赤ちゃんの遊び飲みとは?いつからいつまで?新生児でもある?

記事監修 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 続きを読む

出産後しばらくは授乳の悩みがつきものですが、赤ちゃんが生後3ヶ月を迎える頃になると、おっぱいやミルクのタイミングがわかってきて、少しずつ慣れてきますよね。しかし、ようやく順調になってきた頃に、急に赤ちゃんが飲んでくれなくなり、「お腹は空いているはずなのにどうして?」と困っているママも多いのではないでしょうか。それは、もしかすると「遊び飲み」を始めたサインかもしれません。今回は、赤ちゃんの遊び飲みについて、いつからいつまで続くのか、原因や対策などをまとめました。

赤ちゃんの遊び飲みとは?

赤ちゃん 授乳 おっぱい 遊び飲み

赤ちゃんは、生後3ヶ月頃から、周囲の物や音に興味を持ち始めます。その時期に始まるのが、おっぱいやミルクの「遊び飲み」です。お腹が空いているにもかかわらず、おっぱいを含ませてもニヤニヤ笑ってばかりで飲まない、哺乳瓶の乳首を押し戻す、授乳中にいきなり口を離す、急にのけぞるといったように、遊び飲みの様子はさまざまです。

遊び飲みが始まると、授乳に時間がかかるので、ママはイライラしたり、栄養が足りているのだろうかと心配になったりするかもしれません。しかし、遊び飲みは赤ちゃんの成長のひとつなので、体重がしっかりと増えていていれば問題はありませんよ。

遊び飲みはいつから?新生児もするの?

カレンダー 日付 期間

一般的には、生後3~5ヶ月頃に遊び飲みを始める赤ちゃんが多いといわれています。新生児期は、おっぱいやミルクを飲むのに慣れていないので、上手に吸えないことはありますが、遊び飲みをすることはありません。

なかには、生後3ヶ月より前に遊び飲みを始める赤ちゃんや、ほとんど遊び飲みをしないで卒乳する赤ちゃんもいて、個人差があります。

赤ちゃんの遊び飲みはいつまで続くの?

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遊び飲みが続く期間にも、個人差があり、開始から1ヶ月くらいでおさまる赤ちゃんもいれば、卒乳まで続く赤ちゃんもいます。遊び飲みの原因を考えて、それにあった対策をすることで、遊び飲みをやめさせられるケースもあります。

赤ちゃんの遊び飲みの原因は?

赤ちゃん ママ ハイハイ 仰向け

赤ちゃんの遊び飲みの原因は、赤ちゃん側とママ側に分けて考えることができます。

赤ちゃん側の原因

耳に入る音

授乳中に、部屋のテレビの音や音楽、外の車の音、人の声が耳に聞こえると、赤ちゃんの興味がそちらに移ってしまい、授乳に集中できなくなることも。大人でも、テレビを観ながらの食事は、味や満腹度合がわかりにくくなるものですよね。

目線が変わる

授乳時に抱っこされることで視線が変わって、周りの景色が気になり、気が散ってしまうことがあります。

歯が生えてきた

歯が生え始める時期は、歯茎がむずがゆくなるので、うまくおっぱいや哺乳瓶の乳首を吸えないことがあります。乳歯は生後6ヶ月頃から生えてくることが多いので、そのタイミングで遊び飲みを始める赤ちゃんもいます。

ママ側の原因

母乳の質の変化

母乳育児の場合は、母乳の質や量が以前より変化しているのかもしれません。ママの食事の内容によって、母乳の味や状態が変わるといわれているので、以前よりも脂肪分や糖分の高い食べ物を食べるようになったママは気をつけましょう(※1)。

母乳の量の減少

おっぱいの乳首が硬かったり、張り過ぎていたりすると、十分な母乳の量が出ず、赤ちゃんが飲めずに遊び飲みをしてしまうことも。

赤ちゃんの遊び飲みの対策は?

母乳 ミルク 哺乳瓶

遊び飲み対策として、おっぱいやミルクの時間になったら、それまでつけていたテレビや音楽を消したり窓を閉めたりして、赤ちゃんがおっぱいや哺乳瓶に集中できる静かな環境を作ってあげましょう。

あまりにも飲まない場合は、さっと切り上げて赤ちゃんに気分転換させるのも、ひとつの方法です。次に欲しがったタイミングか、30分~1時間後に、もう一度授乳をしてみましょう。

眠いときは集中して飲んでくれることが多いので、眠そうなときにあげてみるのもおすすめですよ。

母乳とミルク別の遊び飲みの対策をまとめたので、参考にしてくださいね。

母乳の場合の対策

● ママの食事内容を見直す
脂肪成分が多いもの、アルコールやカフェイン、甘いものを多く摂取することを控え、和食を心がけましょう。三食きちんと食べ、規則正しい生活を送ることも大切です。

● おっぱいマッサージをする
乳首が硬い、乳房が張り過ぎる、しこりがあるなどの場合は、こまめなおっぱいマッサージがおすすめです。症状がひどいときは助産師さんに相談してみてもいいですね。

ミルクの場合の対策

● 哺乳瓶の乳首を替える
乳首のサイズが赤ちゃんの口に合わなくなっている可能性があります。合わないサイズの乳首は口から離れやすく、赤ちゃんの飲む気をそいでしまいます。新生児の頃と同じサイズの乳首を使っている場合は、一度サイズを見直してみましょう。

● ミルクの温度に注意する
冬場は、ミルクを作った後にすぐ冷めてしまいます。赤ちゃんによっては、冷めたミルクを嫌がることもあります。哺乳瓶をタオルで包んで冷めにくくするといった対策をしましょう。

遊び飲みは赤ちゃんの成長の証

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今回ご紹介した対策を試してみても、なかなか遊び飲みをやめない赤ちゃんは、好奇心旺盛なタイプなのかもしれません。その子の個性だと思って、あまり神経質にならず成長を見守ってあげてくださいね。

赤ちゃんが母乳やミルクをしっかり飲んでいなくても、授乳中に近くにいることで親子の絆が深まります。本当に喉が渇いたときやお腹が空いたときには、遊び飲みをやめて飲んでくれることもあるので、卒乳のタイミングが来るまで根気よく授乳を続けていけるといいですね。

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