おりもので無排卵月経かわかる?透明で伸びるのが特徴?見分け方は?

監修医師 産婦人科医 間瀬 徳光
間瀬 徳光 2005年に山梨医科大学(現 山梨大学)医学部を卒業。板橋中央総合病院を経て、現在は沖縄県立中部病院 総合周産期母子医療センターに勤務。産婦人科専門医、周産期専門医として、一般的な産婦人科診療から、救... 監修記事一覧へ

「生理はきちんと来ているのになかなか妊娠できない…」という人は、生理があるのに妊娠に必要な排卵が起こらない「無排卵月経」の可能性があります。無排卵月経は特徴的な症状があまりないため、早期発見が難しいのですが、おりものに異変が現れることがあります。今回は、おりもので無排卵月経がわかるのか、色や伸びなどの見分け方をご説明します。

そもそも無排卵月経とは?

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無排卵月経とは、生理はあるのに排卵が起きていない状態のことをいいます。

無排卵月経になると、生理周期が短くなったり、逆に長くなったりと、不規則になりやすいのですが、規則正しい生理周期でも排卵がないことがあります(※1)。

主な原因は、ホルモンバランスの乱れです。ストレスや不規則な生活などでホルモンバランスが乱れると、排卵に必要な女性ホルモンの分泌に異常をきたし、無排卵月経が引き起こされることがあります。

また、多嚢胞性卵巣症候群や高プロラクチン血症などになった場合にも、無排卵月経になることがあります。

おりもので無排卵月経かどうかがわかる?

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おりものは、女性ホルモンの影響を受け、生理周期に合わせて変化します。そのためおりものの状態を見れば、もうすぐ生理が来る、排卵が近いなど、自分の体の状態がわかります。

しかし無排卵月経になると、生理周期に合わせたおりものの変化がみられなくなります。つまり、無排卵月経かどうかは、本来変化するはずのおりものが「変化しない」という点に着目することで、見分けられる可能性があります。

無排卵月経のおりものの見分け方は?伸びるのが特徴?

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前述のとおり、おりものの状態は生理周期にあわせて変化するのが一般的です。時期ごとに、以下のような特徴があります。

生理直後から排卵まで(卵胞期)

色は透明か乳白色で、水のようにサラサラとしています。生理直後は量が少なめで、排卵にむけて少しずつ増えていきます。

おりものの状態も、排卵が近づくにつれて、サラサラした水のようだったものが、卵の白身のようにとろみのあるものへと変化します。

排卵前後(排卵期)

おりものの量がもっとも多くなります。つまむと長く伸び、透明なゼリーのようなおりものや、水っぽいおりものが出てくることもあります。色は透明です。

においはほとんどしないか、無臭です。

排卵後から生理前まで(黄体期)

排卵が終わると、おりものの量は徐々に減少します。色は透明から白濁した色に変化し、ややドロっとした粘り気のある状態になります。

生理が近づいてくると再び量が増えて、やや酸っぱいにおいを感じるようになります。

無排卵月経の場合

無排卵月経では、生理周期に伴うおりものの変化がなくなります。

無排卵月経になると、体が常に卵胞期~排卵期の間のような状態になるので、おりものも、その時期のような状態になります。生理前になっても、おりものの量が常に多く、つまむと伸びたり、サラサラと水っぽかったりする状態が続きます。

ただし、このようなおりものが続くからといって、100%無排卵月経であるというわけではありません。おりものの状態には個人差がありますし、元々おりものの量があまり多くない人は、生理周期に合わせた変化もわかりにくいものです。

おりものは、無排卵月経かどうかを知るための目安のひとつ程度に考えましょう。

おりもので無排卵月経が疑われたときは?

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おりものの状態で無排卵月経が疑われたら、まずは病院を受診し、病気などが隠れていないか、検査を行いましょう。そこで病気が見当たらなければ、排卵を起こすための治療を行うことがあります。

治療方法は、症状の程度や、妊娠の希望などによって異なります。一般的に、下記のような治療方法があります。

排卵誘発剤で排卵を引き起こす

すぐに妊娠を望む場合は、排卵誘発剤を使用して排卵を起こします。

排卵誘発剤にも様々な種類のものがありますが、比較的よく使用される「クロミフェン」を投与した場合、70~80%の確率で排卵が生じます(※2)。

低用量ピルでホルモンバランスを整える

今すぐの妊娠を望んでいないのであれば、低用量ピルを服用してホルモンバランスを整え、排卵を待つのも一つの方法です。

低用量ピルは、3~6周期ほど服用を続け、経過を観察します(※3)。

漢方薬で排卵を起こす

体質や症状にもよりますが、漢方薬によって、排卵に必要な器官やホルモンの働きを促すこともあります。体の気や血の流れを改善し、自然と排卵が起こるサイクルを作り出します。

無排卵月経には、症状に応じて次のような漢方薬が処方されます。

● 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
● 加味逍遥散(かみしょうようさん)
● 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

食事や運動の改善

アスリート並みの激しい運動や、過度なダイエットをしていると、無排卵月経になることがあります。

その場合、適切なエネルギーと栄養が摂れるような食事を心がけ、運動メニューを適切にすることも大切です(※1)。

無排卵月経はおりもので早期発見しよう

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無排卵月経になっているかを見分けるためにも、日頃のおりものの状態は注意して見ておきましょう。トイレやお風呂のときにチェックするだけでも、自分の健康状態を知ることができます。基礎体温をつけるのも、参考になりますよ。

無排卵月経は、ストレスや不規則な生活などでも起こり得るものです。おりものの状態がおかしいなと思ったら、こまめにストレス解消したり、ゆっくり寝たりと、生活を見直してみることも大切です。

生活を見直してもおりものの状態が改善されなければ、早めに婦人科を受診し、検査と治療を受けるようにしましょう。

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