高齢不妊でも妊娠したい!高齢妊活を成功させるポイントは?

監修医師 産婦人科医 間瀬 徳光
間瀬 徳光 2005年に山梨医科大学(現 山梨大学)医学部を卒業。板橋中央総合病院を経て、現在は沖縄県立中部病院 総合周産期母子医療センターに勤務。産婦人科専門医、周産期専門医として、一般的な産婦人科診療から、救... 監修記事一覧へ

晩婚化がすすみ、高齢出産の割合も年々高くなっています。適齢期と呼ばれる20代に比べ、高齢での自然妊娠は難しくなるため、高齢出産をした人のなかには、不妊治療を経験した人もたくさんいます。しかし、高齢不妊で悩んでいる人の中には、「できれば自然妊娠したい」と考えている人もいますよね。今回は、高齢不妊の女性が妊娠するために気をつけたい生活習慣や心構えについてまとめました。

高齢不妊とは?

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女性の晩婚化が進むのと同時に、妊活を始める年齡も高くなっています。最近では、40歳を過ぎてから妊娠を望むカップルも増えてきました。

2014年度の厚生労働省のデータによると、女性が40〜45歳で生まれた赤ちゃんの数は49,606人になります。他の年代での出生数は下降傾向なのに対して、40歳以上では年々出生数が増加しています(※1)。

しかし、高齢になればなるほど、女性の卵子も男性の精子も老化し、子供を授かることができる確率も下がっていくので、不妊に悩む人の数も増えているといえます。

高齢不妊の女性が妊活で心がけたい生活習慣

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30代後半を過ぎると、どうしても20代のときよりも体力が落ちるかもしれません。高齢妊活は、まずは自分の体力の変化も受け入れて、生活習慣を改善していくことからスタートしましょう。

ここでは、高齢妊活で実践したい生活習慣についてご紹介します。「これをすれば妊娠できる!」という特効薬のようなものではありませんが、妊娠した後のことも考え、健康的な体作りは大切なことなので、参考にしてみてくださいね。

早寝、早起き

睡眠不足はホルモンバランスが崩れる原因になりうるので、質の良い睡眠をとるようにしましょう。

生活習慣を整える意味でも、できれば午後11時までには布団に入り、朝6時頃に起きましょう。睡眠時間の目安は6~7時間です。

日光浴ウォーキング

体力を維持・戻すことも、妊活の基本です。毎日、まずは45分以上連続して歩くことを意識しましょう。おすすめは、朝、太陽を浴びながらのウォーキングです。

朝歩くことで、ちょうど就寝する頃に、睡眠を司るメラトニンというホルモンが分泌されてぐっすり眠れるようになります。歩く速さは、ゆっくり散歩する程度で大丈夫ですよ。

太り過ぎ、痩せ過ぎはNG

肥満だけでなく、実は痩せすぎていても妊娠には悪影響。体脂肪率と卵巣機能は密接な関係にあり、体脂肪率があまりに少ないと月経不順や無月経などの卵巣機能不全を起こします(※1)。

肥満度の判定に用いられる「BMI」という指標は、「体重(kg)÷身長(m)×身長(m)」という計算式で算出することができます。妊娠しやすい体づくりのために、BMI18.5〜25.0の適正体重を維持しましょう。

禁煙する

妊娠を望んでいるなら、タバコは禁物です。女性が喫煙すると卵子の発育や、着床、胎児の脳の障害をもたらす可能性があります。また、喫煙によって精子の質が悪くなる可能性があるため、男性も喫煙を避けた方が良いですよ。

お酒は控えめに

妊活中、絶対に禁酒しなければいけないというわけではありませんが、妊娠がわかったらアルコールは摂取できなくなるので、できれば先にお酒をやめて準備しておきたいですね。

仕事の付き合いなどでどうしても、という場合でも、飲酒量が多いと卵子・精子の質の低下を招く恐れがあるため、お酒はほどほどにしておきましょう。

高齢不妊の女性が妊活で心がけたい食生活

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日頃の食生活も、妊活につながります。加工食品を摂りすぎず、栄養バランスを考えて3食しっかり食べましょう。

そのうえで、体を温めてくれる根菜類や、血行促進する「ビタミンE」、女性ホルモンのエストロゲン作用を補ってくれる「大豆イソフラボン」や「ビタミンB6」を含む食材も意識したいですね。

高齢妊活で避けたい食品

● インスタント食品
● レトルト食品
● ファーストフード
● 清涼飲料水

高齢妊活で摂りたい食品

● 根菜類:にんじん、ごぼうなど
● ビタミンE:かぼちゃ、アボカド、アーモンドなど
● 大豆イソフラボン:納豆、豆腐、味噌など
● ビタミンB6:マグロの赤身、バナナ、にんにくなど

高齢不妊・高齢妊活で知っておきたいこと

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高齢妊活するにあたって、20代~30代前半までの妊活以上に、心に留めておきたいことがあります。特に次に挙げる2つのことについては、男女ともに意識しておきたいところです。

妊活にはタイムリミットがある

男女ともに、特に40歳を過ぎると精子・卵子の老化スピードが早まります。特に女性の場合、一生のうちに排卵される数が決まっているため、加齢とともに卵子の残数も減ってきます。

自然妊娠にせよ不妊治療にせよ、高齢になるほど妊娠しづらくなります。年齢別に不妊の割合を比較すると、25~29歳で8.9%という数値に対して40~44歳だと28.9%というデータが出ています(※2)。

妊活をいつまで続けるのか、不妊治療にトライするか、養子を迎え入れる選択肢もあるのかなど、自分たちの年齢を考えたうえで良く話し合っておくことが大切です。

妊娠・出産リスクが高くなる

高齢妊娠になればなるほど、母体と胎児の両方に負担がかかり、妊娠・出産リスクが上昇してしまいます。

たとえば、40歳以上の初産婦は「妊娠高血圧症候群」を引き起こすリスクが特に高いとされます。

また、染色体異常に伴う流産の確率や、妊娠22週以降の胎児~生後1ヶ月以内の新生児の死亡率は、年齢が上がるにつれてわずかながら高くなります(※3)。

このように、妊娠後にも様々なリスクがあることを理解したうえで高齢妊活に取り組みたいですね。

高齢不妊・高齢妊活は夫婦間の話し合いを大切に

高齢 夫婦 カップル ハグ

「妊娠したい!」という気持ちが強いほど、ストレスに感じることも増えてしまうかもしれません。気持ちをコントロールするのはとても難しいことですが、あまり根をつめずに妊活に取り組みたいですね。

高齢妊活は、生活習慣や食生活の見直しだけでなく、「いつまで続けるか」「不妊治療を検討するか」など、パートナーと良く話し合って方針を決めていくことも大切です。妊娠することだけを考えるのではなく、お互いに思いやりを持って妊活を進めることで、さらに2人の絆が深まるといいですね。

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