ホルモンバランスを整える薬は?漢方やサプリも効果がある?

ホルモンバランスが乱れると体に不調が現れるだけでなく、排卵日がわからず妊娠しづらくなってしまうこともあります。ホルモンバランスを整えるには生活習慣を見直す必要がありますが、症状によっては医師から薬を処方される場合もあります。そこで今回は、ホルモンバランスを整える薬の種類のほか、市販薬や漢方、サプリメントの効果についてもご説明します。

そもそもホルモンバランスとは?乱れる原因は?

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生理周期は「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンによって生み出されており、これらの分泌量のバランスを一般的に「ホルモンバランス」と呼びます。排卵前にはエストロゲンの分泌量が増えて、排卵後にはプロゲステロンの分泌量が増えるのが正常な状態です。

しかし、この2つの女性ホルモンの分泌量はちょっとしたことですぐに変わってしまいます。女性ホルモンの分泌量は脳の視床下部や下垂体というところでコントロールされていますが、精神的なストレスや疲労、睡眠不足、過度なダイエット、不規則な生活などが負担になり、分泌量を調整する機能が低下してしまうからです。

ホルモンバランスを整える上では、生活習慣を見直すことが大切といえますね。

ホルモンバランスを整える薬にはどんなものがある?

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ホルモンバランスが乱れてしまうと、生活習慣の改善ですぐに戻ることもあれば、なかなか元に戻らないこともあります。そんなときに婦人科では薬を使ってホルモンバランスを整えます。

ホルモンバランスがどのように乱れているのかを検査した上で、エストロゲンとプロゲステロンの両方を補充する方法と、エストロゲンとプロゲステロンを別々で補充する方法が検討されます。以下にそれぞれの薬の主な種類をご説明します。

エストロゲンとプロゲステロンを含む

低用量ピル

避妊薬で知られるピルは、プロゲステロンとエストロゲンの両方を含んでいます。ピルを服用することで2つの女性ホルモンを増やして妊娠したときと同じ状態を作ります。一定期間服用した後に飲むのを止めると、生理が起こって正常な生理周期を取り戻せます。

中用量ピル

低用量ピルよりも女性ホルモンの含有量が多い中用量ピルもあります。種類はいくつかあり、「プラノバール」や「ソフィアA」などがあります。月経周期異常や月経困難症などの治療に処方されることもあります。

エストロゲンだけを含む

プレマリン

エストロゲンだけを含むホルモン剤の代表的なものです。結合型エストロゲン・エストラジオールが配合されており、月経不順や無月経のほか、卵巣機能不全や更年期障害などの治療に処方されます。

エストリオール

エストロゲンの一種であるエストリオールが配合されています。子宮内膜への作用が少なく、膣の状態を改善するので、ホルモンバランスの乱れで膣炎や子宮頸管炎などが起こっているときに処方されます。

プロゲステロンだけを含む

ルトラール

プロゲステロンを人工的に合成した薬で、経口服用で体内のプロゲステロンを増やせます。月経周期異常のほか、そもそも黄体ホルモンを分泌できなくなってしまう卵巣機能不全や黄体機能不全などにも作用します。

ノアルテン

経口服用でプロゲステロンを増やして子宮内膜を充実させてくれます。比較的効果が弱く、体への負担が少ないのが特徴です。

プロベラ

主成分のメドロキシプロゲステロン酢酸エステルが、体内でプロゲステロンと同じ働きをしてくれます。無月経や月経異常、黄体機能不全などに処方されます。

デュファストン

プロゲステロンを補充することができるので、月経異常や無月経などの治療に使われるほか、妊娠中の切迫流産や切迫早産に備えた妊娠維持のためにも使われることがあります。

ホルモンバランスを整える市販薬は?

ホルモンバランスを整えてくれる市販薬もあり、薬局などで購入できます。たとえば、小林製薬から発売されている「命の母ホワイト」は11種類の生薬とカルシウムなどが配合されており、体を温めて血行を促進してホルモンバランスを整える作用があります。

また、武田製薬から発売されている「ルビーナ」は血行改善に効果的な四物湯(シモツトウ)や自律神経の働きを整える苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)といった生薬が配合されており、ホルモンバランスを整えてくれます。

ホルモンバランスを整える漢方薬は?

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病院では、ホルモンバランスを整えるために漢方薬が処方されることもあります。代表的なものに、手足の冷えや疲れやすい人の体質改善でホルモンバランスを整えてくれる「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」や「加味逍遙散(かみしょうようさん)」があります。

ホルモンバランスを整えるサプリは?

サプリメント

日常生活から取り入れたい方にはサプリメントもおすすめです。ホルモンバランスを整える作用のあるビタミンB6やビタミンE、プラセンタを含むもの、エストロゲンを活性化させる働きがあるといわれるボロンやマカを含むものがおすすめです。

葉酸サプリはビタミンB群を豊富に揃え、胎児の神経管閉鎖障害を防ぐ効果を期待できると厚生労働省も摂取を推奨しているので、妊活中の女性に人気のサプリです。

ただし、あくまでも補助食品なので、過剰摂取はしないように気をつけてくださいね。

生活改善と薬を使ってホルモンバランスを整える

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ホルモンバランスは生活習慣の影響が大きいので、まずは生活改善から始めましょう。また、食事の内容もホルモンバランスに作用するので、ビタミンB6やビタミンEなどのビタミン類や、女性ホルモンと同じ働きをするといわれる大豆イソフラボンを多く含む大豆製品などを意識的に食べるようにするといいですよ。

それでもホルモンバランスの乱れで不調が続くというときには病院を受診して早めに薬を処方してもらうなどしましょう。場合によっては婦人科系の病気が見つかることもあるので、一度専門家に診てもらうことが大切ですよ。

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