3人目の出産は早い?入院中や退院後、上の子たちはどうする?

監修専門家 助産師 菊池 はるな
菊池 はるな 茨城県立中央看護専門学校助産学科卒業後、総合周産期センターの産婦人科・NICU勤務を経て、現在は横浜のあおのウィメンズクリニックに勤務。また世田谷のみくりキッズクリニックで母乳外来を担当しています。お... 監修記事一覧へ

陣痛から出産までのスピードは個人差がありますが、3人目を妊娠すると「あっという間に産まれるよ」という噂を耳にしたことがあるママは多いのではないでしょうか?2人目のときに、すでに聞いたことがあるママもいるかもしれませんね。そこで今回は、3人目の出産は早いといわれている理由に加え、入院中や退院後の上の子たちのお世話について、気を付けておきたいことなどをご説明します。

3人目の出産は早い?

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1人目のときよりも、2人目・3人目の場合は、「陣痛が始まってから出産までの時間が早い」といわれています。

一般的に、陣痛が始まってから出産までの平均時間は、初産婦で12~15時間ほど、経産婦はその約半分で5~8時間ほどです(※1)。

そのため、初産では陣痛が10分間隔になった頃に産院へ向かうのが一般的ですが、二度目以降の出産の場合は、陣痛が15分間隔になった時点で産院へ向かうよう指示されることも多くあります。

これはあくまでも目安に過ぎず、実際には個人差がありますが、産院に向かう準備や連絡するタイミングの参考として知っておきましょう。

なお、産まれる週数については、基本的には1人目や2人目とあまり変わらないことが多く、3人目の出産だからといって予定日よりも早く生まれる、ということではありません。

3人目の出産が早い理由は?

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3人目の出産が早い理由は、過去の出産によって子宮口や産道が広がりやすくなっていることと、会陰が伸びやすい傾向にあることです(※1)。

また、心理的な要因も関係しています。3人目になると、陣痛や分娩時の痛みや、お産のあいだに起こることなど、初産では予想できなかったことへの心づもりができることから、精神的に余裕が生まれ、赤ちゃんを産み出すのに十分な強さの陣痛が続くケースが多いようです(※1)。

ただし、1人目・2人目との年齢差が開いた出産で、ママの年齢が高い場合、経産婦であっても産道がうまく伸びず、出産までに時間がかかることもあります(※1)。

何人目の出産であっても、その進み方には個人差があるので、1人目や2人目と同じくらい、もしくはそれ以上の時間がかかったとしても、あまり心配しすぎないでくださいね。

3人目の出産、上の子のお世話はどうする?

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3人目の出産でママが入院しているあいだ、旦那さん1人だけでは、上の子2人のお世話をするのはなかなか難しいかもしれません。もし可能であれば、実家のおばあちゃん、おじいちゃんの力も借りられるのが理想です。

里帰り出産などで実家に子供を預けられる場合、上の子たちそれぞれの好きなもの、苦手なもの、お世話で注意しておく点などをメモにまとめ、おばあちゃん、おじいちゃんに渡しておきましょう。

ただし、上の子が習いごとや幼稚園・保育園・小学校に通っているなどで、里帰りができない場合は、家族で泊まれる産院を選ぶママもいます。家族部屋の数に限りがある産院もあるので、妊娠中のできるだけ早い段階で産院に相談してくださいね。

また、2人目の出産のときは旦那さんや祖父母の助けを借りて乗り切れたとしても、3人目となると手が足りないこともあるかもしれません。そんなときは、地域のファミリーサポートを利用するのもおすすめです。

3人目の出産入院前にしておきたいことは?

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経産婦が出産で入院する期間は、自然分娩で出産した場合は約4日前後、帝王切開の場合は手術の前日と当日を含めて6日前後が目安です。

上の子たちがまだ幼い場合、ママの入院に備えて、パパやおばあちゃん、おじいちゃんなど、ママ以外の人と寝られるよう少しずつ慣らしておくといいですね。特にはじめてママと離れて寝る場合、「ママが一緒じゃないと寝られない」と泣いてしまうこともあるかもしれません。

子供が寝不足で体調を崩してしまうと、お世話をする側の負担が増えてしまいます。事前に何度かおばあちゃんの家にお泊まりをさせたり、パパと寝る機会を増やしたりしておきましょう。

また、ファミリーサポートなどのサービスについて、利用できる条件や内容についても調べておくと安心ですよ。

3人目の出産の退院後、上の子のケアは?

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産後、上の子のお世話のことを考えると、1人目・2人目のときほどママがゆっくり休むのは難しいかもしれません。しかし最低でも産後1ヶ月は無理をせず、体を回復させたいところです。

里帰りをしている場合は、上の子が通う習いごとの教室や保育園・幼稚園へ連絡し、できる範囲で休ませてもらいましょう。日中の家事や上の子のお世話は、できるだけ家族に頼ってくださいね。

里帰りをしない場合は、入院中と同じく地域のサービスを活用したり、パパやおばあちゃん、おじいちゃんに上の子の送り迎えなどの部分的なサポートを相談したりしましょう。

また、上の子がまだ幼い場合、3人目が生まれたことで赤ちゃん返りをすることもあります。「ママが取られたようで寂しい」という気持ちを受け止め、日中はできるだけスキンシップを取るなど、上の子にもたっぷり愛情をかけてあげたいですね。

3人目の出産後は少しずつ生活に慣れよう

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3人目の出産が比較的早い傾向にあるとはいえ、ママの体への負担が減るわけではありません。事前にパパや家族と話し合ったり、地域で受けられるサポート内容を再確認したりと、ママが少しでも休める体制を整えておきましょう。

また上の子にとって、出産で急にママがいなくなることや、赤ちゃんが増えることによる生活の変化は、心の負担になることがあります。ママが入院をすること、しばらく幼稚園や保育園をお休みすることなど、事前に状況説明をしてあげましょう。ママが退院したら、上の子たちのこともたくさん褒めてあげたいですね。

3人目が生まれると、家族が増えてますます賑やかになります。ママはあまり無理をせず、周りの助けを得ながら、新しい生活に少しずつ慣れていけることを願っています。

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