抱っこしても泣く赤ちゃん…泣き止まないときに試したい抱っこのコツとは

赤ちゃんが泣いたら、抱っこしてあやすのがお世話の基本ですよね。しかし、必ずしも抱っこで泣き止むとは限りません。赤ちゃんも一人の人間なので、その日の気分や体調によって、抱っこ以外の方法を求めることもあります。そこで今回は、赤ちゃんや新生児が抱っこしても泣き止まない原因と対処法、抱っこするときのコツをご紹介します。

赤ちゃんにとってママの抱っことは?

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赤ちゃんや新生児にとって、ママの抱っこは一番安心できる場所です。ママの腕に包まれていると、子宮の中で聞き続けていた心音や心地よい体温を間近で感じることができ、気持ちが落ち着くといわれています。

ママやパパにとっても、赤ちゃんを抱っこすることは精神的に落ち着く効果があるといわれています。柔らかく繊細な赤ちゃんを抱っこすると「守ってあげなければ」という気持ちが生まれ、お互いに信頼関係を築くことにもつながります。

赤ちゃんの抱っこは、コミュニケーション方法の一つです。おじいちゃんやおばあちゃんに抱っこしてもらうことで、ママやパパ以外の人が存在することも覚えていきますよ。

赤ちゃんが抱っこしても泣く原因は?泣き止まないのはなぜ?

赤ちゃん 日本人 泣く

ママの抱っこが一番といっても、いつでも泣き止んでくれるとは限りません。赤ちゃんの気分や体調、抱っこされている状態によっては、いくら抱っこしても泣き止まないこともあります。

厚生労働省によると、赤ちゃんが頻繁に泣くピークは生後1~2ヶ月頃といわれていています。この時期は何をしても泣き止まないことがあり、1日に5時間以上泣き続けることもあるようです。これは成長過程でよくみられ、生後5ヶ月頃までに少しずつ治まってきます(※1)。

赤ちゃんや新生児が抱っこしても泣く原因として考えられるものは、次の通りです。

赤ちゃんや新生児が抱っこしても泣く原因

● お腹が空いている
● おむつが汚れて気持ちが悪い
● 眠いのにうまく寝つけない(寝ぐずり)
● 抱き方が安定しない
● 抱き方に好みがある
● 体調が悪く体に違和感がある
● ママのイライラが伝わって不安になっている

赤ちゃんが抱っこを泣いて嫌がるときの対処法は?

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ここでは、赤ちゃんが抱っこしても嫌がって泣くときの対処法をご紹介します。赤ちゃんや新生児が抱っこしても嫌がるときは、以下を参考に対処してあげてください。

体調をチェックする

泣き方がいつもより激しいときや弱々しいときは、体調が悪いのかもしれません。まずは熱やうんちの状態を確認してください。呼吸が浅い・荒いといった異変を感じたら、小児科を受診しましょう。

授乳やミルクで空腹を満たす

空腹であればお腹を満たしてあげましょう。授乳回数を増やしたり、ミルクの場合は1回の量を少し増やしてみたりすると良いですね。

日中の活動量が増えると、日によって空腹状態が異なることもあります。特に離乳食初期は食事量も少ないので、母乳やミルクで足りない分を補ってあげてください。

ママ以外の人がいれば抱っこを替わってみる

母乳で育てている場合は、ママの胸元から母乳の匂いがして興奮してしまうことがあります。抱っこしても泣き止まず、口元を「チュチュ」と動かしていれば、おっぱいを求めている可能性があります。

興奮して泣き止まない場合は、ママ以外の人が抱っこすると落ち着くことがありますよ。

おむつが汚れていたら取り替える

おしっこを1回しただけでも不快に思う赤ちゃんもいます。おむつが濡れていれば、たとえ1回しかしていなかったとしても取り替えてあげましょう。

おむつかぶれなどで肌トラブルがあれば、皮膚科で保護クリームを処方してもらってください。抱っこするときはお尻の真下を避けて、太ももの裏を支えるように抱っこするといいかもしれませんね。

