生理中の肌荒れがひどい…原因と対策は?

監修医師 産婦人科医 藤東 淳也
藤東 淳也 日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長... 監修記事一覧へ

生理中、肌荒れに悩まされる女性は多いと思います。ただでさえ生理痛などの不快症状に悩まされているのに、肌荒れがひどいと気分が落ち込みますよね。そこで今回は、生理中の肌荒れについて、原因と対策、予防法をご説明します。

生理中の肌荒れの原因は?

肌 肌荒れ ニキビ 吹き出物

女性の肌の調子は、生理周期と深い関係があります。生理周期を司る「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンが、肌の状態に影響を与えるからです。

エストロゲンは女性の様々な機能を整える働きがあり、女性らしさを作るホルモンといわれています。生理後から排卵までの間で分泌量が増えるため、この期間は肌にツヤや張りが出てきます。

しかし排卵後はエストロゲンが減少し、今度はプロゲステロンの分泌量が増えます。

プロゲステロンは妊娠を維持するのに不可欠なホルモンですが、増えすぎると皮脂の分泌量が過剰になるうえ、ニキビの原因菌から肌を守る「抗菌ペプチド」を減少させてしまうことが分かってきました(※1)。

このため、特に生理前は肌荒れを起こしやすく、生理中もその影響で肌荒れが続いてしまうのです。

また、生理が始まると基礎体温が下がり、血行が悪くなります。そのうえ、経血を排出するために血液は子宮へと優先的に送られるため、生理中は血流が滞りやすく、乾燥しやすい時期とも言えます。

生理中の肌荒れを解消するには?

はてな クエスチョン 疑問

生理中に肌荒れが起きてしまったら、どのようなケアを行えばいいのでしょうか。

生理中は肌が敏感な時期なので、スキンケアをするときは注意が必要です。新しいスキンケア用品を試すようなことはせず、自分の肌に合う、使い慣れたスキンケア用品を使いましょう。

下記のような方法で、肌をいたわる「洗顔」「保湿」「紫外線対策」を行うのがおすすめです。

洗顔

肌が脂っぽいからといって、過剰な洗顔はやめましょう。洗顔によって皮脂が失われると、乾燥を招いてさらに皮脂の分泌を促します。

洗顔は朝夜の1日2回、たっぷり泡立てた洗顔料で丁寧に行います。ごしごしこすったり、強くマッサージしたりせず、優しく行うのがポイントです。

洗い残しがあると肌荒れを悪化させるので、人肌くらいの温度のお湯で、しっかりすすいでくださいね。

保湿

生理中の肌荒れでニキビができている場合も、きちんと保湿しましょう。前述のように生理中は乾燥しやすい時期ですし、肌が脂っぽかったとしても、保湿をしないと乾燥してさらに皮脂が分泌されてしまいます。

洗顔後はもちろん、日中でも、乾燥が気になる場合はクリームなどでしっかり保湿を行いましょう。顔だけでなく、首やデコルテまで丁寧に行ってくださいね。

紫外線対策

生理中の肌はデリケートなので、紫外線の影響を受けやすくなっています。紫外線で刺激されると肌荒れを悪化させてしまうので、紫外線対策は怠らないようにしましょう。

できれば、低刺激で洗い落としやすい日焼け止めを使ってください。肌の露出を控え、帽子をかぶったり、UVカットのサングラスやカーディガンを着用したりするのも効果的です。

夏や晴れた日でなくても紫外線は降り注いでいるものなので、できれば1年中意識したいですね。

生理中の肌荒れは予防できる?

日本人 女性 お風呂

生理中の肌荒れを予防するためには、ホルモンバランスを整えることが大切です。日頃の生活習慣を見直すだけでも、生理中の肌荒れを解消していけますよ。

質の良い睡眠

睡眠は健康を維持するうえで不可欠です。ホルモンバランスを整えるためにも、日頃から十分な睡眠時間を確保しておきましょう。

ただ長時間眠ればいいというわけでなく、寝る前はスマホやパソコンの画面を見ないようにして、部屋もできるだけ暗くするなど、睡眠環境を整えることも大切ですよ。

栄養バランスのとれた食生活

肌の健康は食事から作られるといっても過言ではありません。脂質や糖質の多い食事は控え、野菜を中心にした、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

特に、肌を丈夫にして潤いを保つビタミンA、美白効果があるビタミンC、細胞の再生を促し炎症を防ぐビタミンB、血行をよくするビタミンEは、美肌に欠かせない栄養素です(※2)。

また便秘が気になる人は、食物繊維を摂取して腸内環境を整えることで、肌の状態がよくなることもあります。

ストレスをためない

女性ホルモンの分泌をコントロールする脳の視床下部や下垂体はストレスの影響を受けやすいため、過度なストレスがかかるとホルモンバランスが乱れてしまいます。

また、過度なストレスは血流を悪くして、皮脂を過剰に分泌させるなどの影響があり、肌トラブルに直結します。

普段からストレスをためない生活を心がけ、好きな音楽を聴いたり、体を動かしたり、ストレスを発散する時間をもつようにしましょう。

生理中の肌荒れはメイクも要注意

女性 小物 化粧品 アクセサリー

生理中に普段のメイク用品を使うと刺激が強すぎて、肌荒れが悪化してしまう可能性もあります。生理中の肌荒れがひどい人は、メイク用品も肌に優しく刺激が少ないものを選びましょう。

ベースメイクは日焼け止めなどで軽めにして、そのぶんポイントメイクは発色のよいものを使うなど、肌の状態に合ったメイク方法を見つけてくださいね。

メイクに使うスポンジやブラシなどを清潔にしておくことも大切です。

生理中の肌荒れでストレスをためないように

女性 元気 風船 海 砂浜 

生理中はどうしても気分が沈みがちです。しかし、肌荒れがひどいからと悩んでいると、それがストレスになって肌荒れが悪化するという悪循環に陥ってしまいます。

肌荒れは一時的なものと考えて、暗い気持ちになりすぎないようにしましょう。日頃の生活を改善しながら、少しずつ肌の調子を取り戻していってくださいね。

こそだてハックに「いいね!」して情報を受け取ろう