胎児もしゃっくりするの?胎動でわかる?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

妊娠しても、最初の頃は胎児がお腹にいることをあまり実感できませんが、徐々に成長して、胎動を感じるようになると、嬉しさがさらにこみ上げてきますよね。ただ、いつもと違って、お腹が「ぴくぴくっ」とすると「何?どうしたの?」と不安になる人もいるでしょう。でも、実はこれが「胎児のしゃっくり」なのです。今回は、胎児のしゃっくりについて、胎動でわかるのか、原因や位置、いつから起こるのかなどをご紹介します。

胎児のしゃっくりとは?胎動でわかる?

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胎児のしゃっくりといっても、目で見られるものではないので、どんなものなのか気になりますよね。実際に妊婦さんが気づくのは、お腹の中で胎児が動く「胎動」の一つとしてのしゃっくりです。

胎動は、赤ちゃんが羊水の中をぐるぐる動いているときや、手足を動かしているときに主に感じるものです。胎児のしゃっくりも、その動きが直接、あるいは羊水を通じて妊婦さんのお腹に伝わり、胎動として感じることができます。

普段の胎動なら、しばらくしたら動きが収まりますが、しゃっくりだと一定のリズムで長い時間続くこともあります。そのため、胎児がしゃっくりすることを知らない妊婦さんのなかには、「赤ちゃんが苦しいのでは?」「何か障害や異変が起きているのでは?」と心配してしまう人も多いようです。

胎児がしゃっくりするのはいつから?

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胎動を感じる時期には個人差がありますが、初産婦さんだと妊娠20週頃から、経産婦さんだと妊娠18週頃から胎動を自覚しはじめると言われています(※1)。

妊娠7ヶ月はじめ頃からしゃっくりを感じ始める妊婦さんが多い、というデータもありますが、胎児のしゃっくりがいつからはじまるかについては、明確にはわかっていません(※2)。

「いつまでたっても赤ちゃんのしゃっくりを感じない…」と不安になる人もいるかもしれませんが、しゃっくりを感じないからといって、異常があるというわけではありませんよ。

胎児のしゃっくりの特徴や感じる位置は?

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胎児のしゃっくりの感じ方には個人差がありますが、通常感じる胎動とは感じ方が異なり、お腹の中が一定のリズムで「ぴくっぴくっ」と動きます。

痙攣のぴくぴくした動きにそっくりですが、しゃっくりというのは横隔膜の痙攣なので、まさに、お腹の赤ちゃんが痙攣しているわけです。

胎児がしゃっくりをすると、へその下あたりにぴくぴくとした痙攣を感じる人が多いようです。逆子だと、へその上あたりに痙攣を感じる人もいるようですが、個人差があります。

大人と同じ「しゃっくりの動き」を、お腹の中の小さな赤ちゃんが実行していることを、胎動という形でママは感じ取ることができるわけですね。

胎児がしゃっくりする原因は?

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胎児のしゃっくりの原因は、いまだにはっきりとわかっていません。

一説によると、羊水を飲んで胃が膨らみ、その刺激が横隔膜の痙攣を引き起こしているともいわれています。大人も飲み物を飲み込んだときにしゃっくりが出ることがありますが、これと同じような現象で赤ちゃんもしゃっくりをしていると考えられます。

胎児のしゃっくりが多くて長いと危険なの?

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胎児がたくさんしゃっくりをしたり、しゃっくりが始まって長い時間止まらなかったりすると、なにか不調があるのではないかと不安になりますよね。

しかし、胎児のしゃっくりは、大人のしゃっくりと変わりはありません。大人でも頻繁にしゃっくりすることや、長い時間しゃっくりが止まらないことはありますよね。胎児のしゃっくりが多かったり、長く続いたりするからといって、何かの不調の現れというわけではありません。

なお、生まれたあとの新生児期でも、赤ちゃんはしゃっくりをすることがあります。新生児のしゃっくりは、母乳やミルクをたくさん飲んだあとに起きる生理現象です。

胎児のしゃっくりが多いとダウン症の可能性がある?

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胎児のしゃっくりが多いと、ダウン症などの障害を持って生まれてくる可能性が高い、という話を聞いたことがある妊婦さんは少なくないようです。

しかし、胎児のしゃっくりの回数と、ダウン症やその他の障害との間に関係があるという医学的根拠はありません。

しゃっくりが多いから、あるいは少ないからといってダウン症や障害を持って生まれてくる確率が高くなるわけではないのです。遺伝子や染色体レベルでの胎児の異変に、胎動や妊娠中の身体の様子から気づくことは難しいので、あまり神経質になりすぎないようにしてくださいね。

胎児がしゃっくりしても心配しすぎないで

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胎児のしゃっくりに対策は必要ありませんが、気にしすぎると、かえってストレスがたまってしまいます。いつもと違う胎動を感じると不安になってしまうかもしれませんが、なるべく気にせず、ストレスがたまらないようにしましょう。

また、産後に生まれたての新生児がしゃっくりをすることもありますが、しゃっくりは病気や異常ではなく生理的な現象なので、慌てることなく様子を見守ってあげてくださいね。

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