胎動を感じるようになると、赤ちゃんの存在が実感できて嬉しくなりますよね。いつもの胎動と違って、お腹が「ピクッピクッ」とする場合は、赤ちゃんのしゃっくりかもしれません。
今回は、胎児のしゃっくりについて、胎動でわかるのか、いつから起こるのか、原因などをご紹介します。
胎児のしゃっくりとは?胎動でわかる?
個人差はありますが、一般的に、初産では妊娠20週前後から、2人目以降では18週前後から胎動を感じ始めます(※1)。
胎動を感じ始めてしばらくすると、おへその下辺りで「ピクッピクッ」といった通常の胎動とは違う動きを感じることがあります。これが、胎児のしゃっくりです。
しゃっくりをしているときの胎動には、以下のような特徴があります。
- 「ピクッピクッ」と痙攣のような動きを感じる
- 一定のリズムで動く
- 一度始まると比較的長い時間続く
- へその下あたりで感じることが多い(逆子だと、へその上の場合もある)
胎動は、赤ちゃんが子宮の中でぐるぐる回っているときや、手足を動かしているときに感じます。胎児のしゃっくりも、その動きが直接、あるいは羊水を通じてお腹に伝わり、胎動として感じるのです。
胎児がしゃっくりするのはいつから?
胎児のしゃっくりを感じ始める時期は妊娠7ヶ月頃からが多い、というデータがありますが、明確にはわかっていません(※2)。
胎動を感じ始める時期に個人差があるように、胎児のしゃっくりを感じ始める時期も人によって違います。「いつまでたっても赤ちゃんのしゃっくりを感じない…」と不安になるかもしれませんが、しゃっくりの胎動を感じないからといって、異常があるわけではありません。
胎児がしゃっくりする原因は?
胎児のしゃっくりの原因は、はっきりとわかっていません。一説では、羊水を飲んで胃が膨らみ、その刺激が横隔膜の痙攣を引き起こしているといわれています。
大人も飲み物を飲み込んだときにしゃっくりが出ることがありますが、これと同じような現象で赤ちゃんもしゃっくりをしていると考えられます。
胎児のしゃっくりの回数が多いと危険なの?
胎児のしゃっくりを感じることが多かったり、始まってから長い時間止まらなかったりしても問題はありません。
大人でも頻繁にしゃっくりが出たり長い時間止まらなかったりするのと同じで、胎児のしゃっくりが多い・長いからといって、不調の現れというわけではないですよ。
「胎児のしゃっくりが多いと、ダウン症などの障がいを持って生まれてくる可能性が高い」という話を聞いたことがある妊婦さんもいるようですが、医学的根拠は全くありません。
胎児のしゃっくりは自然なこと
胎児のしゃっくりを初めて感じたときはびっくりするかもしれませんが、自然なことなので心配はいりませんよ。
生まれた後の新生児期にも、赤ちゃんがしゃっくりをすることもあります。しゃっくりは病気や異常ではなく生理的な現象なので、慌てることなく様子を見守ってあげてくださいね。