ができなくなることも。
また、つわりが続いて体を動かせない状態が長くなると体力が落ち、洗濯や掃除、食器洗いなど、普段は何気なくこなしていた家事も重労働に感じることがあります。
つわりで料理や家事ができないときの対策法
ここでは、つわりで料理や家事ができないときのおすすめ対策法を紹介します。
1. パートナーや家族と分担する
パートナーや家族につわりの状況や体調を伝え、今までの家事分担の割合を見直すなどの対策をとるようにしましょう。
パートナーがもともと家事を積極的に行っていた場合には家事全般を任せ、あまりやっていなかった場合は最低限のことを任せることからはじめると良いでしょう。
自分とやり方が違ったり、ちょっとしたやり残しが気になったりすることがあるかもしれません。つわりの間はいったん目をつぶって、パートナーに任せたり家族に頼ったりすることがポイントです。
2. 完璧を求めない
今まで家事や料理を完璧にこなしていた人は、家の中が汚れていたり栄養バランスのとれた食事が作れなかったりすることが気になってしまうかもしれません。しかし、つわり中はすべてを完璧にこなす必要はありません。
つわりには波があるので、体調が比較的良い時間帯にできることだけをやり、できなかったことはパートナーや家族にお願いするようにしましょう。「無理しなくていい」と思うだけでも気分が楽になるはずですよ。
3. 料理はしないと割り切る
食べ物のにおいで気持ち悪くなったり、食欲がなかったりする場合は、料理をしないのも一つの対策法です。無理に料理をすることで余計につわりがひどくなっては、元も子もありません。
つわり中は無理に食べる必要はないですが、空腹状態が続くと、さらに気持ち悪くなることもあります。少しでも食べられるものがあればパートナーや家族に伝えて、買ったり作ったりしてもらうようにしましょう。
パートナーや家族の食事は、自分自身で作ってもらうか、スーパーの惣菜やレトルト食品、デリバリー、外食をうまく活用してもらうのもいいですね。
4. サービスを利用する
つわりで料理や家事ができないと、当然、買い物へ行くのも困難になります。必要なものがあるときは、ネットスーパーや食材宅配を利用しましょう。
また、家事代行サービスやヘルパー、ファミリーサポートに依頼するのもいいですね。自治体によっては、妊娠中にヘルパーやファミリーサポートを利用できるチケットなどが配られるところもあるのでチェックしてみてください。
つわり中の家事や料理は周りに頼ろう
つわりで料理や家事ができないと、罪悪感や無力感を感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、つわり中に料理や家事ができないのは仕方のないこと。
つわりは、赤ちゃんからの「ママ、いまは体を休めて」というサインだと考えて、無理をせずパートナーに任せたり、家族や自治体のサービスに頼ったりして、できるだけ体を休めてくださいね。
※アンケート概要
実施期間:2022年10月25日〜11月1日
調査対象:妊娠中につわりを経験したninaruシリーズユーザー
有効回答数:277件