赤ちゃん体操とは?運動は新生児から始められるの?方法は?

「赤ちゃん体操」というものをご存じですか?赤ちゃん体操は、新生児期から1歳前の赤ちゃんがママと一緒に行う体操です。まだ思い通りに体を動かせない時期にママと触れ合いながら体操をすることで、赤ちゃんの運動能力や心の発達へプラスの効果が期待できます。今回は、赤ちゃん体操とは何か、いつから始められるのか、赤ちゃん体操のやり方、注意点をご紹介します。

赤ちゃん体操とは?ベビー体操ともいうの?

赤ちゃん 体操 手

赤ちゃん体操とは、赤ちゃんが「できることをもっと増やしていく」ための運動で、「ベビー体操」「ベビービクス」とも呼ばれています。

ママが赤ちゃんの手や足、股関節といった体のいろいろな部位を動かしてあげることで、生まれつきもっている運動機能を引き出すことができるとされています。

成長にあった赤ちゃん体操を取り入れていくと、首すわり、寝返り、ハイハイ、たっちといった体の発達が促されるともいわれています。

赤ちゃん体操は、1923年にドイツで発表されたといわれており、それ以降、世界に広がっていきました。日本では、ドイツ式の赤ちゃん体操が紹介された後、研究が積み重ねられ、現在は、全国母子健康センター連合会の「新赤ちゃん体操」などが有名です。

赤ちゃん体操は自宅で簡単に行うことができます。また、地域の児童館や子育て支援センターなどで赤ちゃん体操のクラスが開催されていることもあるので、チェックしてみてくださいね。

赤ちゃん体操の効果は?

オリジナル 赤ちゃん ママ 抱っこ

前述の通り、赤ちゃん体操は、赤ちゃんの運動発達を促すことを目的に行われます。手や足、股関節といった場所を動かすので、柔らかく動きのよい体になりやすく、成長にあった体の発達をサポートしてくれます。体を動かすことで、赤ちゃんの冷えや便秘が解消される効果も期待できます。

また、ママの手で赤ちゃんの体を触ったり引っ張ったりするので、自然とスキンシップをとることができます。

そのため、赤ちゃんの気持ちが落ち着いて安心するのと同時に、ママの気持ちも落ち着くことがあるので、ママ自身がリフレッシュしたいときなどにもやってみるといいかもしれません。

赤ちゃん体操はいつから始めていいの?新生児期は?

カレンダー

赤ちゃん体操は、動きが活発になる生後2ヶ月頃から始めるのが一般的なようですが、新生児期からできる体操もあります。赤ちゃんは、0歳の1年間でどんどん成長するので、月齢にあった体操をすることが大切です。

1歳を迎える頃になると、自ら活発に動くようになります。それまでの成長をサポートするような気持ちで、赤ちゃんの成長にあわせて、赤ちゃん体操をしていきましょう。

赤ちゃん体操の方法は?

ここでは、生後2~4ヶ月頃の赤ちゃんにおすすめの体操のやり方と、新生児向けの体操の動画をご紹介します。

生後2~4ヶ月向けの赤ちゃん体操

足の運動

赤ちゃん体操

赤ちゃんを仰向けに寝かせて足首の少し上あたりを優しくつかんでください。その状態で赤ちゃんの膝がお腹の少し外側に向かうように、ゆっくり足の曲げ伸ばしを行います。

初めは片足ずつ行い、慣れてきたら両足を一緒に曲げるようにしてみてください。

腹ばいの運動

赤ちゃん体操

赤ちゃんを両手を前に出して腹ばいにさせてください。首がすわっていれば自分で頭を持ち上げます。首がまだすわっていない場合は、赤ちゃんが窒息しないように注意してくださいね。初めは10〜15秒程度にとどめ、慣れてきたら徐々に長くしていくといいでしょう。

新生児向けの赤ちゃん体操

新生児期は、手や足といった体の一部をほぐすような気持ちで行う体操がおすすめです。体操といえるほどではないかもしれませんが、首がすわる前なので、くれぐれも無理はさせないでください。

体操をするときは、声をかけたり歌を歌ったりしながらコミュニケーションをとるようにすると、赤ちゃんも喜んで反応してくれますよ。体のパーツごとに、丁寧に無理のないよう、ゆっくりと動かしていきましょう。

赤ちゃん体操をするときの注意点は?

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赤ちゃんの体はデリケートです。体操をするときは下記のポイントに注意しながら行いましょう。

環境を整える

室温は20℃前後に保ち、部屋を換気した状態で行いましょう。赤ちゃんの服装は、薄着または裸でもOKです。

ある程度の硬さがあるマットレスや布団の上で行うと、赤ちゃんも快適に体操ができます。

月齢にあった体操を取り入れる

生後2~3ヶ月頃は首すわりを促す動き、生後6ヶ月頃はハイハイを促す動きといったように、赤ちゃんの成長にあわせた体操を取り入れていくようにしましょう。すでにできることをより促すために、同じ体操を繰り返してもいいですね。

赤ちゃんの体調や機嫌にあわせる

赤ちゃん体操は毎日続けるのが理想ですが、必ず行わなくてはならないというものではありません。赤ちゃんがぐずったり泣いたりして機嫌が悪いときは、すぐにやめましょう。

赤ちゃん体操で親子の絆を深めよう

赤ちゃん体操には、絶対にこうしなければいけないというルールはありません。赤ちゃんが楽しんで体操ができれば、それで十分です。ママが声をかけながら優しく赤ちゃんの体を動かしていくことで、赤ちゃんも安心しますよ。

赤ちゃんの好みや機嫌に合わせ、オリジナルの体操を作ってみるのもおすすめです。赤ちゃん体操を通して、親子の絆を深めながら楽しい時間を過ごせるといいですね。

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