新生児の中毒疹(中毒性紅斑)とは?原因や症状、治療法は?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

生まれたばかりの赤ちゃんは、ママのお腹の中から外の世界に出てきた環境の変化で、様々な症状が現れることがあります。新生児の「中毒疹(中毒性紅斑)」も、その一つ。見た目は小さなブツブツで、初めて見るとびっくりするかもしれませんが、自然に治まっていくものなので過度に心配する必要はありません。今回は新生児の中毒疹(中毒性紅斑)の原因や症状、治療法などについてご紹介します。

新生児の中毒疹(中毒性紅斑)とは?

新生児 寝顔

中毒疹とは、有害物質を摂取したり、体内で生成したりした際に生じる皮膚の異常のことをいいます(※1)。

生後数日の新生児にも、中毒疹が湿疹として現れることがありますが、有害物質の摂取や体内生成によって起こるのではなく、生理的な現象として起こるとされています。新生児の中毒疹は新生児中毒性紅斑とも呼ばれています。

新生児の中毒疹(中毒性紅斑)の原因は?

記号 疑問 クエスチョン はてな

新生児に中毒疹が現れる原因については、はっきりしていないのが現状です。

ただ、新生児期は肌が弱く、環境の変化に敏感。胎内から外に出てきたことによる温度や湿度などの環境変化に対して、肌が反応して発疹を起こしているのではないかと考えられています。

新生児の中毒疹(中毒性紅斑)の症状は?

湿疹 発疹

新生児の中毒疹は、主に生後2~3日頃の新生児に現れ、赤い斑点の真ん中に、1~2mmの黄色い丘疹(皮膚の隆起)もしくは水ぶくれが見られます(※2)。

顔や背中、お腹、太もも、腕など、体のさまざまな部位に現れますが、発疹以外の症状はなく、発疹自体もおよそ1~2週間で自然に消えていきます。

新生児の中毒疹(中毒性紅斑)の治療法は?

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新生児の中毒疹は、特別な治療は必要ありません。新生児中毒性紅斑が見られたら、自然に消えるのを待ちます(※3)。

新生児中毒性紅斑は、かゆみや痛みのような不快感を伴うことはないので、過度に心配せず、普段通りに接してあげてください。

ただし、中毒性紅斑ではない原因で発疹が現れる可能性もあるため、症状が治まるまでは赤ちゃんの様子をしっかりと観察しておきましょう。発疹が広がっている、またはタイプが違う発疹が出現したら、皮膚科を受診をおすすめします。

新生児の中毒疹(中毒性紅斑)らしきものが長引いたら?

注意

新生児の中毒疹は時間が経てば自然に治まりますが、もし2週間以上続くようであれば、新生児膿疹や乳児湿疹など他の疾患の可能性があるので、小児科か皮膚科を受診してください。

新生児中毒性紅斑とよく似た症状が現れる病気としては、以下のようなものがあります。

新生児ニキビ

新生児は、胎児のときに母体から譲り受けたホルモンの影響で、生後3ヶ月頃まで皮脂の分泌が盛んになっています。

また、生まれたばかりの赤ちゃんの毛穴は小さく、皮脂が詰まりやすいので、新生児にニキビができることがあります。新生児ニキビは、主におでこや頬など顔に現れます。

アトピー性湿疹

新生児中毒性紅斑と同じく、皮膚に赤みが出ます。アトピー性湿疹は慢性的な湿疹で、症状が改善したり悪化したりを繰り返す特徴があります。

また、新生児期のアトピー性湿疹は、最初は頭や顔、耳の下、首に湿疹が現れ、次第に体幹や四肢に広がっていくことがあります。

新生児の中毒疹(中毒性紅斑)には落ち着いて対処を

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新生児のうちは、汚れや乾燥など些細な刺激に反応して、お肌トラブルが起きやすいものです。赤ちゃんの肌を守るためにも、入浴の際には赤ちゃん用石鹸で優しく洗って肌を清潔にし、お風呂あがりにはクリームやローションで保湿してあげましょう。

新生児に中毒疹が現れたとしても、スキンケアの方法は変える必要はなく、清潔と保湿を心がけてください。

新生児中毒性紅斑が現れると、つらそうな見た目から心配になってしまうかもしれませんが、ゆったりと構えてしばらく様子を見ましょう。あせもや湿疹など、赤ちゃんは肌トラブルが起きやすいものですが、ママやパパが落ち着いて対処することが大切です。

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