妊婦は野菜ジュースを飲んでもいいの?妊娠中におすすめの飲み方は?

監修専門家 管理栄養士 安蒜 ゆい
安蒜 ゆい 病院・保育園にて管理栄養士として献立作成・衛生管理や食育活動に携わり、現在は独立しフリーランス管理栄養士・彩り時短食プランナーとして活動しています。「季節や行事を通して食事・家族の時間の大切さを伝えて... 監修記事一覧へ

妊娠中はできるだけ栄養バランスをとりたいとなると、野菜の栄養が手軽に摂取できる野菜ジュースが魅力的に思えてきますよね。しかし妊婦さんが野菜ジュースを飲むうえで、気を付けるべきことはないのでしょうか?また1日にどれくらい飲んでもいいのでしょうか?今回は妊婦さんに知ってもらいたい野菜ジュースの情報についてご説明します。

妊婦は野菜ジュースを飲んでもいいの?

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結論から言うと、妊娠中は野菜ジュースを飲んでもかまいません。むしろ野菜ジュースは、妊婦さんに必要なビタミンAやカルシウムなどの栄養素や食物繊維が含まれているので、おすすめの飲み物といえます。

しかし気を付けなければいけないのが、市販の野菜ジュースに入っている食塩と砂糖。妊婦さんが塩分をとりすぎると妊娠高血圧症候群になるリスクが高まり、糖分をとりすぎると妊娠糖尿病になりかねません。

できるだけ食塩・砂糖を使用していない野菜ジュースを選ぶようにすることが大切です。

妊娠中の野菜ジュース、おすすめの飲み方や飲む量は?

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野菜ジュースは材料や作り方によって、含まれる成分や栄養が変わってくるため、1日にこれぐらいまでなら飲んでもいいという厳密な数値はありません。

しかし前述のとおり、市販の野菜ジュースには食塩や砂糖が使われていることがあるため、飲みすぎには注意しなければいけません。

厚生労働省は、妊婦さんの1日あたりの食塩目標量は7.0g未満、20~40代の妊婦さんに必要な1日のカロリー量は初期で約1,700~2,350kcal、中期で約1,900~2,550kcal、後期で約2,100~2,750kcalと発表しています(※1,2)。

1日の食事でこの数値を超えないように、パッケージに書かれている「食塩相当量」「エネルギー」をチェックして、他の食事との兼ね合いを考えるようにしてください。

食塩や砂糖が含まれていない野菜ジュースの場合は、いくら飲んでもいいというわけではなく、他の食事とのバランスを考えなければいけません。野菜ジュースばかり飲んで他の食べ物をあまり食べなくなると、栄養バランスが崩れ、母体に悪影響が出る可能性があります。

多くのメーカーが紙パック飲みきりタイプの量を200mlにしていることから、1日に飲む量は200ml(コップ1杯分)に抑え、いろいろな食品を食べられるようにするのがベストでしょう。

妊婦におすすめの野菜ジュースは?

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市販の野菜ジュースは、搾汁や加熱殺菌の過程において、ビタミンCや食物繊維が失われていることが多々あります。そのため栄養面からいえば、一番おすすめの野菜ジュースは自分で作る自家製の野菜ジュースです。

にんじん、トマト、ほうれん草などの栄養価の高い野菜を、ハチミツ、バナナ、牛乳などの飲みやすくするための材料と一緒にミキサーに入れて滑らかに攪拌すれば、栄養満点の野菜ジュースができ上がりますよ。

しかし自分で作る余裕がないときは、市販の野菜ジュースが便利ですよね。その場合はビタミンCや食物繊維が失われていることを頭に入れつつ、基本的には食塩・砂糖不使用の野菜ジュースを選びましょう。野菜独特の風味が苦手な人はフルーツが混ざったものを選ぶといいでしょう。

妊娠中の野菜ジュースにおすすめの野菜や果物は?

モロヘイヤ
妊娠中に摂らなければいけない栄養素はたくさんありますが、ここでは特に葉酸に特化して、葉酸を多く含む野菜や果物をご紹介します。

妊婦さんは妊娠していない人よりも葉酸を200~240μg/日も多く摂取すべきとされていて、必要な摂取量は、18歳以上の妊婦さんで400~480μg/日にも達します(※1)。野菜ジュースで上手に摂れるといいですね。

妊娠中の野菜ジュースに取り入れたい野菜

ほうれん草のように、生の状態の方が葉酸を多く含む野菜もあれば、茹でても葉酸を十分含む野菜もあります。生のまま食べるのは抵抗があっても、野菜ジュースにすれば取り入れやすくなりますよ。

● モロヘイヤ(生:250μg/茹で:67μg)
● 枝豆(生:320μg/茹で:260μg)
● ほうれん草(生:210μg/茹で:110μg)
● ブロッコリー(生:210μg/茹で:120μg)
● パセリ(生:220μg)
● オクラ(生:110μg/茹で:110μg)
※()内は100g中に含む葉酸の量(※3)

妊娠中に野菜ジュースに取り入れたい果物

野菜に比べると全体的に葉酸の含有量は少なめですが、野菜ジュースの味を調える意味でも下記の果物を混ぜてみてはいかがでしょうか。

● いちご(90μg)
● 温州みかん(24μg)
● バナナ(26μg)
● キウイ(36μg)
● アボカド(84μg)
● さくらんぼ(38μg)
● マンゴー(84μg)
※()内は100g中に含む葉酸の量(※3)

妊娠中は生の野菜もきちんと食べよう!

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前述のとおり、市販の野菜ジュースは加工過程において一部の栄養素が失われており、本来の栄養素をきちんと摂取するには、生の野菜を食べることが一番です。ただし生野菜はトキソプラズマ感染のリスクがゼロではないので、しっかり洗ってから食べてくださいね(※4)

市販の野菜ジュースばかりに頼るのではなく、できるだけ生の野菜も食べるようにすると、母体にとってもお腹の赤ちゃんにとってもよりよい栄養バランスがとれるようになりますよ。

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