おくるみや抱っこ紐を使ってあやす

新生児期など月齢が低いときは、赤ちゃんがフニャフニャしていてママが慣れるまで抱き方が安定しないこともあります。そんなときは、おくるみで巻いてあげたり、抱っこ紐を使って姿勢を安定させたりすると、泣き止んだり、寝ついてくれることがあります。

赤ちゃんの抱っこの好みを探る

赤ちゃんは、その日の気分で抱っこして欲しい姿勢が変わることもあります。首がすわっていない時期は横抱きが基本ですが、首がすわったら縦抱きもしてみましょう。

抱っこ中にママが座るのを嫌がることもあります。少し大変ですが、立ちながらユラユラと揺れてあげるのも効果的です。

外気浴で気分転換する

1日中部屋の中にいると、赤ちゃんも飽きてしまうことがあります。近くをお散歩してみたり、新生児期であれば窓際で窓を開けて外の風を取り込んでみたりして、外気浴をしましょう。気分が変わってご機嫌になることもあります。

抱っこから解放しておもちゃで遊ばせてみる

寝ている状態で泣いているからといって、抱っこして欲しいとは限りません。実は遊んで欲しかったということもあります。抱っこせず横に寝かせた状態で、お気に入りのおもちゃで遊ばせてみたり、手遊びをしてみたりするのもおすすめですよ。

ママがリラックスしてみる

ママがイライラしていると、赤ちゃんはママの気持ちに敏感に反応しがちです。赤ちゃんの周囲に危険なものがないか確認してから、短時間だけ赤ちゃんから離れてお茶やお菓子でリフレッシュしましょう。

ママが着いてから抱っこすると、赤ちゃんの機嫌が変わることもありますよ。

赤ちゃんが抱っこを嫌がるときに試したいコツは?

赤ちゃんや新生児を抱っこするときのコツは、とにかく抱っこの回数をこなして慣れるしかありません。しかし、始めから赤ちゃんの姿勢を安定させるのは、なかなか難しいですよね。

以下のコツを参考に、赤ちゃんを抱っこしてみましょう。

横抱きするときのコツ

赤ちゃん 抱っこの仕方02

赤ちゃんを横抱きにしたら、ママは腕で輪っかを作るようにして、肘を曲げた部分に赤ちゃんの首がくるように頭を置きます。もう一方の腕を赤ちゃんの股の間に入れて、手のひらで背中を、腕でお尻を支えるようにしましょう。

赤ちゃんの背中を丸めてあげると安定して落ち着くこともあります。

縦抱きをするときのコツ

赤ちゃん 抱っこの仕方01

授乳の後にゲップさせるように、赤ちゃんの顔を肩に寄りかからせましょう。肩と同じ側の腕で赤ちゃんのお尻を支え、反対側の手で頭と首をそっと支えてあげます。

縦抱きしながら背中を一定のリズムで叩いてあげると、自然と落ち着きはじめますよ。

赤ちゃんが抱っこしても泣くときは割り切ることも大切

ご紹介した対処法を試しても赤ちゃんが泣き止まないときは、割り切って抱っこし続けてみるのも方法の一つです。そのときは、パパにも相談して、家事を最小限にしたり、夕飯は買ってきてもらったり、ネットスーパーを活用して買い物をすませたりして、時間を作るといいでしょう。

生まれたばかりの頃は、まだママも赤ちゃんも慣れないことばかりが続きます。辛抱強く抱っこを続けていれば、ママも抱っこの仕方が上手になりますし、赤ちゃんも落ち着いてくれるようになりますよ。スリングや抱っこ紐などのお世話グッズを使うのもおすすめです。

赤ちゃんが泣き続けることで近所迷惑になるのではないかと気になるのであれば、事前に挨拶をしておくのもいいかもしれませんね。

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