妊娠8・9ヶ月は体調が比較的安定している時期。少し遠出をして思い出を作りたいと思う人もいますよね。そこで今回は、妊娠8・9ヶ月は旅行できるのか、飛行機は乗ってもいいのか、妊娠後期の外出はどこまでしていいのかについてまとめました。
妊娠8・9ヶ月ってどんな状態?
妊娠8・9ヶ月は「妊娠後期」にあたります。子宮底長は30センチ程度と短く、お腹がかなり大きい時期です。この頃から出産に備えて子宮が収縮しやすくなるので、これまでよりもお腹の張りを感じることが多くなります。
お腹が大きくなることで動悸や息切れ、胃への圧迫感、貧血などの体調不良に加え、腰痛が起きやすくもなります。人によっては後期つわりになることも。
赤ちゃんの体重は1,500~2,000gほどで、妊娠8ヶ月には器官が少しずつできあがり、妊娠9ヶ月頃にはほぼ完成します。体もふっくらとしてきて赤ちゃんらしくなってきます。
妊娠経過は安定していることが多く、早産で生まれてもリスクは低くなる時期ではありますが、リスクがないわけではありません。
赤ちゃんはできるだけ正産期(妊娠37週0日~妊娠41週6日)まではお腹の中で成長するのが好ましいので、無理は禁物です。外出する際は、母子手帳・健康保険証・診察券を常に持ち歩くようにしてください。
妊娠8・9ヶ月は旅行できる?
妊娠8・9ヶ月に入ると、破水や体調の急変などのリスクが高まります。旅行をしたい場合は、念のためかかりつけの医師に相談をして許可を得るようにしてください。
旅行先でのスケジュールも、宿でくつろぐなどできるだけゆったりとしたプランにとどめ、過密スケジュールにしないことが大切です。宿泊先付近の医療機関をチェックして、必ず母子手帳と健康保険証は持って行くようにしてくださいね。
マスクを着用する、こまめに手を洗うなど、感染症の予防も徹底しましょう。
子宮頸管が少し短くなっている、切迫早産の症状が出ている、体調に不安があるなど何かしら心配なことがある人は、旅行は控えたほうが賢明です。
妊娠8・9ヶ月は飛行機に乗ってもいいの?
妊娠8・9ヶ月での飛行機の移動は、激しい揺れや衝撃などのストレスがあり、急な体調変化に対応できないリスクもあります。航空会社各社でも、飛行機への搭乗は妊娠7ヶ月までを薦めていることがほとんどです。
どうしてもという場合には、医師に相談し許可を得たうえで、航空会社に妊娠週数と許可を得ていることを伝えて搭乗しましょう。出産予定日の30日前に飛行機に搭乗する場合は、診断書の提出が求められる場合があります。
診断書があっても搭乗が難しいケースもあるので、事前に航空会社のホームページや電話で確認してから準備しましょう。
飛行機で旅行する場合、体調に少しでも気がかりなこと、不安なことがあれば、無理に旅行しないのが無難です。出産前の貴重な時間と思うと惜しい気持ちもありますが、旅先や道中で体調を崩してしまっては大変ですよね。
里帰り出産で実家に帰る際に飛行機を使う場合は、早めに調整しましょう。仕事や上の子の都合で難しいこともあるので、パパや家族と、事前にスケジュール調整やサポート体制を整えておくのがおすすめです。
妊娠後期の外出はどこまでしてもいいの?
医師から指示を受けていない限り、妊娠8・9ヶ月に外出自体を控える必要はありません。ただし体への負担を考えて短時間にしておくのが安心です。
この時期に外出するときは、なるべく近所でも行き慣れた場所にしましょう。近場であっても、母子手帳や健康保険証は持参し、携帯電話にはかかりつけの病院やタクシーの連絡先は登録しておくと良いですね。
出産前に病気になると薬も飲めず大変なので、あらゆる感染症から身を守るために、マスクを着用する、こまめに手洗いをする、人混みは避けるなど、基本の感染症対策は怠らないようにしましょう。
妊婦さんだけでなく、一緒に外出する家族や友人も同じように気をつけることが大切です。
友人や親戚などと会う予定がある場合は、当日に連絡を取り合って、相手の体調が優れないときは会うのを控えるようにしましょう。
妊娠8・9ヶ月の旅行は体調を優先に
妊娠8・9ヶ月に外出するときは、すでに出産の準備段階に入っていることを意識して、体調を優先して判断することが大切ですよ。
体調が良いと出産前に旅行をしたいという気持ちも高まりますが、いつ体調に変化が起きてもおかしくありません。それでも旅行をする場合は、十分にリスク管理をしてくださいね。
1人ではなく同伴者がいること、旅先で駆け込める医療機関を調べておくこと、母子手帳・健康保険証は必ず所持することを基本とし、体調によっては当日でもキャンセルしましょう。それも仕方がないと気持ちを切り替えることも、赤ちゃんを安心して迎えるためには大切なことですよ。